愉しい自転車&生活

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Category: [アフリカ]タンザニア

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重なる轍


2016年5月12日

アルーシャからモシまでの道のりだけど、一枚も写真がない。
モシの方が標高が低い(800mほど)ので、1300mあるアルーシャからなら下りが多いんだけど、ダルまで続く国道のため交通量も多い。のわりに道は大して広くないし、常に人の生活エリアが続くから全然面白くないし、キリマンジャロだって雲に隠れていたしで、そうなると写真なんて撮る要素がない。基本、「あ!」って思ったしか撮らないから。

しかし、モシの手前で昼飯食った時のニャマ(スワヒリ語で"肉"の意味)が凄まじく硬かったのはよく覚えている。まるでタイヤを喰っているようだった。あそこまで硬いと、その硬さを脳が覚えているのではなくて、あのタイヤ、じゃなくて肉を咀嚼するために、普段の30倍くらい働いた僕の顎の筋肉が肉の硬さを覚えているといった感覚。思い出すと顎が疲れる気がするし。そのあと顎周りが筋肉痛になりましたからね(これマジ)。ついでにそこで食ったチャパティが滅茶苦茶美味しかったのもよく覚えている。

焼きたてのチャパティだったのだけど、ひと噛みすると、まず最初に「サクッ」という小気味よい音と共に歯切れのよい食感が伝わってくる。その最初のひと噛みの刹那で生じた味への期待感は裏切られることなく、2回、3回と噛んでいくと今度はしっとりとした食感と、ほのかな甘みが感じられる。その甘味は砂糖の単調な甘さではなく、恐らく小麦粉に加えて、牛乳かバターか分からないが、間違いなく乳製品系が入ってるようなクリーミーな甘さだった。そしてその甘味がまたサクサクした外側としっとりした内側の食感によく合う。あれは今の所、タンザニア最高のチャパティだった。たぶんあれを超えるチャパティはもう現れない気がする。


素晴らしいチャパティと凄まじく硬い肉でお昼をとって少し走るとモシ着く。
DSC05397.jpg


モシの街は幹線道路から少し下っていかなければいけないので、入ってくのは楽なんだけど少し嫌な気分になる。出る時上るし。

それと、アフリカの街で微妙に困るのは明確な中心地ないこと。一番賑わっているエリアというのはあるものの、中南米のように「とりあえずセントロ」みたいな必勝の方程式がない。「ダウンタウン」とか「シティセンター」とか言ってもあまり通じないし。まぁそんなに大きな街に行くことは殆どないんですが。

とりあえず、中心っぽい所で適当に「キリマンジャロバックパッカーホテル」という所に投宿。

ホテルの屋上
DSC09145.jpg


屋上にあるゴミ箱。ティンガティンガが描いてあって如何にも観光客受けを狙っている。とツッコミつつ、まんまとつられて写真を撮っているわけです。
DSC09143.jpg


で、ここでまずシャワー浴びる。浴びた後にメールでモシに着いたと一報を入れる。
その一報の相手ですが、世界一周のサイクリストのブログを見ている人なら知っている人も多いと思いますが、崎山晋平さん

ブログはこちら崎山晋平の自転車世界一周

僕よりもひと月ほど早くエジプトから南下を開始していたのに、あれよあれよという間に離されていき、巡り合うことはないだろうというくらいの距離になったんですが、崎山さんがケニアで鉄砲水にあい持ち物の大半を失うというまさかのハプニングで日本へ一時帰国。再びケニアはナイロビへと舞い戻った時に、ちょうど僕がナイロビの40㎞ほど北にある街にいたので、モシで会いましょうということでメールをしていたのでした。

いや、それだったらナイロビで会えばいいじゃんというタイミングなんですが、既に書いた通り、僕はナイロビに行きたくなかったし、どうせ先のルートも同じだろうと思ったので、次の滞在ポイントになるモシで会うことになった。結果的には崎山さん経由で元サイクリストで現在モシで働いている福田さんとも出会えたので正解だったのではないかと思います。

自転車で世界を走っている日本人は沢山いるのだけど、同期の成田君や太田さんはもう旅を終えているし、南米で会った木村さん夫妻も終わった。周藤さんはブログの使い方が違うので追うという感じでもないけど、もういよいよ150か国に及ぶ長い旅も終わりを迎えようとしている。見ていた人達の旅が続々と終わりはじめて、僕が一ファンとして読んでいるブログも今は殆どなくなってしまった。

僕が追っている(いた)のは基本的に僕が走り始めた年の前後一年までにアメリカ大陸をスタートした人達のブログなんですが、その中で今も旅の途上にあり、唯一今も僕が真面目に追っているのは崎山さんのブログだけだったりするのです。なので、会うのはもちろん初めてだったけど、旅の始まりから追っていた数少ない人の一人だったので、実際に会った瞬間は、初めましてと言うには知っていることが多すぎてなんとも妙な感じだった。でも、これは素直に嬉しい出会い。

とりあえずメールのやりとりの後、崎山さんが宿まで来てくれたので、当然のごとく自転車旅談義になる。で、話していく中でこの先のルートの話題になったのだけど、僕はこのモシからキリマンジャロの周りを一周しようと思っていた。

こんな感じ。
無題

この道を走ったという話は聞いたことがなかったので、どんな道かは分からなかったのだけど、チンボラソ一周の時と同じで面白そうだから走ってみようかなと考えていたわけです。

なので、ルートを聞かれた時に「キリマンジャロを一周する」という旨を伝えたわけですが、その時に崎山さんが一瞬固まったように見えた。ので、とりあえず地図を見せて説明。その時の崎山さんの心模様はブログで書かれています。

しばらく話した後、モシ在住、元サイクリストの福田さんの働くオフィスへ行ってそこで福田さんとも対面し、三人で色々と話したり。仕事中でも雑談できる辺りがやはりアフリカ。まあ個人経営なら日本でもその辺は融通きくだろうけど。そして、何やかんやと話していた結果、キリマンジャロ一周ルートに崎山さんも一緒に突撃することに。

今回の旅でペアランするのは初めて。南米以来となる。
僕は普段から一人は好きだけど、旅に関しては一人である必要があると考えている。でも、ずっと一人でいるだけでは突破できない壁というのがあるとも思っている。というか、一人だったら壁があることにすら気が付くことができない場合だってある。どんなに自分を相対化してみようとも、俯瞰的に見ようと努めても、一人というのは限界がある。自分の思考や普段の行いを相対化し、壊してくれるのは他者の存在だ。そういう意味でも、ここらでいっちょペアランするというのは、自分の旅の中にも新しい風が入って、すごくプラスになる願ったりの提案。

ただ、キリマンジャロ一周がどんな道かは僕も全く知らないので、これでもしつまらん道だったら、ちょっと悪いなと思ったりしたんですが、まあきっと大丈夫でしょう。こういう道ってふつうは面白い、はず。


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プロフィール

染谷 裕太

Author:染谷 裕太
2012年6月カナダからスタートした自転車世界旅行をきっかけに始めたブログです。当初は単純な旅日記でしたが、現在は旅だけではなく日常も含めた様々な場面で自転車を楽しみ、その面白さを発見し、発信していきたいと思い書いています。

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