愉しい自転車&生活

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Category: [アフリカ]エチオピア

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Community: テーマ-自転車旅行  ジャンル-旅行

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エチオピア2日目


エチオピアというのは本当に独特の国で、時間も独自のエチオピア時間を持っている。
国際基準の時刻からマイナス6時間したものがエチオピア時間。つまり朝6時がエチオピア時間の0時。7時が1時。12時は6時といった具合。正直、イギリスみたいな奴らだな面倒くせぇ、と思ったけど、しかし考えてみれば、季節によって最大40分程度ずれるけど、大まかに日の出時刻が基準であるわけだから、こっちのが自然だよなと思う。


エチオピア時間の朝1時すぎくらい。
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というわけだったので、ホテルのチェックアウトタイムを4時と言われた時には、たまげましたわ。いやいやいや早過ぎでしょと。「4時!?」と驚いたら、インターナショナルタイムで10時だと説明してくれたけど。


気持ちの良い朝。
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日中は暑いんでボチボチと進んでいく。僕としてはこの暑さなら70㎞も進めれば上出来。
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さすがにエチオピア高原で、風景が結構良い。
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こんな子たちが両手を振りながら全開の笑顔で「ユーユーユー!」と言ってくるのだから、可愛くないわけがない。中には握手したら腕に抱きついてくる子もいて、あれは可愛すぎて思わずハグした。
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呪術でも使いそうな人。何故かこの人は僕が「ドンキー(ロバのこと)」と言うと、「イヤァーハッハッハー!!」と、いきなりフルスロットルで笑いだす。怖面白いんですけど。
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そして陽も傾いてきたころ、とある村を通過したら毎度のごとく子どもが追いかけてきた。

これまでと違い、今回は結構しつこくマネー、ペン、シューズと要求してくる。こういうのにどう対応するはまだ検討中だったので、とりあえずコミュニケーションをとりながら進もうと思って、自転車から降りてゆっくりと押しながら進んでいた。ゆっくりと進み、村から完全に出ても子どもはまだついてくる。ちょうど上り坂も緩くなってきたしもういいやと思って、自転車に乗って走るもまだついてくる。

自転車に乗ってしまうと、後ろへの警戒がかなり薄くなるのだけど、その隙を狙ってまず、オルトリーブバッグに差しておいたサンダルが2人の少年に盗られた。ただ、これについては完全にこっちが間抜けだっただけの話。外に出している荷物が盗られるのは知っていた。でも、初日の様子から完全に油断して仕舞うのを怠った自分のミス。

しかし、その少しあとに後ろを振り返ると、今度は一人の少女がこっそりとオルトリーブのバックルを外そうとしていた。それを見た瞬間、自分の中で急激に感情が冷えるのが分かった。怒りのような熱くなるものではなく、失望のような冷めていく類の感情だった。「ああ、こういうことまでするのか」と。 そして、彼らの感覚は鋭く、こちらが何もしていないのに、声すら出していないのに、空気が変わった事を瞬間で察知して即座に、一気に距離をとった。しかし、それでも村に戻ることはなく少し距離を置いてついてくる。

そうするうちに道が下りになったので、ペダルに力を入れてスピードを上げると彼らも走って追っかけてきたが、子供の足では当然追いつけるはずもなく、そのまま走り去る。そして、最後に捨て台詞ならぬ、捨て石を投げられた。


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なるほどね。これがサイクリストの中でエチオピアが嫌われる理由かと思った。
恐らくだけど、彼らはやってもいいイタズラの延長線上でモノを盗っている。良い悪いでいったら悪いことであるのは理解しているはず。それが分からないほど馬鹿には見えない。ただ、少なくとも外国人のものを軽く盗る程度なら限りなくイタズラに近い感覚というか、隙があったらやってもいい、くらいの相当軽い感覚で簡単に盗る。だから、合間合間には、そういう事をしない子供と変わらない屈託のない笑顔を見せてきたりするし、コミュニケーションもとれる。

見事なまでの子供らしさを持ちながら、同時に自分と相手の立場も知っていて、かつ分別がユルい。なんちゅう合わせ技だ。


なんにせよ、結局、こちらとは全く違う常識の中で生きているのだから、異なる背景をもった人間だという事をちゃんと理解した上で付き合っていかなければいけない。彼らは挨拶がわりでお金やモノをねだるし、好奇心で声もかけてくる。強烈に子供らしい可愛い面ももっている。そしてたまにモノを盗るのもいる。そういうのがエチオピアの子供達である。旅人(大人)が手前勝手な都合で、子供に子供らしさだけを求めるのは大間違いということ。分かった上で、こちらがちゃんと対策しておけば無害なわけだし、むしろ、逆にこちらが見習うところも多い。あの積極性や諦めないハート、大人にも物怖じしない度胸、旺盛な好奇心などは、ふつうに凄い。そして屈託のない笑った顔も。


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まあ、不愉快と言えば不愉快ではあったけど、だからといって言われているほど悪い国とは思えないな。



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プロフィール

染谷 裕太

Author:染谷 裕太
2012年6月カナダからスタートした自転車世界旅行をきっかけに始めたブログです。当初は単純な旅日記でしたが、現在は旅だけではなく日常も含めた様々な場面で自転車を楽しみ、その面白さを発見し、発信していきたいと思い書いています。

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