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愉しい自転車&生活

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Category: [アフリカ]エジプト

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続・警察の護送 そして逃亡


2015年12月29日

警察護送から一夜明けた翌朝。9時くらいに下に降りると既に警察がスタンバイしていた。腕時計を指さして「遅いぞ」というジェスチャー。なぜ自由旅行で出発時間にケチつけられなければいけないんだ。こっちのタイミングで出るし。

と思いつつも警察に送ってもらう。
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厄介なことに30㎞おきくらいに乗り換えなければならないんだけど、その際の自転車の積み替えも段々向こうが全部やってくれるようになり、もう僕はそれを見届けた後、次のパトカーに乗るだけ。多分こちらが「自分で走る」と言い出す前にとにかく積み替えて発進してしまおうってことだろうな。手を出そうとすると「いいんだ!いいんだ!お前はやらなくて」みたいな感じになる。


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その後も何度も何度も乗り換えて進んでいくが、なんだか段々ムカついてきたわ。1時間くらいで交代できる警察と違ってこっちはずっと車乗りっぱなしで疲れたし腹も減った。一日に何度自己紹介すればいいのかというくらい乗り換えるたびに名前などを聞かれる。何度も何度も「ユータ、ユータ」と自分の名前を言ってると何か自分がただの頭パーな人間なんじゃないかと思えてくるし。



もうすっかり日も暮れたがまだ進むらしい。というか何処だよココ。
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たぶん300㎞以上は進んだ所の検問で寝ることになったが、時刻を見れば9時を回っている。12時間以上護送されていたことになる。ここで飯を食いに行こうと思ったら、いちいち警官が着いてきて「ここで買え」とか「これはいいのか?これは?」と逐一指図がましいことを言ってくる。そして、なにより厄介だと思ったのは、この警察の連中と言うのが「良い奴ら」ばかりだということ。全く悪意がないというのが分かるから段々ムカついてきたとはいえここで怒っても、勝手にフラストレーションを溜めて、ただ当たり散らしただけになってしまう。護送を完全に当てにしていた身としては、むしろありがたいわけですし。


とりあえず、ハムみたいなものを買って一度検問に戻ったあと、一番うるさいやつに見つからない様に、こっそり抜け出して再び町に行って改めて何かを食べに行く。

サンドイッチ。
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戻ると「ユータ!ドコイッテタ!」みたいな感じでまたグチグチ言われる。またその人の声が地味に高いのでなんだか余計に苛立ってくる。「ユータ!ドウシタ!ドコイッテタ!」みたいなね、万事その調子。もう本当にうるせぇ・・・。うるさいのでぶっきら棒に「買い物だ」と言って、あてがわれた独房のような場所に入って寝る準備をしていると、「ガチャン!」・・・ハア!?外からカギを閉められた。もう外に出る用事はない。がしかし、気持ちの問題として物凄く気分が悪い。一体なんで閉じ込められなきゃいけないんだよ。しかも鉄格子の向こうからニヤニヤしながら覗いてくる。変態か。そして俺は囚人か。ここで苛立ちは最高潮になる同時に、それを軽く超えて諦めへと達した。蚊もいることだし、中にテントを張ってこの日は就寝。

DSC07424.jpg






そして翌日、僕は耐え切れずに逃亡した。




警察から逃れての朝飯。たまたまそこにいたおじいちゃんに一緒に写ってもらったのだけど、解放感が顔に出ていると思います。
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なんて清々しいのだ。眩しく輝く水面がこの上なく美しく感じられる。
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ここからルクソールまで逃げきってやろう。と思ったら1時間半であっさりつかまりました。ただ、もう護送は嫌なので自分で走ったけど。パトカーは後ろをピッタリとついてくる。まあ鬱陶しいといえば鬱陶しいが昨日より遥かにマシ。子供たちと交流していると何か文句言ってくるが気にしない。


エジプトって交差点や人の往来が多い場所になると道路に減速用の段差が設けてあるのだけど、そこを越えるのは自転車の方がずっと速い。車は止まる寸前まで減速して乗り越えるので、そこで少しスピードアップしてパトカーを引き離すという地味で無意味な抵抗をしていたら、一度全然ついてこない時があった。これはチャンス!と思ってちょっと頑張って走る。どうせアクセルをグンっと踏めば追いつかれるのは分かっているけど、この隙に引き離す。 まあ結局、案の定しばらくして追いつかれたんだけど、追いついてきた警官から「ハイこれ」と手渡されたのはミカン。ミカンを買っていたからついてこなかったのか・・・。


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もうね、本当にエジプト人というのはこういう人達なんですよ。




その後しばらくはついてきたものの、途中からいなくなり再びフリーになってお昼頃にルクソールに到着。
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ルクソールは神殿を見るのでちょっと滞在。



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プロフィール

染谷 裕太

Author:染谷 裕太
2012年6月カナダからスタートした自転車世界旅行をきっかけに始めたブログです。当初は単純な旅日記でしたが、現在は旅だけではなく日常も含めた様々な場面で自転車を楽しみ、その面白さを発見し、発信していきたいと思い書いています。

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