愉しい自転車&生活

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Category: [その他]自転車旅あれこれ

Tags: 感想  

Community: テーマ-自転車旅行  ジャンル-旅行

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自転車乗り比べ


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ちょっと面白そうだな~と思って、働いている時に買ったフレームとコンポだけで70万はするカーボンのロードバイクと、旅用に組んで旅用に調整中の鉄フレーム(フレーム、パーツ全部で15万くらい)を乗り比べてみた。



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まずしばらく乗っていなかったロードバイクに久々に乗ってみると、その軽さに感動した。スピードを出さないと意味がない自転車なので手賀沼のサイクリングロードで走ったのだけど、自分の発揮した筋力や持久力が余すことなく「速度」として変換される。これは確かに自転車として一つの突き詰められた形であって、速度というハッキリ分かる形で自分の力が見えるので、ある種の快感を伴う。よく自転車乗りが自虐的に、そしてどこか嬉しげに自分らのことを「マゾ」だというけれど、あんな前傾で苦しい思いしてスピードを求めるなんて、ロードバイクが好きな人は確かにマゾだと思う。そして自己陶酔、つまりナルシスト的な気質もあるように思う。「こんなに速く走ってる俺すげぇ!」みたいな。何というかある種麻薬のような快感じゃなかろうか。麻薬やったことないけど。でも、そのような感覚が無ければたかが自転車乗る程度でピタピタのジャージは着れないだろうし、すね毛なんぞ剃らないでしょう。



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ロードに乗り終えるとその感覚を忘れない内に、速攻で旅用の自転車に乗りかえ、そして走り出すと、漕ぎ出しの重さよりも深い前傾から解放された安心感と同時に視界が広がり世界が広がったように感じた。ロードバイクは「速度」の為に人間が機材に従属するような面もあるけれど、それとは真逆。人間本位に考え、人間が楽なようなポジションにしているのであくまで乗り物という感じ。ロードでは人間が「エンジン」という自転車の部品になり、人馬一体となるような面白さがある。旅用の自転車は周りの風景を楽しめるように、そして実用的な移動手段としてのものなので、道具としての自転車が人間に従属する。ロードとは別の意味で操縦する面白さがあり、何よりゆっくりと流れる景色を見ながら走るのは楽しい。まさしくツーリングにぴったりという感じだ。



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あと驚いたのはカーボンの乗り心地の良さ。
手組ホイールなので完組程の剛性は無いけど、スポークテンションはバキバキに上げてあるし。空気圧は前6、後ろ7気圧入れてあるのでトロールよりずっとカタイ。にもかかわらず、路面からの振動にまるで嫌な感じが無い。路面の凹凸をよくいなしているという事は、タイヤが路面によく追従するということなので、あんな細いっこいタイヤでもトラクションが非常に強いと感じる。乗り心地、剛性、軽さ、レース車両が全てカーボンになるわけだ。
あとロードのコンポがスラムのREDなんだけど、流石にフラッグシップは気持ち良いほどにスパスパ変速する。いくらシマノは性能が優れるとはいえ、DEOREでは勝てないし、もう一台のトレックのロードに付いてる8速のソラなんかじゃ話にならない。そういった機材の凄さというのもまた「快感」である。


本当にそれぞれの良さがある、と思った。
ロードの方が内向的というか、ストイックで、いかにして自分の持てる身体能力を速度に変換するかという部分に焦点がいく。あくまで「速度」。トロールの場合、そんなものはどうでもいい、という感じになる。ただ乗るだけで日常のちょっとした移動をも色づかせるような面白さや楽しさがある。カーボンのロードが「快感」ならば、トロールは「喜び」とか「充足」という感じ。ただロードバイクの場合、街中だと神経使うので快感ではなくストレスになる。トロールの場合はどこ走っても楽しい。



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両方の世界があって良いし、どちらも面白い。
ただ、世の中あまりにロードばかりじゃないですかね。そしてまちを見れば足で使われるのは安いママチャリばかり。ママチャリに乗る人の多くは足つきを考えて異常に低いサドル高だし。全然なってない。運動神経が極度にない人ですぐに足がつかないと乗れないならまだしも、若い人でもそんなんだとね。逆にロードだと異常に高い人とかよく見るけど。ピラーが出ると見た目的に良いので上げたい気持ちは分かるけど、日本人に生まれたらその辺は諦める必要がある。

ついでに、サドル高といえば、それを出すのに「股下×いくつ」という式があるけど、あれはサドル高の出し方としてあまり良いものではないと思います。単純な股下の長さから実際に自転車に乗った時の適正が出るなんて、普通に考えたら有り得ない。体重の重い人がロードバイクのあの小さなサドルに座ったらどうなるか。体重の軽い人よりもサドルはより身体に食い込むし、体重でサドルは沈む。さらにペダルの厚み、靴の厚み、ビンディングならクリートの厚み、サドル高に影響する要素は沢山ある。そういったものを考慮しないで分かるわけない。自転車に乗った状態での適切なサドル高は自転車に乗っている時じゃないと分からない、というのはあまりに当然の話。
別にそれを自覚して、単純な目安にするなら良いのだけど、実際現物の自転車があるのだったら(というか無い場合なんてあるのかな)サドルに座って合わせた方が間違いがないので、計算式を使う意味は正直ないと思う。自分が乗るのに「実際」や自らの「感覚」よりも、机上の数式を信じるならば、ある意味でそれは宗教じゃないですかね。計算式によって得られるサドル高が、靴の厚さなど諸々を考慮しないで出す「目安」の数値だとキチンと説明されているならいいけど、それが「適切」とか「適正」だと言われることが多い。その表現は誤った認識を与えるので駄目だと思いますよ。


最後ちょっと話が逸れてしまったけれど、というか毎回逸れている気がしますが、
以上乗り比べた感想でした。
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プロフィール

染谷 裕太

Author:染谷 裕太
2012年6月カナダからスタートした自転車世界旅行をきっかけに始めたブログです。当初は単純な旅日記でしたが、現在は旅だけではなく日常も含めた様々な場面で自転車を楽しみ、その面白さを発見し、発信していきたいと思い書いています。

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