愉しい自転車&生活

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Category: [北中南米後一時帰国]日記

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Community: テーマ-自転車旅行  ジャンル-旅行

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勉学に勤しむ


「過去に眼を閉ざす者は、未来に対してもやはり盲目となる」

というのはドイツのワイツゼッカー元大統領の言葉ですが、それにならってというものではないけれど、次の旅へ向けて(もちろんその後にも向けてだけど)、勉強を始めている。

アメリカ大陸縦断前は、その土地や国、文化、歴史について特に勉強することはなかった。そんなことよりも、どんな装備を持っていくかばかり考えていた。まあ自転車で世界一周するという事を考えればそちらに意識がいくのも無理のないことだと思う。ただ、一時帰国して旅と距離を置いた今、当然反省点も出てくるわけだ。

その一つとしてあるのが、人や文化、歴史に対する見方。
この旅において、最も大きなモチベーションになっていたのは「地球(自然)を見たい」という気持ちで、これはボリビアの宝石の道を走ってハッキリと自覚したものだった。当然その気持ちに変わりはないけれど、帰国して、(特にボリビアで)その気持ちがある程度満たされたと分かった時、次に出てきたのは「人間」だった。

他の旅行者に写真を見せてもらったことは何度かあるのだけど、やはり「人間」の写った写真は面白い。瞬間で変わりゆく表情、写真に写るその人の人柄と撮影者との関係性、また周りの景色も含めた雰囲気。
自分の写真を振り返るとほとんどそこに眼が向いていなかった。分かってはいたけど風景写真ばかり。いま、日本にいるから余計に、自転車で世界を周るという事がどれほど貴重な体験だったのかという事を感じる。もっと眼を剝いて見るべきものが沢山あった。

あまり歴史とか分からないし、人類文化も興味ないし、とりあえず夢だし楽しく世界一周出来て何かが得られれば良いな、という姿勢ではあまりに勿体無い。自然も多様だけれど、人類文化だって実に多様。せっかく実際に行くのだから、しっかり見たい。そう思うのはあまりに当然だ。

例えば次に控えるアフリカ大陸。
言わずもがな人類生誕の地。

いまから約2000万年ほど前、アフリカ大陸では大型の類人猿が活躍していた。
その類人猿が地球の環境変化に適応する過程で猿人として進化の道を歩み始めたのが約440万年前。今のDNA研究で人間とチンパンジーにはほんの僅かな違いしかないと言われているのだから、類人猿と猿人の差など無いに等しいほど僅かなものでしかないのだろうと思う。しかし、そのほんの僅かな差こそが決定的な差であり、運命的な差だった。そこから人類の祖はゆっくりと、しかし地球の歴史から見れば驚くべきスピードで進化していく。180万年前には原人が登場する。原人には体毛がなく、発汗で体温を調整する、未熟な段階で子供を生み、長い期間かけて大人になる、など現代人に近い特徴を多く持った。そこからさらに進化し、現代人とほぼ同じ特徴を持ち、直接の祖先と言われる新人が誕生するのが約10万年前。


エチオピアで発見され、当時最古だった猿人ルーシィ
DSC00298.jpg


生物は環境の変化に対応して進化していく。しかし、人類の進化は始めこそ地球環境の変化に対するものだったかもしれないけれど、独自の人類文化を発達させるにつれ、その自らがつくりだした文明と環境に適応する形で進化していくようになったのではないかと思う。それが急速な進化の要因ではないかなぁと思う。ま、想像ですが。


というように、アフリカ大陸がどのような場所であるか。どのような歴史があるか。それを知らないまま走れば、そこを走るという事には、どんな意味があり、どんな価値があるのか、自覚しないまま旅をすることになる。もちろん、そんな自覚は無くとも走れるし、素晴らしい体験はできるでしょう。でも、なんてもったいないんだと思う。

「猫に小判」じゃないけれど、その価値を知らない者に高価なものを与えても意味がないのと同じく、そこを旅する価値や意義を分からない者がその土地を旅しても意味がない・・・とまでは言わないけど、それは非常に勿体無いことだと思う。その勿体無いことを僕はアメリカ大陸の旅ではやっていた。

だからこそ、勉強する必要があると感じた。
旅にテントを持っていくのと同じ位に必要な事だと感じた。



ものの見方、感じ方というのは写真にも直結しますからね。
DSC00183.jpg


実は新しいカメラを買ったので、
次回はその事についてでも書こうかと思います。
DSC00240.jpg


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comments
応援してるよ 
旅行記楽しみに見ていましたし、これからも楽しみにしてます。

土地の歴史や文化を知ったうえで旅をしたら更に充実するでしょうね。30歳前ですか?ここまで貴重な体験をしている20代は少ないでしょうし、その機会を得られているというのはとても幸せなことです。

世界一周達成頑張って下さい。応援してます。
Re: 応援してるよ 
ありがうございます。
ただ世界一周という目的の為に続きを走る、というのでは面白くないですからね。
とりあえず出発まで1年、真剣に勉強しようと思います。


> 旅行記楽しみに見ていましたし、これからも楽しみにしてます。
>
> 土地の歴史や文化を知ったうえで旅をしたら更に充実するでしょうね。30歳前ですか?ここまで貴重な体験をしている20代は少ないでしょうし、その機会を得られているというのはとても幸せなことです。
>
> 世界一周達成頑張って下さい。応援してます。
初めまして 
初めまして。
自分は自転車旅に憧れる高校生です。
以前からこのブログを見てて凄いなぁと感動し、渋谷さんを尊敬しています。

今は日本に帰ってきて普通の公立高校に通っている訳ですが、自分は中学三年間、親の都合でタイのバンコクで過ごしました。
なのでバンコクには友達がいます。
そこで大学生になったら自転車で上海から南下してバンコクまで行こうと思っています。
そこでこのブログを見つけ大変参考になっています。
機材の話だとか、旅で気をつける点、醍醐味、そしてカメラ....どれもがとても魅力的で自分もやってみたいと強く思いました。
自分はまずは大学受験を頑張ろうと思います。
渋谷さんの学問、自転車、を応援しています。
Re: 初めまして 
初めまして。応援ありがとうございます。
友達に会うため上海からバンコクまで自転車で。最高ですね!
島国日本を離れて大陸の中を走り、生々しい実体験を経て、地に足ついた勉強をして、充実した大学生活を送る。考えただけでも楽しいですね(笑) 
大学受験頑張ってください。その先の目標のためにも。
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プロフィール

染谷 裕太

Author:染谷 裕太
2012年6月カナダからスタートした自転車世界旅行をきっかけに始めたブログです。当初は単純な旅日記でしたが、現在は旅だけではなく日常も含めた様々な場面で自転車を楽しみ、その面白さを発見し、発信していきたいと思い書いています。

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