愉しい自転車&生活

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Category: [南米]アルゼンチン

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Community: テーマ-自転車旅行  ジャンル-旅行

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自転車世界一周アメリカ大陸編おわり


2014年3月7~16日

エル・カラファテでペリトモレノ氷河を見た次の日、バスでブエノスアイレスへ向かった。日本帰国の飛行機はブエノス発なので、ブエノスがアメリカ大陸最後の街になる。

バスで、といってもカラファテからブエノスはめちゃめちゃ遠い。バスで40時間。乗り継ぎの待ち時間を入れたら44時間。実際にはバスが遅れたので44時間くらいバスに乗っていた。だから合計で48時間。

普段、1日で3000~4000kcalも消費する運動を毎日していた人間が44時間も動かないというのは、それはもう大変な苦痛で、途中、動けないというストレスに発狂しそうになり、やっと着いてバスを降りた時には完全に憔悴していた。チリでは2ヶ月で4000km以上走っていて体力が相当上がっていたので、アウストラル街道も、その後の国境越えも体力的にはかなり余裕があって、疲れる?何それ、ぐらいな勢いだったのに。

やはり動物というのは植物じゃないから動くことで心身の健康を保てるのだと思った。
健全なる精神は健全なる身体に宿るというけれど、その通りですよ。



という感じで過酷なバス移動を終えてブエノスに着いたあと、一応日程に余裕はもっていたので、それなりに観光らしいことをしました。でも、写真を見返すと本当にろくな写真がないんですよね。ただの観光写真、それもヘタクソでポストカードにもならないようなものばかり。ちょっと本当なら載せないレベルのものだけど、それしかないのでそれでブエノスの街を少し紹介したいと思います。


まず行ったのは非常に有名な本屋さん。名前は忘れたけど元々劇場だったらしく、世界で2番目に美しいと言われている。あっそう、という感じだけど、写真で見た限り結構綺麗だったので興味はあった。

でも、実際に行ってみると期待外れもいい所で、全然面白くなかった。内装だけじゃなく雰囲気も良いのかなぁと思っていたら全く普通の本屋。普通の本屋すぎてビックリしたわ。何故これが観光名所になるのか分からない。
AMGP4620.jpg



次に行ったのはボカ地区。以前、サッカー選手の高原がボカジュニアーズにいたけど、あのボカです。


これは途中のその辺の道だけど木々の緑が綺麗だった。
AMGP4648.jpg


これがボカ地区。ここはまぁ観光地だなぁという感じ。面白いと言えば面白い。
AMGP4686.jpg


アルゼンチンの英雄メッシ
AMGP4672.jpg


犬。出入り口に寝てるので凄く邪魔だった。
AMGP4684.jpg



あとはライオンとか虎に触れる動物園にいった。

なんか、まぁ、行っておいてなんだけど、観光客のために肉を食わされ檻に閉じ込められて大人しくしている虎を見て、可哀想に思いました。見ても野生生物と対峙するような緊張はなく、文字通り腑抜けだった。
AMGP4742.jpg


ただゾウは凄かった。アフリカはあんな巨大な生物が野生で生存している、と考えるとワクワクする。
AMGP4790.jpg





以上がブエノスでやったこと。
珍しく観光的なことをしたけれど、やはり「これじゃない」と思った。アルゼンチンは自転車では走ってないからバスで移動して観光したんだけど、例えばアルゼンチンの印象は?と聞かれても僕はほとんど何も答えられない。アルゼンチン人がどんな感じか、どんな気候でどんな街で、と言葉で言えるような事はほとんど何も掴んでいない。

自分は観光をしたいんじゃない、とハッキリ分かった。
自転車で走る事は生活そのものだった。毎日、自分の力で進んで、自分でご飯を作り、自分の家(テント)で寝る。生活するのに沢山のものは必要ない。シンプルな行為と必要最小限のもので生活すると、どんどん要らないものが削ぎ落とされていった。生きる為に必要なものしか持っていないし、必要な事しかしない。これだけ動けばこれくらい食べる必要がある、これくらいの気候で動けばこれくらいの水が必要になる、この程度の道ならこのくらいのペースで走れる、これくらいの無理なら翌日には影響しない、、、アメリカ大陸の旅は「これだけあれば自分は生きられる」という事を知る旅でもあった。

一時帰国に関しては悔しいと思ったけれど、日本に戻って1ヶ月以上が経った今、むしろ良かったと思ってる。旅を一歩引いた地点から捉えられるので、よりハッキリとこの旅が自分にとってどれほどの意味を持つものかが分かった。旅立ち前と後の自分の変化も知ることができ、そして続きをどのように旅すれば良いのかも分かった。

というわけで、最後はちょっと望んだ結果とは違ってしまったけれど、僕の自転車世界一周アメリカ大陸縦断編は成功ではないけど「大収穫」と言えるものでした。

あまりダラダラ書いてもあれなんで最後。
アルゼンチンで日本人の旅行者に出会って日本に帰るといった時「1年9ヶ月の旅が終わるってどんな感じですか?」と聞かれたことがあったけど、自分の中で終わるという感覚は全く、1ミリも、小指の薄皮ほどもありません。自転車世界一周という大きな旅の途中である、そう思っている。だからまぁちょっと再出発まで間はあいてしまいますが、ブログを締める気はさらさらありませんし、書きたいことは沢山あるのでしばらくは更新すると思います。再出発の日が決まったらまたこのブログで報告して、このブログに続きの旅行記を書いていこうと思います。読んでくれた方々、とりあえず、一旦、ありがとうございました。


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comments
 
ご無沙汰しております。
コロンビアのボゴタで会ったもの同士が現在はお互い日本にいる、不思議な感じですね。
まずはアメリカ大陸縦断、お疲れ様でした。
最後のアルゼンチンは悔いの残る終わり方であったと読み取れますが、逆に、南米大陸に行きたいと思った時の余白として残しておくというのもいいと思います。
ブログは毎回楽しく拝見していましたが、まだ世界一周の気持ちがある限り時間がかかっても続けられるとのこと、読者として大変嬉しい限りです。
これからもブログを読むことで応援させていただきますので、頑張ってください。
旅の再開を心待ちにしております。
Re: タイトルなし 
ご無沙汰しています。
本当、ボゴタにいたというのが信じられません。

>南米大陸に行きたいと思った時の余白として残しておくというのもいいと思います。

これは僕もそう思います。実際に行くかどうかは別として、パタゴニアも北米のアラスカも夢として残しておくというのも良いなと思っています。
続きの旅をより良いものにするためにも、この滞在中に力もお金(笑)もため込んでおこうと思います。

 
初めてコメントさせていただきます。
約一年前くらいからこのブログを羨望と嫉妬の入り混じった感覚で月に一度程度読ませて頂いておりました。

国内ではありますが少し前までちょこちょこと自転車ツーリングをしていたのですが、最近は「仕事の都合」や「金銭的な都合」という言い訳が上手くなってしまい、最近はめっきり行かなくなっておりました。

しかしこのブログをたまに読み「羨ましい」と思いつつ「おれにだって出来る」というモチベーションに変換する事ができ、なんというか旅する覚悟ができました。

少しづつではありますがこのブログを参考に装備や自転車を選び、つい先日あらかたの物が揃ったところです。
今年の夏に自分を試す意味で北海道一周2500kmツーリングに行き、それが終わった時に、まだ自分に色んな意味でモチベーションがあるのであれば、来年の夏にアメリカ横断をするつもりでいます。

あなたとこのブログが無ければ私はもっと無駄なものに時間やお金を浪費してしまっていたかもしれません。

またアメリカに行く時にでもこのブログに挨拶に来ます。
旅行記の続きも楽しみにしています。
ではまた!
Re: タイトルなし 
熱いコメントありがとうございます。
僕もとある人のブログがキッカケで一度は諦めて燻っていた世界一周への想いに火がつき、実際に行動に移しましたが、今度は僕のブログがそういった人の心に火をつけられたのはとても嬉しい事です。

夏の北海道は本当に良いですよ。
食べ物も美味しいし、景色も美しい、道も走りやすく、色んな旅人がいます。
そしてその先、アメリカ横断もやりたい気持ちがあるのなら是非やって欲しいと思います。誰もいない赤茶けた荒野にのびる一本道。地球の剝き出しの変化を体感できる自然。島国である日本とは対極の場所なので、最高に楽しい体験になると思います。




> 初めてコメントさせていただきます。
> 約一年前くらいからこのブログを羨望と嫉妬の入り混じった感覚で月に一度程度読ませて頂いておりました。
>
> 国内ではありますが少し前までちょこちょこと自転車ツーリングをしていたのですが、最近は「仕事の都合」や「金銭的な都合」という言い訳が上手くなってしまい、最近はめっきり行かなくなっておりました。
>
> しかしこのブログをたまに読み「羨ましい」と思いつつ「おれにだって出来る」というモチベーションに変換する事ができ、なんというか旅する覚悟ができました。
>
> 少しづつではありますがこのブログを参考に装備や自転車を選び、つい先日あらかたの物が揃ったところです。
> 今年の夏に自分を試す意味で北海道一周2500kmツーリングに行き、それが終わった時に、まだ自分に色んな意味でモチベーションがあるのであれば、来年の夏にアメリカ横断をするつもりでいます。
>
> あなたとこのブログが無ければ私はもっと無駄なものに時間やお金を浪費してしまっていたかもしれません。
>
> またアメリカに行く時にでもこのブログに挨拶に来ます。
> 旅行記の続きも楽しみにしています。
> ではまた!
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プロフィール

染谷 裕太

Author:染谷 裕太
2012年6月カナダからスタートした自転車世界旅行をきっかけに始めたブログです。当初は単純な旅日記でしたが、現在は旅だけではなく日常も含めた様々な場面で自転車を楽しみ、その面白さを発見し、発信していきたいと思い書いています。

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