愉しい自転車&生活

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Category: [南米]ボリビア

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つまり雨季とはこういうこと。地獄のウユニ塩湖突入編  出発533日目


2013年12月12日


昨夜降った雨はすっかりあがり、空は快晴の模様(泊まったホテルからの眺めです)。
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さぁ、それではウユニ塩原へと参りましょうか。
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でも、その前に朝飯を。これはリャマの肉です。
とりわけ美味いわけではないけどクセがなくて食べやすい。
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リャマ食って出発。こんな道を走っていきます。最初は。
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しかしその後、前日の雨の影響で次第に道が・・・





お?
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あれ?
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こ、これは・・・
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なんじゃこりゃーー!!
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アホか!アホかコレ!こんなん進めるわけねぇだろが!
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どうやらこの辺の土は粘土らしく、それも凄まじい粘性をもっている。乾季は乾いて普通に走れるらしいが、前日の雨でぬかるんだ路面はボンド混ざってるんじゃないかと思うくらいにくっつく。

まず、最初に泥除けを外した。これでタイヤとフレームの隙間が大きくなり泥が詰まりにくくなる。ただ、それでも無理だった。車輪が回らない。ウユニ用に買った三脚や冬装備、食料と水を多めに積んで過去最高の重さになっているので、70kgはあるかもしれない重さ。その重さで車輪が回らない自転車ってのは、もはやただの鉄ゴミ。

荷物を全て外し、荷物を運び、自転車を運び、荷物を運び・・・というのを延々と何度も何度も繰り返す。


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車輪ですかコレ。自転車の車輪なんですかコレは。僕はこの時、自転車をできれば関わりたくない、汚物を見るような目で見てました。
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あの山の麓まで行きます。マジで果てしない。この旅で初めて「誰かに助けて欲しい」と思った。ちなみに写真の足跡は全て僕の足跡です。
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わー鏡張りだー!なんて、この状況で感動できるほど頭の中身はお花畑ではなかった。ただひたすら荷物と自転車を運ぶ。その作業のみに没頭する。
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人間、ちょっとキツイとムカつく。
それを超えてキツイと困難な状況に笑う。
そこから一周すると切れる。
さらに一周すると怒りすら失せ、ただ目の前の作業を繰り返し、
無の境地に至る。←今回はここまでいきました。



本当にね、車輪が回ると地面がくっついてくるあの恐怖。
軽くトラウマになりますからね。



そんな場所もようやく抜け、
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羊の群れに睨まれてちょっとビビッて、ドブみたいな臭いのする小川にはまり、
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ようやくちゃんとした道に復帰。
生きてる。オレは生きてるぞー!と叫びたいくらいだったわ。
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その後は普通に走ってウユニ塩湖まで行きます。
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そして、あさ9時前には出たにも関わらず、時刻は4時。走行距離25kmくらい。







ようやく見えてきた。







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標高3600m。地球最大の塩の大地。ウユニ塩湖。
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前日の雨で、当然水が張っていた。日本人の多くは、鏡張りと言われるこの状態の塩湖を目指す。だから雨季に来る。逆に欧米人は真っ白い大地に憧れるらしく、乾季にここを目指す。そして自転車乗りは当然走行の容易な乾季に来る。
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僕も乾季に走りたかったけど、ペースが遅くてこの時期になってしまい、鏡張りを走ることになった。
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風があったので、そこまで綺麗に反射はしていなかったけど、

水の張った塩湖を走り出した瞬間「飛んでる」と思った。

上も下も全てが空。


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薄く張った水面に写る景色は、その上を走れば波立ち崩れて、振り返ると自分の走った跡が揺らめいている。不思議な感覚だった。堅い地面の塩の大地を走っているはずなのに、地上から離れた、頼りない何かの上を走っているいるようだった。それが飛んでるように思わせたのだろう。


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ただ、20分ほどで飽きた。
飽きたというか、これ、進まねぇ!
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路面自体はフラットだけど、水の抵抗で時速10km位しか出ない。
それにこの時間。まぁ陸地は近いからテント張る場所は困らないけど、できればこの水たまりは抜けたい。車ならこんなんどうってこと無いんだろうけど、やっぱ自転車だと鏡張りは良くない状況。30分でやっぱり乾季の白い大地の方が良いという結論に至った。




鏡張りを脱出し、島があったので今日はその島に着岸。野営することにした。
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ここは夕方から強い西風が吹くので島を風除けにしてテントをたてる。
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自転車も、身体も塩と泥にまみれていた。自転車を押し続けていたので指にはマメができ、ささくれて、脚もペダルにぶつけて擦り傷ができていたりと、ボロボロだった。靴は泥と塩で固まり異常な重さになっていた。

塩湖突入と引きかえに色々痛んだ。

でも、それでも気力が削がれる事は全くといっていいほどなかった。

日常になりきった旅は、ウユニに入ることでいつの間にか非日常になっていた。


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プロフィール

染谷 裕太

Author:染谷 裕太
2012年6月カナダからスタートした自転車世界旅行をきっかけに始めたブログです。当初は単純な旅日記でしたが、現在は旅だけではなく日常も含めた様々な場面で自転車を楽しみ、その面白さを発見し、発信していきたいと思い書いています。

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