08 2013
ワラスまでの道のり 8~9日目 出発418~419日目
2013年8月18日~19日
今気が付いたけど、カハマルカを出てからの日数と、これまでの旅の総日数、そして日付の下一桁が全部一緒だ。どうでも良い話なんだけどブログを書く時に楽だ。
では前回の続きを。
前の記事の最後に出てきたギザギザの道です。あらためて見ると凄ぇ。あの道をずっとずっと下まで下ると地獄にでも続いてるんじゃないでしょうか。しかしそんな地獄から勇気と根性と希望を胸に息も絶え絶え這い上がるのが自転車の旅・・・というのは大袈裟で、あの手の坂は実際上ってみると大したものではない、ことが多い。経験則です。

でも何だかんだキツイと言えばキツイのです。

本日もノロノロ下っております。

上りに入るまでの下りが長い。結局モジェパタから更に500mほど下げた。

あっちは違う町へ行く道。地図だと繋がってないんだけど、どうやら道はあるらしい。全くいい加減な地図だ。パーフェクトなペルー地図が欲しい。

そして下りきると何と舗装になった。が、何故かカーブの所だけ未舗装。舗装はありがたいけど、なんでこういう中途半端なことするかね。急な曲がりは工事がしにくいからか、それともスピードを出させないためにわざと残してるのか。

大分上ってきた。

しばらく走って見えてきたパヤスカという町。まだだいぶ上じゃん!しかも後半、傾斜も凄いきつくなるし。舗装だけど全く楽させてもらえない。

そしてパヤスカ到着。


ここで補給をする。
そして、ここから道は2つに分かれる。一つはここから川まで下り、川沿いを進んでチュキカラという交差点まで行き、そこからワラスへ向かうこれまた川沿いのルートを走る道。もう一つはこのまま更に山岳を突き進む道。最終的にはどちらも交わる。前者は舗装で後者は未舗装。
ここまでの山岳がきつかったもんで結構迷ったんですが・・・
もうここまで来たら・・・
行ったれー!!

山岳を選択。
道は案の定、というか輪をかけてキツイ気がする。押す時間がかなり長くなってきた。乗って乗れなくはないんだけどあまりの振動に嫌になる。イメージとしては道路工事のおっちゃんがもってる「ガガガガガ!」ってやつ。ランマーっていう機械。あれ。完全あれ。あの上に乗ってる感じ。それはもう走りながら何度切れそうになったか。ちゃぶ台があったらひっくり返すのじゃなく、「うがー!!」って叩き割ってるね。きっと。

そりゃ歩きたくもなりますよ。本当に。

影がのびてきた。

上りを終えて今度は下り。
教会とその前の広場でほぼ完結しているような小さな村。

そして日が暮れた。

この日は良い場所がなく、斜面だったけど隠れられる場所で野宿。
翌朝撮影。

テント乾かし中。

まずは下りきって

また上って最初の町。地図には乗ってない。

そしてその町を過ぎると・・・
み、道が・・・滑らかになった!写真じゃ分かりにくいかもしれませんが、これは大分助かる。

傾斜は所々キツイけど。

お世話になった人との記念写真を除いて、久しぶりに、カナダ以来、自分を撮った。

景色良し。

そして遂に舗装になられたもうた!もうめちゃくちゃ楽。勾配も緩いし。なんだこれ。意味分からん。自転車とはこんなに苦労なく進むものでしたか。久しく忘れていたような感覚だ。

向こうに見えるのがカバナ。下りで舗装だからあっという間だな。

ついた。結構賑やか。

しかし舗装だったのもここまで。ここからまた川までの下りは未舗装、なんだけど・・・川の手前から未舗装でもちゃんと整備された未舗装になった。これは舗装とほぼ同等。難点は車が通るたびに砂埃が舞うことくらい。


そして、ついに道は白線とかまで書いてあるちゃんとした舗装道路になった。こんなしっかりした道を見たのはいつぶりだろう。快適すぎる。

ほぼ真北を向いて撮った写真。つまりあの山の向こうの向こうの向こうの何個向こうか分からない向こうから山を越え谷を越えやって来ました。忍者の国から。忍者じゃないけど。

ちなみにこちらだと「ニンジャ」はナルトの影響でアニメ好きな人は知ってる。まぁでも一番有名なのはなんと言ってもドラゴンボールで、ちょっとした都市のおもちゃ屋?のガラスケースに悟空やべジータなどのフィギュアが飾ってあったりします。
そしてカバナの次のタウカという町にて補給。ここが今日最後の町でしょう。たぶん。

で、実はここでも再び道が分かれる。
内容的にはパヤスカの時と同じ。山岳ルートか川まで下り川沿いか。
ただし、いま2つの地図を併用しているのだけど、この先の山岳は地図によって表記が違う。グーグルマップ先生にいたっては道が途中で切れている。さすが先生!
まぁ正確にいうと繋がってはいるけど、あまりにほっそい線で、ん?これは画面に付いた髪の毛か?というくらいの線です。
というふうに書いたのは、全部あとの言い訳に過ぎませんがね、
そう、もう、逃げました。
山岳地帯からエスケープ!ギブ!キツイ!
だってだって、どうせ下ってもワラス(標高3000m)まで上るんだからどっちも大変でしょう。それにさ、紙地図で見るとさ、山岳ルートだと最後の最後にラスボス(4000m超の峠)がいるわけですよ。しかも道路地図の等高線なんて1000m単位だから4000かもしれないし4999かもしれないし、全然分からんわけですよ。しかも川まで下る道なら舗装なんですよ。久しぶりに快速舗装路の下りですよ。
そりゃ下るわ。

山道を期待していた皆様には申し訳ない、とかは全く思いませんが、下り始めてから下りの気持ちよさを感じつつも若干の後悔を感じてはいた。最後まで貫けなかった。いや、貫かなかった。飛ばない豚はただの豚。

まぁでもこれは完全に結果論だけど、終わってみれば山岳じゃなく川沿いで良かった。川沿いの道がこれまた山道とまるで雰囲気が違って良い感じでね。今となっては後悔はない。

とりあえずこの日は時間も時間で底までは下れないので標高を2800mほどまで下げた場所で野宿。

薪がたくさん落ちてたのでファイヤー!燃料の節約にもなるし。薪調理のが美味い。

そして眠りにつきました。

家計簿
8月18日 16.5ソル(494円) スプライト3L(8ソル)、マヨネーズ大(7.5ソル)
8月19日 9ソル(324円) パスタ750g(3ソル)、塩1kg(1ソル)、パン(3.5ソル)、人参(0.5ソル)、トマト(1ソル)
塩が小さいのなかったから1kgのを買ってしまった。重い。
でも自炊するなら塩は基本中の基本であり絶対に必要なものだから仕方ない。
今気が付いたけど、カハマルカを出てからの日数と、これまでの旅の総日数、そして日付の下一桁が全部一緒だ。どうでも良い話なんだけどブログを書く時に楽だ。
では前回の続きを。
前の記事の最後に出てきたギザギザの道です。あらためて見ると凄ぇ。あの道をずっとずっと下まで下ると地獄にでも続いてるんじゃないでしょうか。しかしそんな地獄から勇気と根性と希望を胸に息も絶え絶え這い上がるのが自転車の旅・・・というのは大袈裟で、あの手の坂は実際上ってみると大したものではない、ことが多い。経験則です。

でも何だかんだキツイと言えばキツイのです。

本日もノロノロ下っております。

上りに入るまでの下りが長い。結局モジェパタから更に500mほど下げた。

あっちは違う町へ行く道。地図だと繋がってないんだけど、どうやら道はあるらしい。全くいい加減な地図だ。パーフェクトなペルー地図が欲しい。

そして下りきると何と舗装になった。が、何故かカーブの所だけ未舗装。舗装はありがたいけど、なんでこういう中途半端なことするかね。急な曲がりは工事がしにくいからか、それともスピードを出させないためにわざと残してるのか。

大分上ってきた。

しばらく走って見えてきたパヤスカという町。まだだいぶ上じゃん!しかも後半、傾斜も凄いきつくなるし。舗装だけど全く楽させてもらえない。

そしてパヤスカ到着。


ここで補給をする。
そして、ここから道は2つに分かれる。一つはここから川まで下り、川沿いを進んでチュキカラという交差点まで行き、そこからワラスへ向かうこれまた川沿いのルートを走る道。もう一つはこのまま更に山岳を突き進む道。最終的にはどちらも交わる。前者は舗装で後者は未舗装。
ここまでの山岳がきつかったもんで結構迷ったんですが・・・
もうここまで来たら・・・
行ったれー!!

山岳を選択。
道は案の定、というか輪をかけてキツイ気がする。押す時間がかなり長くなってきた。乗って乗れなくはないんだけどあまりの振動に嫌になる。イメージとしては道路工事のおっちゃんがもってる「ガガガガガ!」ってやつ。ランマーっていう機械。あれ。完全あれ。あの上に乗ってる感じ。それはもう走りながら何度切れそうになったか。ちゃぶ台があったらひっくり返すのじゃなく、「うがー!!」って叩き割ってるね。きっと。

そりゃ歩きたくもなりますよ。本当に。

影がのびてきた。

上りを終えて今度は下り。
教会とその前の広場でほぼ完結しているような小さな村。

そして日が暮れた。

この日は良い場所がなく、斜面だったけど隠れられる場所で野宿。
翌朝撮影。

テント乾かし中。

まずは下りきって

また上って最初の町。地図には乗ってない。

そしてその町を過ぎると・・・
み、道が・・・滑らかになった!写真じゃ分かりにくいかもしれませんが、これは大分助かる。

傾斜は所々キツイけど。

お世話になった人との記念写真を除いて、久しぶりに、カナダ以来、自分を撮った。

景色良し。

そして遂に舗装になられたもうた!もうめちゃくちゃ楽。勾配も緩いし。なんだこれ。意味分からん。自転車とはこんなに苦労なく進むものでしたか。久しく忘れていたような感覚だ。

向こうに見えるのがカバナ。下りで舗装だからあっという間だな。

ついた。結構賑やか。

しかし舗装だったのもここまで。ここからまた川までの下りは未舗装、なんだけど・・・川の手前から未舗装でもちゃんと整備された未舗装になった。これは舗装とほぼ同等。難点は車が通るたびに砂埃が舞うことくらい。


そして、ついに道は白線とかまで書いてあるちゃんとした舗装道路になった。こんなしっかりした道を見たのはいつぶりだろう。快適すぎる。

ほぼ真北を向いて撮った写真。つまりあの山の向こうの向こうの向こうの何個向こうか分からない向こうから山を越え谷を越えやって来ました。忍者の国から。忍者じゃないけど。

ちなみにこちらだと「ニンジャ」はナルトの影響でアニメ好きな人は知ってる。まぁでも一番有名なのはなんと言ってもドラゴンボールで、ちょっとした都市のおもちゃ屋?のガラスケースに悟空やべジータなどのフィギュアが飾ってあったりします。
そしてカバナの次のタウカという町にて補給。ここが今日最後の町でしょう。たぶん。

で、実はここでも再び道が分かれる。
内容的にはパヤスカの時と同じ。山岳ルートか川まで下り川沿いか。
ただし、いま2つの地図を併用しているのだけど、この先の山岳は地図によって表記が違う。グーグルマップ先生にいたっては道が途中で切れている。さすが先生!
まぁ正確にいうと繋がってはいるけど、あまりにほっそい線で、ん?これは画面に付いた髪の毛か?というくらいの線です。
というふうに書いたのは、全部あとの言い訳に過ぎませんがね、
そう、もう、逃げました。
山岳地帯からエスケープ!ギブ!キツイ!
だってだって、どうせ下ってもワラス(標高3000m)まで上るんだからどっちも大変でしょう。それにさ、紙地図で見るとさ、山岳ルートだと最後の最後にラスボス(4000m超の峠)がいるわけですよ。しかも道路地図の等高線なんて1000m単位だから4000かもしれないし4999かもしれないし、全然分からんわけですよ。しかも川まで下る道なら舗装なんですよ。久しぶりに快速舗装路の下りですよ。
そりゃ下るわ。

山道を期待していた皆様には申し訳ない、とかは全く思いませんが、下り始めてから下りの気持ちよさを感じつつも若干の後悔を感じてはいた。最後まで貫けなかった。いや、貫かなかった。飛ばない豚はただの豚。

まぁでもこれは完全に結果論だけど、終わってみれば山岳じゃなく川沿いで良かった。川沿いの道がこれまた山道とまるで雰囲気が違って良い感じでね。今となっては後悔はない。

とりあえずこの日は時間も時間で底までは下れないので標高を2800mほどまで下げた場所で野宿。

薪がたくさん落ちてたのでファイヤー!燃料の節約にもなるし。薪調理のが美味い。

そして眠りにつきました。

家計簿
8月18日 16.5ソル(494円) スプライト3L(8ソル)、マヨネーズ大(7.5ソル)
8月19日 9ソル(324円) パスタ750g(3ソル)、塩1kg(1ソル)、パン(3.5ソル)、人参(0.5ソル)、トマト(1ソル)
塩が小さいのなかったから1kgのを買ってしまった。重い。
でも自炊するなら塩は基本中の基本であり絶対に必要なものだから仕方ない。
ただ同じレベルの道を走っても、たぶんもう2度とそうは感じないでしょうが。
> いや==~~---実に大変な自転車走りを映像と言葉で追体験!凄い。