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Category: [南米]エクアドル

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Community: テーマ-自転車旅行  ジャンル-旅行

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北半球の終わりと南半球の始まり  出発345日目


2013年6月6日

飛び出し注意エクアドルver
IMGP4446.jpg



エクアドル入国2日目。
この日はちょい大き目のイバラという90km先の街まで。
下りの割合が多いから行けるだろ、と思っていたけど、
思ったとおり半分以上下りで距離を稼ぎました。楽だった。


エクアドルに入ってからも相変わらずアンデスの景色は雄大で、
しかもコロンビアよりも明らかに空気が乾燥している。
カラリとした空気で日陰が涼しい。
IMGP4449.jpg



山も緑が減り、むき出しの場所が多くなってきた。
そして久しぶりに国が変わった新鮮さ。
IMGP4468.jpg


アメリカでの走行を思い出した。
赤茶けた大地、風の吹きすさぶ荒野、乾燥した空気・・・。
IMGP4466.jpg


この日走っていて、南米の走行がアメリカに並び始めた、と感じた。
今まで、印象的な国は沢山あるけれど、
最も自由に、誰にも邪魔されず、自然とガッチリ向かい合って走れたのはアメリカだった。

適当に走って、適当に食って、適当に寝る、
両手からこぼれるほどの自由を手に走っていた。
自転車で走るという意味で一番楽しかったのはアメリカだった。
IMGP4483.jpg


コロンビアはもちろん最も心に残った国の一つだけど、
治安上、野宿は避けなければならず、どうしても毎日どこかの町に着く必要があった。
そういった意味での窮屈さをコロンビアの走行で感じてはいた。


下って標高1500mほど。
IMGP4489_20130610054629.jpg


それがエクアドルに入り、景色や空気が変わり、まだ野宿はしていないけれど、
走っている感じだと場所によっては多分出来るだろう。
むしろ、この先走る予定のちょっと幹線から外れた場所にある湖へ行く道なんかは
しないと無理だろう。
IMGP4493.jpg



後ろに控えるペルー、ボリビア、チリ、アルゼンチンのアンデス山脈も野宿し放題、と思う。
街までの距離なんか気にしないで凄い景色を心ゆくまで見れるわけだ。
IMGP4495.jpg



なんか・・・自由が近づいてきた!
この先が楽しみだ。


暑い。標高1500mあるんですけど。
IMGP4497.jpg



そんなことを感じながら走って午後12時半ごろ。
このつまらない写真を撮っていた時のことだった。
IMGP4500.jpg


なんでこんな写真を撮ったのかというと、このエクアドルという国はスペイン語で赤道という意味の言葉をそのまま国名にしている。だから当然赤道の通る国だ。ということは、この時間帯になると太陽は空高くに昇る。当然、出来る影は非常に小さい。その影を見て「うわっ影小さ!」と思って撮ったわけです。

そしてこの写真を撮っていた時、ある事に気がついて「あれ!?」と声をあげた。

「太陽が自分の後ろにある」

北半球では、太陽は南の空に昇るから進路を南にとれば、常に太陽に向かいながら走ることになる。それが今までの当たり前だった。でもこの時、南を向いているにも関わらず、太陽は自分の後ろにあった。この事は、渦が右巻きか左巻きかとか、卵が釘の上で立つとか、そんなアホらしい実験よりもハッキリとした形で北半球の終わりと南半球の始まりを自分に知らせてくれた。この瞬間、自分の中で北半球の旅が終わり、南半球の旅が始まった。これからは常に太陽を背にして走る旅になる。


IMGP4513.jpg

と言っても、実はこの時点では本物の赤道はまだ越えてないんだけど。というかもっと言えばコロンビアの時点で既に太陽を背負い始めていたような気がする。なんか最近首が暑いなとか思っていたし。

まぁ「本物を」といっても実際見えるわけではないし、本物の赤道を跨ぐよりも遥かにハッキリと太陽の位置は自分に南半球の始まりを教えてくれたから、誰に何と言われようと、ここからは南半球だ。どっちにしろあと100kmもしないで赤道越えるからそんなもん誤差だ誤差。


そんな体験の後、15kmくらい先だろうか、街が見えていた。ちょうど飲み物も厳しくなってきたし、そこで補給しようと思ってその街に向かって真っ直ぐに延びる道を走っていた。そしたら、そこから道路はまさかの180度ターン。上りに突入した。何故!?
IMGP4540.jpg


そのまま真っ直ぐ造ってくれや!どうして上らせる!と思ったが、このあと街に近づくと街の手前に大きな大地の裂け目があった。これを避けるために180度曲がって上ったらしい。


乾燥した空気のせいか、標高の高さにもかかわらず気温は高く、すぐ乾くから分かりにくいものの汗の量が多い。そのせいで若干踏ん張りがきかなくなってきた。手遅れになる前に上りの途中で休憩。


そしたらこんなに良い景色でした。
IMGP4554.jpg


バスだったら絶対に見れない景色。たとえ自転車でも、あえてここで止まって少し岩場をよじ登らなければ見れない景色。これだから自転車なんだよ。こういう瞬間があるから自転車なんだよ。観光地とかハッキリ言ってどうでもいいわ。
IMGP4555.jpg


一瞬たりとも地面から離れず、自分の力で進んできた道が、ふと振り返った時に、
道の向こうの向こうまで見渡せた時のこの感覚。これはちょっと言語では表現し難いな。
IMGP4569.jpg


そんな感じで色々と感じるもののあった一日だった。
「良い一日だった」という確かな感覚を持って午後4時半頃イバラに到着。

キトまであと2日だ。

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comments
 
すごいねぇー
旅行でゎ絶対味わえない体験やら景色だね!!

応援してます!!
きをつけてね!!
Re: タイトルなし 
ありがとう!
たぶんこの先もっと普通の旅行者が行かない所に行くと思うよ(笑)


> すごいねぇー
> 旅行でゎ絶対味わえない体験やら景色だね!!
>
> 応援してます!!
> きをつけてね!!
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プロフィール

染谷 裕太

Author:染谷 裕太
2012年6月カナダからスタートした自転車世界旅行をきっかけに始めたブログです。当初は単純な旅日記でしたが、現在は旅だけではなく日常も含めた様々な場面で自転車を楽しみ、その面白さを発見し、発信していきたいと思い書いています。

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