愉しい自転車&生活

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Category: [中米]パナマ

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アディオス、セントラルアメリカ・・・  出発267~272日目


航海4日目


この日は、この辺に昔から住んでいるクナ族の島に行き、
晩ご飯は上陸して彼らの作ってくれたものを食べるらしい。


ツアー的に言えば、美しい海に、クナ族との触れ合い
というのが大きな目玉だろうと思う。たぶん。
中米、言葉で言えば発展途上国だ。でもそんな国と言えど、
そんな国の田舎と言えど、それなりの近代化はしている。
だから、昔からほとんど変わらずに珊瑚礁の島で暮らす彼らの生活に触れるのは
できそうで、なかなかできない体験じゃないかと思う。

でも、「でも」だ。
振り返ると自分の中にはクナ族の人達との記憶はほとんどない。
興味が無いというわけではなかった。
彼らの顔立ちや、家なんかを見て、それなりに感じるものはあったけれど、
そういった感情はわき上がると同時にスルスルと抜けていってしまった。
意外にも、僕の関心を引きつけていたのは同じ船に乗っていた人たちだった。
これはちょっと自分でも予想していなかったことだった。

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こんな自転車旅行をするくらいなので、察しはつくと思いますが、
僕は基本的に一人が好きです。この旅で、孤独感を感じることはあったけど、
だからといって決して「寂しい」とは思わなかった。
特別、人が恋しくなることもなかった。一人旅とはいえ
必ず1日に1回以上は人との触れ合いがあるし。

IMGP0642.jpg

旅立ちの動機からして、人間よりも自然に強い興味があった。
そういう自分のタチを知っているからこそ、
この航海を共にしている言葉も満足に通じない仲間達に対して
自分が予想以上に好意的であったことに、驚くってほどじゃないけど、
少し、意外ではあった。

IMGP0645s_20130329120546.jpg

アメリカ人、アイルランド人、イギリス人、
カナダ人、フランス人、メキシコ人、日本人、
7つの国の人間が乗っていたわけだけど、
お国柄っていうものが性格などに現れているようで
「なるほどなぁ」と思うようなところがあったり、
逆に、実際に話してみて自分が持ってた先入観が少しほぐれたりなど、
非常に楽しい異文化交流になった。

IMGP0651_20130329120546.jpg


5泊6日も狭い船で一緒に生活すれば自ずとお互い素を見せることになる。
しかもこの綺麗な海を見れば、誰だって心からの言動になるってもんだ。
そして24時間以上船の上、丸一日陸にあがらなかったこともある。
普段は絶対にできない体験だ。
そういうのもひっくるめて、この船上生活は楽しかった。

IMGP0654.jpg

だから、まぁ船酔いでキツイ思いはしたけど、
自転車が恋しくなることは、この6日間全くといっていいほど無かった。

IMGP0659.jpg

ごはんは毎回美味しかったし。

IMGP0674.jpg


とまぁ、ここまでつらつらと書いてきましたがね、
要するにクナ族の写真ありませんよ、ということです(笑)


でも、クナ族の島でのディナーは久しぶりに貝を食べた。
貝をトマトとかで煮込んだソースをご飯にぶっかけた料理だった。
ひとしきり食べた所でフランクが
「おかわりいるか?」と聞いてきた。
まだ口の中で貝を噛み切れずもぐもぐやっていたので、
首をブンブンと横に振った。別に普通に振っただけで、
そんなに激しく振った覚えはないんだけど、
その様を見たフランクが
「ははん。さては、まずかったんだろ(笑)?」みたいなリアクションをした。
と同時にフランクと僕の間で、こみ上げるものを抑えきれずに笑いがはじけた。
「ばれちまったか!」
「やっぱりそうか!」
みたいな感じで。
といっても、クナ族の名誉のために言うと、決して不味くはなかった。
ただ、おかわりするかと言われたら「いらない」としか言えない味ではあった。
普段だったら魚とかを出すみたいなんだけど、
漁で使う道具が壊れてしまっていたらしく
しかたなく素手でも確保可能な貝になったそうだ。

ちなみに欧米の方々は「食感がガムみたいだ」ということで、
あまりお好みではなかったみたい。
海の幸が豊富な日本に生まれた自分からすると、
久々に食べる歯ごたえのある食感だったけど、
確かにくちゃくちゃなるから、その気持ちも分からなくはない。

というわけでどこを思い返しても、クナ族ではなく、
アマンデ号に乗っていた人達との思い出が出てくる。

そんな船旅もこのディナーを終えて一晩寝たら
翌朝から外海に出てカルタヘナまでノンストップで走り出す。

いよいよ中米ともお別れだ。
IMGP0704_20130329123029.jpg






航海5日目

この日からカルタヘナまで30時間以上ノンストップで船は走り続ける。
実際は40時間近くかかったけど。
これはマジでしんどかった。

360度海。陸は一切見えない。
IMGP0716.jpg


5日目の夕陽。
IMGP0736.jpg


翌日は雲も多かったし、
気持ち悪くて寝てたから、この日がこの船で見た最後の夕陽だった
IMGP0747.jpg


そして6日目の夜。9時くらいだったかな。もう記憶があやふやだけど、
真っ暗になってからカルタヘナに着いた。
港から見るカルタヘナの街は高層ビルが立ち並んでいて大きかった。
そして明るかった。
順番に小さいボートで荷物と人間を陸まで運ぶ。
自転車組はもちろん最後。
4人分の自転車を降ろし終え、組み立てて、ロイック達とは一旦お別れ。
コロンビアの入国手続きもロイックがまとめてやるので、
明日、パスポートを返してもらうためにもう一度会う。他の皆とも。


夜のコロンビアを4人で走り、
デイブ達が調べていたホステルに4人で転がり込む。
とりあえず荷物を外し、シャワーを浴び、久しぶりにインターネットをしたら
時間はもう12時をとっくに回って日付は変わっていた。

コロンビアに着いた。
どこよりも行きたかった南米に来てしまった。
でも実感はなかった。
本当にここが南米なのか分からなかった。
遥か遠くに霞んで見える、という事すらない、
そう感じていた場所にとうとう来てしまったのか。

走り始めたら実感出てくるのかな。
まぁ、でようがでまいがどっちでもいい。
そんなもの無くても、南米を走れる、
それだけで十分だ。





日数272日
総走行距離13275km

北中米編 完



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プロフィール

染谷 裕太

Author:染谷 裕太
2012年6月カナダからスタートした自転車世界旅行をきっかけに始めたブログです。当初は単純な旅日記でしたが、現在は旅だけではなく日常も含めた様々な場面で自転車を楽しみ、その面白さを発見し、発信していきたいと思い書いています。

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