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Category: [第一次・北中南米持ち物]自転車

Tags: ロングホールトラッカー  サーリー  

Community: テーマ-自転車  ジャンル-趣味・実用

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フレーム  サーリー ロングホールトラッカー


P1000299.jpg


自転車世界一周に適した自転車の条件を考えてGIANT、ルイガノ、KONA、KHS、オーダーフレーム・・・などなど色々調べた結果、2012年時点で最も長期海外旅行に向いた市販のフレームは、自分の調べた限りではSurlyのロングホールトラッカーです!はい。

もちろん全ての希望を見たそうと思えばオーダーが最も良いのだけど値段が高い。
ロングホールトラッカー(以後LHT)は完成車で買って16万程(オーダーするとフレームだけでそのくらいの値段になる)。フレームで買えば7万弱。世界一周に耐えうるフレームがそれで手に入るんだから安いもんだと思う。さらに僕の場合、自転車屋で働いていたのでもうちょっと安く手に入るし。

で、このLHT、自転車世界一周に必要な条件をびっくりするくらい満たしている。
ほんとこのフレームつくった人は自転車旅をよく分かってる。
サーリー良い仕事しやがるぜ。

じゃあ長期海外自転車旅に必要な条件とは何か?
僕が世界一周するならこれは必要だなぁと思うものをちょっと書いていこうと思う。これは僕にとってなので、走る場所や走り方によって変わってくるけれど、世界一周の場合、条件的には大体似通ってくるかと思う。

まず使用パーツがMTB規格であること。特に足回りは絶対26インチHE。長期旅行なので最低限の予備パーツは持っていくにしても、すべては持ちきれないし絶対、絶対に想定していない事態というのは起きる。そんな時に代替パーツが手に入らないというリスクをちょっとでも減らすためにも
世界中で最も普及しているMTBパーツを使っている方がいい。

さらに、オフロードの走行を考えているMTB系のパーツの方が当然頑丈なものが多いし、特に足回りなんかはパーツ自体の耐久性もそうだし、スポーク長などの条件的にも26インチの方がしっかりつくれる。

IMGP0196.jpg

次に、前後にキャリアがつくこと。
これは当然といえば当然だけど、26インチのホイールで前後キャリアをつけられるとなると、意外と選択肢が少なく、一気に候補が絞られてくる。ダボ穴のないフレームでも工夫してつけることももちろんできるけど元々ないということは、そういう使い方は想定していないということでもある。短期の旅行ならいいけど、数十キロもの荷物を積んで長期間走るとなると、ちょっとどうなのだろうかと思った。

あとはカンチ台座があること。
自転車旅行に一番向いているブレーキはメカニカルディスクだと思うけど一般的なのは、まだまだリムブレーキ。理想はディスク台座がついていてさらにカンチ台座がついているものだけど、どちらかひとつ選ぶならカンチ台座。ただなぁ、間違いなく良いのはメカディスクなんだよなぁ。リムを削らず、整備も簡単で、制動力も良く、ウェットでも効きが落ちにくく、ブレーキパッドも減りにくい。でも、ディスクしか使えないってのは、ちょっと引っかかるので、そういった車種は候補から外した。

という上記3つが絶対ほしい条件。
で、絶対じゃないけど可能ならほしい条件が、まずクロモリであること。
アルミでも問題はないし、実際アルミフレームで世界一周を成し遂げた人もいるけど、より向いているのはクロモリ。クロモリの方が素材そのものとして丈夫でしなるので、長距離乗った際の体の負担は少ない。アルミはクロモリより錆に強く、軽いけどしならない。というより、もし鉄のようにしなってしまうと折れるのでしなれない。なので、しならせないために、どうしても高剛性なフレームになってしまう(だからアルミフレームのパイプは太くつくってある)。

あとクロモリなら万が一の時に割と簡単に溶接して修理ができるけれどアルミだとそうもいかない。

可能ならほしい条件2つめ。
水をたくさん積めること。具体的に言うとボトル台座がダウンチューブ下にも付いていて、フレームの前三角が大きいこと。自転車で世界を旅するには何が一番大切かを考えた時、もちろん色んな物が必要だし一個だけでは旅はできないけど、単純に生きるために必要なものは間違いなく「水」だと思う。この地球上、暑いところ、寒いところ色々な場所で人間は生きているけど、人がいるところには必ず水がある。逆に言えば水がないところに人間はいない。水がなければ人間は生きていけないから。ナイル、黄河、インダス、チグリス、文明が発達した場所も必ず水が近かった。

というわけで、水の積載量というのは非常に重要な性能の一つだと思う。
日本国内だったら、丸一日走って一軒の民家もないということは有り得ないけど海外を走る場合、十分に有り得る。
通常スポーツタイプの自転車にはボトルケージをつける台座は1つないし2つが一般的だけど、LHTはダウンチューブ下にもボトル台座があり、全部で3つついている。しかもホリゾンタルに近いフレーム設計なので前三角が大きい。これがもし前三角が小さいと、1.5ℓなどの大きめのボトルが入らないので台座はあっても、あまり大量の水が運べなくなってしまう。

こんな感じで、LHTは旅に必要な条件をほぼ満たしている(ディスク台座もついていれば満点だった)。
あとはチェーンステーの所に予備スポークを引っかける台座がついてたり輪行の時にチェーンを引っかける突起があったりとか、細かいところまで旅仕様になってる。まぁこの辺はあまり使わないおまけみたいなものだけど。

こっちにニップルひっかけて
P1000471.jpg

こっちにスポークの首をひっかける
P1000470.jpg



これだけ旅に適したフレームで、サイズ展開も豊富、値段も手頃とくれば当然LHTで世界を旅している人は非常に多い。しかし!多いからこそ、みんな使っているからこそこだわったらその分だけ差がでて面白い。
ちなみに鮮やかな原色系の青を選んだのもちゃんと理由があって写真に撮った時に映えるからこの色にした。
本当は赤が一番目立つし、良かったんだけど、LHTで欲しいと思える赤はなかったしまぁあったとしても選ばなかったと思う。なぜならば、染谷翔さんという方が2012年現在世界一周中なんだけど、自分の苗字も染谷。ただでさえ苗字かぶってんのにフレームカラーまで同じって、なんか嫌だったんで(笑)

最後、参考までにサイズを。
身長172㎝ 体重62㎏、股下78㎝でサイズは50。
ホリゾンタル換算のトップチューブ長が530。
もともと設計としてはドロップハンドルで乗るように作ってあるのでフラット仕様で乗る場合、トップ長が足りない。
なのでステムは長めの120㎜にしています。サイズ50だからシートポストはもうちょい出るかと思ったけどブルックスのサドルが結構高さあるので思ったより出なかった。太めのタイヤはかせるとスタンドオーバーハイトがきつくなるし。あと3㎝くらい足が長ければ52のがよかったんだけど。残念ながら足が短かった・・・。


2012年10月16日追記
IMGP6226.jpg

走行6300kmほどで今のところ問題なし。
やはり水の積載力が高いというのはありがたい。
何よりも水。これがないと生きていけないですから。
はじめは、荷物満載の状態のしなりにビックリしたけど慣れれば全く問題なし。
むしろ荷物積んでないときのほうがフワフワして運転しづらいわ。

あとブレーキはやっぱディスクが良いですね。
今選ぶなら間違いなくディスクトラッカーを選ぶ。
代えのパーツという問題はあるけど、ディスクのブレーキパッドなんか
予備をいくつか持ち歩いても全然荷物にならないし、
ローターも念のため予備で一つ持てばいいと思う。
荷物が増えるといえば増えるが、ほとんど嵩張りはしないし、
予備を持ち歩いてでも選ぶ価値はディスクブレーキにはあると思う。

そんな感じかな。
あとはたまに「サーリー良いね!」と声を掛けられたりする。
アメリカメーカーだからね。
そしてたまにグッドでもナイスでもなく
「ビューティフルバイク!!」と褒められるのがちょっと嬉しい。



<南北アメリカ大陸縦断後追記>
AMGP1169.jpg

27000㎞走行して日本に一時帰国し改めて乗ってみると、ロングホールトラッカーが旅用自転車として大変良い自転車だということを再確認、というより、今頃になって初めて理解した。
やはりチェーンステイの長さというのは非常に大きい要素だと思う。基本的に今の自転車はツーリング車でもチェーンステイ長430程度しかないけれど、ロングホールトラッカーは460㎜とかなり長い。あの乗り心地の良さはチェーンステイの長さ、そしてスローピングではなく伝統的なホリゾンタルフレームという部分が大きく影響していると思う。またハンドリングに関しては意外と思うかもしれないけれど、結構クイックです。トロールの安定感が良すぎるのでそれと比べたからということだけど、荷物を積んだ状態のが丁度良かったと感じる。

フルパッキングでの走行を前提に考え、設計されたフレーム。耐久性のあるクロモリ。そしてランドナー以上の汎用性にMTBより遥かに良い乗り心地。豊富なサイズ。特に長期旅行の場合でメリットの大きいディスクブレーキ仕様のディスクトラッカーもある。これほどツーリング車としての適性を備えたフレームはそれほど多くないでしょう。走り方次第では700Cの方が良かったり、MTBの方が良い場合もあるので、問答無用でロングホールトラッカーとは言えないけれど、とても良い車体であることは間違いないと思います。



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自転車世界一周に適した自転車の条件というものを考えてGIANT、ルイガノ、KONA、KHS、オーダーフレーム・・・などなど色々調べた結果、2012年時点で最も長期海外旅行に向いた市販のフレ
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先を越されました>< 
どうもはじめまして 村田芳幸といいます
たまたまLong Haul Truckerで検索してみたらこのページがヒットしました!
最初は同じフレームだぁ サーリー使いだやった!!思いました。
よくよく見たら世界一周!!って書いてあってびっくりしました!
僕と同じだぁぁぁ!!!うっひょーい。って
僕は大学を1年休学して働きながら自転車作って、旅費を稼いで、
とりあえずアメリカ横断しようと計画していて、10月に出発予定なんです。
もちろん自転車はLong Haul Truckerでサーリーのラックです。
少しずつ働いて資金をためて地球を1周するのが目標です。

これからちょくちょく見に来させてもらいます
旅ならサーリー!!
 
村田さん
どうもはじめまして。
アメリカ横断ですか!そうするとやっぱりルート66ですかね?
出発は今年の10月ですか?そうすると、たぶん僕もまだアメリカ大陸の南の方を走っている途中です。もうすぐアメリカ入国なので少しでも参考になる記事を書けたらなぁと思います。その前に早くカナダ編を進めなければいけませんが(笑)
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プロフィール

染谷 裕太

Author:染谷 裕太
2012年6月カナダからスタートした自転車世界旅行をきっかけに始めたブログです。当初は単純な旅日記でしたが、現在は旅だけではなく日常も含めた様々な場面で自転車を楽しみ、その面白さを発見し、発信していきたいと思い書いています。

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