愉しい自転車&生活

2017年02月 の記事一覧

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Category: [その他]雑記

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数字に一喜一憂してないか


最近はもっぱらクランパス。
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「JUST RIDE(ジャストライド)」という自転車の本があるのをご存知でしょうか。著者はリヴェンデール(Rivendell)という非競技系自転車メーカーのオーナーであるグラント・ピーターセンという人。僕も本の存在自体は知っていて興味はあったけど、英語だったので到底読む気にはなれず、日本語版でないかな~と思いつつそのままだったら、先日その日本語訳を書店で発見。これは!と思い早速立ち読みをした(立ち読みだけで買わないというね)。

立ち読みだったので斜め読みしかしてませんが、一つ、本の中で「マイルを数えるな」という章があった。ざっくりと言えば、走行距離なんか計ってないで、もっとモチベーションとなるもの、「標高」や「自転車に乗った日」などを数えたらどうか、といった内容。

ちょっと野球の話になりますが、イチローはずっとシーズン200安打にはこだわっていましたが、イチローが打率よりも安打数にこだわったわけは、数字が増減してしまう「打率」ではなくて、一本一本の積み重ねで減ることがない「安打数」を意識すれば、数字に一喜一憂することがないからだった。

打率とは自転車で言うならスピードや距離だと思う(最近ならパワーも?)。
自転車にメーターを付けたことのある人なら、頑張っているのに全然スピードが出ていない、という時の苛立ちは一度くらい経験があるかもしれない。速度や距離によって自身のライドを評価するというのは、当たり前のようにやられるけど、長く、速く乗れたら嬉しいし楽しいかもしれないが、もしそうではなかった場合は?満足できるほどの距離や速さは、毎度毎度簡単に出せるものだろうか?

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僕は、数字というのは楽しく乗った結果に過ぎないし、そうであるべきだと思う。数字によって満足を得るということは、逆に、数字によって不満足も得るということである。僕がスピードメーターを外して、その方が気分が良いと感じた訳はそこにある。

自分の身体と自転車とのやりとりや、流れる風景、刻一刻と変化する状況にこそ自転車ライドの本当の楽しみがあるのであり、目的は楽しんで乗ることであって、数字はその結果に過ぎないのだ。それを主客転倒、逆立ちして数字を先立てれば、「つまらない」とか「退屈」、「辛い」と感じる時間が必ずできる。競争好き、機材好き、流行好きではなく、本当の「自転車好き」ならば、本当に乗りたくて、乗る前はワクワクしている、という気持ちでいつも自転車に跨っているはずだと思う。

簡単に言うと、数字を計ることに問題があるというより、それによって楽しい自転車ライドにケチがついたり(つけるのは自分だが)、興をそがれることに問題があるのだ。

最初のジャストライドの話に戻るけど、だったらどうせ計るならモチベーションになるようなものを計ったら、というグラントさんの提案は本当そうだなと思う。「自転車に乗った日」は良いよなと思う。まあ、僕は面倒くさいから数えませんが。でも「標高」は楽しい。自分の経験から言ってもこれはおススメ。まあ僕は関東平野に住んでるから計りませんが。

じゃあ、何を計るか?う~ん、結局面倒くさいから何も計らない笑(誰か良い案あったら教えてください)。 でも、それでも十分面白いのです。一生懸命数字と睨めっこしている皆さん、一度、数字から離れてみませんか。余計な「情報」を排除して、自分と自転車、二人だけで出かけてみると、また新鮮な楽しみが感じられるのではないかと思います。


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序列化と画一化


なにやらまたレース界はロードレースにディスクブレーキは必要か否かでもめてるらしい。

普通に考えれば選手側の主張が正当だと思う。
いま、ロードバイクではキャリパーブレーキが主流ですが、選手側の言う「キャリパーとディスクではブレーキのタイミングが異なる」(ディスクのがギリギリまで速度を保てる)というのは、集団走行をする上では確かに危険でしょうし、集団落車が起こった際、剥き出しの熱をもったローターは脅威でしょう。これらの問題に手を打たずしてディスク化を進めることに反対するというのは、至極真っ当な主張だと思う。少なくとも今のまま導入するのは安全性に寄与しない。危険性を持っている。にもかかわらず、どうやら是非ともディスク化を進めたい力があるようで。

もしディスク化すれば、フレームも、ホイールも、STIレバー(メカニカルディスクは別として)も変わる。キャリパーブレーキの車体とディスクの車体は一番値が張るような高価な部分で完全に互換性を失うことになる。もうほとんど別物である。もし、プロレースの世界で一気にディスクが進めば、メーカーは一般消費者向けのロードバイクについても、トップグレードから一気にディスクロード化の流れにもっていくことができる。レースでキャリパーが淘汰されてしまえば、キャリパーは古い規格で過去のものとされ、新しいディスクロードの規格がメインとなり、「消費者」はキャリパーブレーキの古いロードバイクを買い替えていくことになる。

いまのスポーツ自転車は、自転車本体も、パーツも、プロレースを頂点として序列化されている。プロの使う最高性能のトップグレード機材から、初心者の使う低性能の安物機材へ。格付けがされている。本来、トップグレードの機材は、極めて特殊な世界、特殊な状況下にある人間=プロレーサーが使うような特殊なものである。それを一般人にも沢山買わせるためには、機材の格付けが必要なのだと思う。「グレードアップ」と称して、コンポを買い替え、ホイールを買い替え、フレームを買い替えていく。最後、最高級機材まで行きつかせるためには、上位グレードほど高品位で高性能、高耐久で速く楽に走れると思わせ、そして、そのどうでもいいレベルの差がさも重大なことであるかのように喧伝しなくてはならない。


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いま僕はフリクションのWレバーを使ってますが、最新が最も優れたものとするならば、変速時にハンドルバーから手を離さなければならず、自分でワイヤーの巻き取り量を加減する不確実で遅い変速システムなど、「不便」なだけで何のメリットがないものでしょう。

確かに、最新の電動コンポなら比較にならないほど圧倒的に正確で速く、楽に変速できる。それは事実だ。しかし、それは電動コンポの方が格上であることを意味しない。ディレイラ―の位置決め以外、特に変速調整は必要なく、ワイヤーの伸びも関係ない。8段でも、9段でも、10段でもそのまま対応でき、レバー動作も軽い。ハンドル周りの美観にも貢献する。使い方や、合わせるバイク次第では、今の時代においても全くの実用品である。むしろ、電動コンポとかカーボンホイールとかカーボンフレームとかの方が到底「実用品」とは言い難い。

長くなってきたので一旦まとめると、レースでの安全性が確保されていないのにディスク化を進める、ということは、安全なレース運営よりも上位に何か別の目的がある。それは指摘している人は沢山いるけど、ようは「金」だろうということ。ということはつまり、現場の人間の安全よりも、金儲けの方が価値があるとする価値観がまかり通っているということ。そして、市場(大部分の消費者)がプロレースで採用すれば儲け主義で生まれた製品だろうが何だろうが喜んで買うということ。で、そういう体質を作るためなのか、スポーツ自転車に対する見方や楽しみ方などが、非常に画一的にされていること。

僕もずっと世間で流布される「常識」の中で自転車と接してきたけど、最近思ったのは、自分に必要なのは自転車の知識や経験ではなかったんだということ。必要なのは、もっと自由に自転車と関わり、もっと自由に乗ることだった。いまは話題が競争や速く走ることばかりで、高い機材に買いかえていくことが自転車趣味であるかのような風潮が強すぎるんじゃないだろうか。でも、それは自転車趣味のほんの一側面に過ぎないのだ。そうではない自転車の楽しみを探求することと、それを宣伝する(笑)ことが自分のやることかなといま思っている。


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ニットーとてもいい


意外と電車で近かったのと、入場無料ということで、埼玉サイクルエキスポ2017に行ってきました。

無料にもかかわらず結構色々なメーカーが出展していましたが、個人的に一番楽しかったのは日東。
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何が楽しかったといえば、製品が見れたことより、吉川さん(日東の代表)の話が面白かった。
まず、代表がふつ~にブースにちょこんと立っているという所に日東というメーカーの親しみやすさが出ていてグッときますが、素材の話や、製品の話など、やはり出来たものを享受するだけのユーザーとは次元の違う説得力でした。裏付けされている体験の質と量が全く違う。


リヴェンデ―ルのラグを使い日東が作ったシートポスト。これ前から欲しい。オフセットが多い(37㎜)ので、ブルックスサドルを使う場合は良いと思う。
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話を聞いていて、やはりアルミ、クロモリ、カーボン、それぞれ特性があり、使い方によってどれが優れるのかは違うのだなというのをあらためて認識した。競技ならやはりもうカーボン一択のよう。普段クロモリに乗る競輪選手が国際舞台で乗る場合にカーボンを選ぶのは、皆がカーボンを使っている中でクロモリを使うのでは「勝負にならない」からだそうだ。僕もSワークスのターマックに少しは乗っていたので、カーボンの性能の一端には触れていますが、プロの場合はコンマ何秒の世界での決着なので、確かに素人には意味のない性能差でも、天と地の違いだろうなと思う。というか、素人にとってもカーボンの性能は相当ハッキリと感じ取れるし。

ただ、やはり耐久性の面では劣るようだ。カーボン自体の耐久性が高くても、接着剤(エポキシ樹脂)の劣化は避けられないわけで、しかも繰り返し応力がかかるのだから尚更。日東はカーボンハンドルをグラファイトデザインにOEM生産してもらっていますが、本音を言えば安全に使うためにはカーボン製品は2年くらいで買い替えて欲しいらしい。表面的に問題がなくても、確実に劣化はあり、内部で剥離する可能性もあるし、もしそうなったら極端に強度が落ちてしまうわけですからね。やはりカーボンはレース用ということでしょう。


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やはり長く使うならクロモリなんだなと思った。アルミは、アルミの軽さを活かしたフレームを作れば、当然耐久性は落ちる。かといって耐久性を上げるために肉厚にして径を太くすれば、重くなってアルミの意味がない。それにそんなことしたらめちゃめちゃ固くなるだろうし。多分、この辺のことを考えてサーリーはクロモリが一番バランスが良いと言ってるんだな。乗り心地、重量、耐久性。特に耐久性。長く愛用できるというのは、とりわけ大事な部分だと思う。というか、昔は長く使うなんて当然だったんじゃないかと思いますが、現代の消費社会の下であらゆる製品の寿命は相当短くなっているんじゃないだろうか。自転車も中国製の一番安いクラスのものは殆ど使い捨てみたいな感覚で使われますし。



あと試乗も2つほどしました。


今どきのカーボンバイク。これは試乗車じゃなく客寄せ。
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僕はヨーロッパの自転車に縁がなく、今まで所有してきたのはトレック(アメリカ)、スペシャライズド(アメリカ)、サンタクルズ(カナダ)、サーリー(アメリカ)と、全部北米メーカー。別に北米から選んでいるわけではないのですが、結果としてそうなっている。まあ、いまや製造は殆ど台湾ですが。

そういうわけなのでイタリアンバイクだって乗っておきたいところだなと思った。がしかし、コルナゴは人気過ぎて乗れませんでした。


今どきの4アームクランクはマジでダサいと思う。
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コルナゴ乗れないので、じゃあとりあえず小径を体験しておこうと思い、乗ったのはダホンのヘリオス。先に書いておきますが、ここから先、小径好きの人は腹が立つかもしれません。


乗ってみて、いやビックリしましたね。あまりの乗り辛さに。スピードという点での走行性能は車輪の径を感じさせないもの(つまり速い)でしたが、ハンドリングが無理。普段乗っているのがサーリーのロングホールトラッカー、トロール、クランパス、という抜群の安定感を誇る車体ばかりなので、余計にそう感じるのもあるだろうけど、あのバタバタバタバタ落ち着かないハンドルは僕には許容できない。というか、乗ってて楽しくない。本当に用途がハッキリしていて、それに合致しているのであればアリだと思いますが、そうではない場合は決して薦められるものではない。

特に初めてスポーツサイクルに乗るような人には薦めたくない。初めての人であれば、ジャイアントの傑作エスケープシリーズや、エスケープよりも機敏性は落ちるが安定感の高いトレックのFXなどの、走りの質の高い自転車で感動を味わった方がよい。もちろんマウンテンやロードを最初に乗ってもいいのですが、一番気軽に「本物の自転車」が味わえるのは質の高いクロスバイクだと思う。ロードやマウンテンの場合、その自転車固有の世界を味わうには少し場所を選ぶ。で、もし小径自転車の世界を知るとしたら、それはフォーストバイクではなくセカンドバイク以降が妥当でしょう。まあ、もちろんヘリオスの試乗でもって小径全部があんな感じだとはいえないのですが。

ただ、基本的に折り畳み自転車というのは、「都会の自転車」だと僕は思う。スペースの限られた住宅事情や、近距離でも用を足せるほど物に溢れた街、狭かったり人が多かったりする道。あるいは車で何処かへ行くことが好きな人とか。簡単に畳んで、車に乗せて出先で軽く、というのも小径折り畳みが活きるでしょう。が、もしそういう条件が無い場合は、あえて選ぶこともないでしょう。好きなら別ですが。ちなみに、僕は小径折り畳みも一台欲しいとは思っています。色々な自転車を知りたいし、楽しみたいと思っているので。ただ、畳めないただの小径は要らんけど。


あと、もう一台乗ったのはアラヤのスワロー。ランドナーですね。
持った時、かなりズシリときて重いと思ったのでそこそこ重量はあると思う。少なくともクランパス(11.7㎏くらい)よりはずっと重く感じた。なので、スタートダッシュはもちろんききませんが、走りだしてしまえば全く気にならない。むしろスムーズに進む。のんびりと、淡々と走ったら気持ち良いだろうなという印象。流石は旅行車。


以上、そんな感じです。あとは最新のカーボンバイクも乗ろうと思ったけど、試乗時間が終わってしまって乗れず。残りはふらふらと適当に見ていましたが、やはり一番は日東でしたかね。もちろん商売ですから利益も考えているでしょうが、利益以上にハンドル作るの好きなんだな~というのがよく伝わってきた。だから利益が殆どでない小ロットでも受注してしまうんだと思う。こういうメーカーこそ応援していきたいなと思う。

プロフィール

染谷 裕太

Author:染谷 裕太
2012年6月カナダからスタートした自転車世界旅行をきっかけに始めたブログです。当初は単純な旅日記でしたが、現在は旅だけではなく日常も含めた様々な場面で自転車を楽しみ、その面白さを発見し、発信していきたいと思い書いています。

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