愉しい自転車&生活

2015年12月 の記事一覧

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Category: [欧州]オランダ

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風の国、自転車の国、オランダ


ドイツとの国境から見たオランダ。
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両端の赤い部分は自転車の走行レーン。中央の車道にある障害物は街中で車の速度を落とさせるためのもの。これがある国はオランダだけではないのだけど、それが必ずしも「機能している」こととは一致しない。オランダは完全に機能している。


自転車道のすばらしさを伝えるための写真を撮っていないので分かりやすい写真がないのだけど、こういう感じで完全に整備されている。標識もばっちり。
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街中の階段もこれである。
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極めつけの標識がこれ。自転車のための専用地図。
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これが要所要所にあるので、何処に行くかはこれを見てればオッケー。地図なんかいらないわけである。しかも、道に番号がついており、単純にその番号を追って行けばよいので、細かいまちの名前を知っている必要もない。街中も完全に車と分けられているのでストレスはない。構造的には、ほぼ完成されていると思える。

しかし、これはオランダという国だからできるもので、たぶん他の国は真似できない。非常に小さな国で山がない平らな地形。この条件に加えてオランダ人の人間的レベルの高さがなければ、これほどの完成度にはならない。一つの街とか、一定の地域単位でなら日本などでも可能かもしれないけど、国全土にわたってこのレベルは不可能と思う。

日本も小国と言われるが、日本は決して小さい国ではない。もちろん大きい国でもないのだけど。日本以上に大きな国は沢山あるが、それ以上に小さい国は沢山あるわけだ。日本はオランダの10倍もの面積があるし、実はドイツよりもちょっと大きいくらいなのだから。ただ、小さくはないが間違いなく「狭い」国ではある。


それと、オランダは風。
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常時風が吹くうえに、平らでひらけた風景が、よりその風を感じさせる。
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風車が多いくらいだから、言うまでもなくそうなのかも知れないが、風車のある風景ではなくこういう風景に風を感じる。
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ゴミ箱です。
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もっと居たいと思った国だったが、とにかく寒かった。
日本からドイツに来て、季節が一ヵ月進んだと思ったけど、オランダに入ったら急にもう一ヵ月進んだような感覚で、走っても走っても身体が暖まらず、このまま寒くなっていったらヨーロッパ無理なんですけど、と思ったくらいなのだけど、あとで聞いてみたら「これは10月ではなく、11月の気温だ」と言われたので、体感はばっちり合っていた。ちなみに南仏で同じくらいの気温を強風の中走ってもそれほど寒く感じない(太陽が強いのもあるが)ので、「慣れ」というのはありがたいもんである。

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「先進国」オランダ


世界で最も進んだ国はオランダである。
オランダを走って、オランダ人を見ての僕の感想。
「先進国」「途上国」という言葉は、「先進国」の人間が「途上国」の人間を下に見て使う場合が多く見られるけど、確かに経済、工業、生活水準としては少し進んでいるかもしれないが、「先進国」の人間が「途上国」の人間よりも人間的に優れているとは思わない(逆もまた然りだが)ので僕はあまり好んで使わないのだけど、題名で使ったのはオランダは本当の意味で先進的ではないかと思ったから。

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もちろん全ての国にいったわけでもないけど、目つき、顔つき、話し方、たち振る舞いなどからオランダ人の人間的レベルの高さを感じずにはいられなかった。街ゆく人、スーパーの店員、道を教えてくれた人、泊めてくれた人。色々な人と触れ合ったが、他者の顔色を窺うような軟弱な心ではなく、しっかりと自己をもった、精神的な自立をえた存在の多さに(大人だけでなく子供までも)、こちらは思わずたじろいでしまう。そのオランダ人に対して自分の存在のなんと弱々しいことか。男女ともにガタイがいいので余計そう思わされる。「イギリス人なら何とかなりそうでも、オランダ人にはちょっと勝てない。」そう思った。


モゴモゴしたり、どもったり、優柔不断、なんてない。はっきり。明瞭。
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そしてオランダに入って感じたもう一つのことは宗教的雰囲気の弱さ。
教会の存在感がとても弱いと感じた。僕の直観なので物理的に示せるようなものはないのだけど(オランダだって教会はあるしね)、ドイツからオランダへ入って、その違いはハッキリと明瞭に意識されるほど違っていた。全く違うのでロッテルダムでホストしてくれたArjenに「オランダは教会の存在感が弱い。ドイツはもっと強いと感じた」と言ったら、「イエス。でもオランダも15~20年くらい前まではドイツと同じようなものだったんだよね」という返事だった。

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彼も、もうキリスト教は信じていないらしい。「ノン・レリジョン」と言っていた。もちろんオランダでもキリスト教は慣習としては残るだろうが、世界の認識の仕方、社会のあり方やどう生きるのかという問いへの答えとしては、すでにオランダにおいてはその役目は終えているように思えた。


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以前、尾木ママがオランダの教育現場を取材した映像を見たけど、曰く「日本の3周先をいく」オランダの教育。確かに、あまりのレベルの違いで比較にならない。オランダを旅し、その成果が目の前にあり、それをまざまざと見せつけられた。


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そういえばArjenの仕事場のある街まで一緒にサイクリングしていた時に、「日本とオランダは同じだと思う。小さな国だから色々な工夫をしなければいけない」と言われ、「小さく資源なども無い分、よりインテリジェンスが必要だよね」と答えておいたが、答えながらオランダと同じという評価にこちらはいたたまれない思いだった(笑)


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僕の中で西欧はドイツ・イギリス・フランスの三カ国がメインでオランダは旅程上通るだけの国だったのだけど、とんでもない。とても面白く、とても考えさせられる国だった。前回も書いたが、もう少し滞在してじっくり見てみたかった国だった。今度行ったら(今度があるか分からないが)学校見学でもしてみたいものだ。


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ざっくばらんに写真でオランダ


これはDelftという街。
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木製バイク。たまに見かける。
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アムステルダムのコンセルトヘボウ(コンサートホールの意)
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30歳以下だったか28以下だったか29以下だったか忘れたけど、若年の人はありがたいことに15ユーロ(たしか)で聴けます。
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このホールを本拠地とするロイヤルコンセルトヘボウは世界3大オーケストラ。
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しかも無料ドリンクあり(アルコール類は有料)。僕は2回行きました。
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オランダは全体的に自転車使用率が半端じゃないが、アムステルダムは人口が多いだけに当然その分自転車も増える。
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駅前駐輪場。半端じゃない。ぬすっとの方はよりどりみどりです。
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基本的にオランダの自転車はプロムナードタイプのハンドルで、フラットやドロップを実用で使う人は稀です。
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こんなんもよく見ます。
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これは実際上の首都デン・ハーグ。
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これも。アムステルダムとは雰囲気が全く違います。アムステルダムは特殊。
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ハーグ。路面電車。
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ハーグ。
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これはロッテルダム。非常にモダンな街。
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ロッテルダム夜景。
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オランダ人の基本スタイル。このタイプのパニアは折りたたんで荷台の上にコンパクトにまとまるので、脱着が必要があまりないのであればオルトリーブよりも良いかもしれない。
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そしてオランダの風景といえば運河でしょう。
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僕は風車ではなく、運河にオランダを見た。
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ここまで写真を並べて、皆さんお気づきでしょうか。晴れた日の写真がたったの一枚だけということに。
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ロッテルダムに到着した日は晴れた。しかしそれ以降はほぼ全て雨か曇天。
アムステルダムには4日滞在したけど全部雨降りましたからね。曇りでもそれはそれで良いのだが、やはり晴れも見たいし。ここに僕がヨーロッパは夏と思う理由がある。恐らく南の方が天気が良い期間は長いので、もっとも暑い時期に北の涼しいところから走り、徐々に南下が良いかなと思っている。


アムステルダムの夜。売春とマリファナが合法の街です。
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そこら中からマリファナの臭いがして気持ち悪くなってくるので、この街は僕には合わない。面白いけど。
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これもアムス。
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チーズ屋さん
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これは野宿事情の話でチラッと書いたけど、ハーグで泊めてくれた方の家。
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猫。ボーイじゃなくてガールです。
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以上のようにオランダは非常に興味深い国です。
ウォームシャワーなりカウチサーフィンなりを使って、オランダ人の素の生活を見るとより面白いと思う。ドイツやイギリスとはまるで違う雰囲気だった。一言でいうなら「モダン」。街も人もモダンなんだ。この国は。一見の価値ありと思います。

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イギリスへ


一週間ぶりくらいに青い空を見た。
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ちなみに、僕は自転車の国オランダにもかかわらず、ロッテルダム~アムステルダム間と、アムステルダム~デン・ハーグ間は電車で移動している。ロッテルダムからアムスが100㎞程度。アムスからハーグが60㎞程度。「いや、走れよ」という距離だが、寒いし雨だから走るのが嫌だったのである。なにより自転車をそのまま電車に突っ込めるのでそれが大きい。もし分解しなければいけないのなら走っていた。

ドイツもだったが欧州の電車移動は超ラク。
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しかし流石にハーグからイギリスへのフェリーが出るフック・ファン・ホーランドまでは走りました。30㎞程度ですし。
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アメリカ大陸では自走に対しては少しはこだわりを持っていた。走れるなら走りたい、と。でも今はどうでもよいと思っている。飛ばすことで時間ができ、よりじっくりとその国を見れるのならむしろ積極的に飛ばす。走行距離やスピードにしてもそう。今は一日何キロ走っているのかも知らない(どんぶり勘定で大体は分かるけど)。その日にどのくらい進むかは、事前には決められない。その日何を見て何を感じるのか。自分の心の機微や、天候、季節によってランダムに、そして自然に決まっていく。走ってみて、結果として終わった所がその日走る距離だったということだ。「何キロ走る」「何処まで走る」という縛りはその土地に対する好奇心を削いでいく。





ハウスの中では野菜が育てられている。オレンジ色の光を当て続けることで野菜たちが常に太陽が出てると勘違いして成長し続けるわけである。
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港。フェリーに乗り込みます。最後の最後まで自転車への配慮があり、標識にここまで導かれ、そして乗船は自転車が一番先。
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欧州は電車も使いやすいが、やはり船は良いな。自由に動き回れるし、大海原を渡って新たな地へと向かう時の、この船出前の静かな高揚感は何度船に乗っても変わらない。
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バスケットコートつき。
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短かったが、オランダもさよならだ。
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大英帝国


海を渡り、大陸から島国イギリスへ。

イギリスの入国が厳しいというのは聞いていた。ドイツ入国の時は、成田でチェックインの際に受付のお姉さんに「帰国のチケットは義務ではないですが、無い場合もしかしたら入国できないこともあるかもしれません」と脅されたが 非常に楽で一切質問なしでノーチェックだった。ただ、その時にも「イギリスは行きますか?」と聞かれ「行きます」と答えると、「入国審査が非常に厳しいので事前に必要なものなどご確認ください」と言われていた。


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そのイギリスの入国審査。噂通りでした。
「無職」と言ってしまうと不法就労の疑いが濃厚と思われると思い「学生」と答えたが、いちいち細かいところまで突っ込んでくる。一応答えはある程度用意していたので、しどろもどろにはならなかったが、パスポートを見て審査官のお姉さんの顔が曇る。 「あ、中南米・・・」と、ここで自分のパスポートにアメリカ大陸の国々のスタンプがあることを思い出した。訪問した国々が「学生」にしては若干怪しい。その後も質問は続く。日程、行く場所、泊まる場所、何をしに来たのか、休み(ホリデイ)なのか、いつ出るのか、出国のチケットはあるのか、ロンドンで何を見るのか、ホテルの予約はしているかなどなど、荷物も開けて全部ひっくり返してチェック。グリップとしてハンドルに巻いて余っていたバ―テープを、これまた余ったサランラップで包んで保管していたのだけど、それもいちいちラップをほどいて中身をチェック(そこまでやるか!)。


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イギリスというのはさ、ハッキリ言って悪い国でしょう。
アメリカ(合衆国)に勝手に押し入りあの広大な土地に、先住民族がいたにもかかわらず勝手に国をつくったわけだ(しかも豊かな土地から追い出した)。オーストラリアだってそう。ニュージーランドも。南アフリカも。もちろん植民したのはイギリスだけではないが、今日も白人の支配するような国家をこれだけつくった国が他にあるのだろうか。アラブとユダヤの対立=パレスチナ問題をつくりだしたのもイギリスの外交である。


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近代においてとんでもない悪事を働いてきたのがイギリスだが、自分らは散々世界中で「不法侵入」と「建国」を繰り返してきたにもかかわらず(いや、だからこそか)自分の国に来る外国人には非常に厳しいわけである。そういう態度を見て、「何だお前らは」と感じる気持ちがあるから、そして実際にイギリスに入国してみて未だにこの国は「英国主義」の意識であると感じるからこの国の空気が嫌いなんだ。


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がしかし、この国は実に憎たらしいんである。ちゃんと分かっているんだ。良いも悪いも分かっている。確信犯でやっている。そう感じる。そして「良い」の部分が実に「良い」。ロンドンではロンドンフィルを聴いたけど、聴いてたまげた。ベルリンフィルと比べても遜色ないと思うほど圧倒的に上手かった。 

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道路は(オランダから入ったというのもあるけど)正直走りにくい。道も狭い。車優先の構造。しかし、南仏であったようにビービーとクラクションを鳴らされることもないし、追い抜きは速度を落とし距離をとって紳士的。

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出会うイギリス人も基本、皆良い人だった。ロンドンフィルを聴いた時も安いので立ち見だったのだけど、これなくなった友人のチケットを持っていた英国紳士のおじさんが「座っていいよ」と座らせてくれたりもした。



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大英博物館では世界中から強奪してかき集めた遺産の数々を堂々と展示して悪びれることなく見せびらかしているその様に「うわっ」となるけど、きっちりタダで入れるようになっている。「人類全体の遺産」であるからだ(でも英国が所有する)。パリのルーブルなんか15ユーロもとるぞ。


パルテノン神殿より連れ去られた彫刻。
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大英博物館の正門は古代ギリシャの神殿を真似しているけど、それも古代ギリシャが如何に人類に絶大な影響を残しているのかを理解してるからでしょう。


大英博物館
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イギリスに来て、やはりこの国は大陸のヨーロッパとは全然違うと感じた。
表現としては逆だけど、イギリスに来てからアメリカみたいだと思うことが何度もある。アメリカ人が元イギリス人というのがよく分かる。日本ではよく「欧米」と一括りにするけど、欧と米は全然違うと思うが、英と米は通じていると感じる。イギリス人をアメリカのような乾燥した広大な国土に住まわせるとアメリカ人みたいになるのか。なるほどな、と一人で納得していた。相当単純化しての見方ではあるけど。
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僕はニューヨークに訪れたことがないので、ただの勘だけどニューヨークとロンドンは近いような気がする。他の欧州の首都と比べたら、ロンドンが一番ニューヨークと雰囲気が近いんじゃないかな。ロンドンから「英国の伝統」をゴッソリ抜き取って現代的なビルディングにしたらニューヨークになりそうだ。もちろん実際のところは分からないが。
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秋の風景は今回訪れた欧州の中で一番良かった。
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ポーツマス。
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2週間は居るかなと思ったら不当なまでに高いポンドと雰囲気の合わなさで一週間で出たイギリス。
少し潔癖すぎやしないかというドイツやオランダと違いある種の寛容さがあった。ロンドンは雑多で色々なものがあり、それを求める人には「刺激的」な街であると思う。都会以外の場所も英国の文化や雰囲気に慣れたら、とても居心地が良いのだろうと思う。僕は「もう結構だ」と思ったので足早に出てしまったわけですが。


憎たらしいことに出会う人はみんな良い奴らなんだ。
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イギリスを後にして再び大陸へ。
次はフランスだ。


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Category: [欧州]フランス

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フランスに惚れる


入る前からだ。
「フランスはフィットしそうだ」と思っていた。度々異国で出会ってきたフランス人と触れ合ったりする中でそう感じていた。でもそれはただの願望かもしれないと思いそのまま黙っていたので今さら言っても意味はないが、しかしその予感は当たっていた。


フランスに来て光が変わった。そう感じた。
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もちろんイギリスとは緯度も違えば風土も違うので事実として変わっているのだけど、それがよく意識された。
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クリアで澄んだ空気。国土の広さからくる余裕か、街は広く開放的。直線的で、白が基調となった街並みはこの国の合理精神を表しているように思えた。街角でも、スーパーの通路でも、所かまわず熱心に立ち話をするフランス人。「フランスパン」の名に偽りはなく、どこでも売っているし、街ゆく人も長いフランスパンを抱えている。どこを見ても絵に描いたようなフランスだ。


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農業大国らしく、田園風景はドイツやオランダ、イギリスにはない広さで、傾斜もなだらかで見晴らしは良く走り易い。
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そして、高台にある農地から谷へと下っていけば大きく蛇行しながら流れるセーヌ川を一望する。


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これは惚れてしまうな。この国はヨーロッパで一番好きな国になるだろう。
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ツール・ド・フランスという世界最大の自転車レースがありながらも、街中での自転車移動に関してはドイツやオランダに遅れをとるのは、自転車というものが実用というより、美しい自然風景の中を走って楽しむためのものだからだろう。実用自転車王国はオランダかもしれないが、より趣味性の高い「サイクリング」の国としてはフランスだ。ロードレースの3大ツールは全て南方のラテン系の国であるというのは、その国に住む人間の気質や土地柄がそういう乗り方と合っているんだろう。

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実はフランスでも北側は全く眼中になかったんだが、フランスは走った限り全部良い。南仏はもちろんのこと、ノルマンディもイルドフランスも。
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僕はフランスに入ってから毎日感動していた。「毎日のように」ではなく「毎日」だ。それも日に一回じゃない。何回もだ。
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なんてことのないフランスの田舎の風景がいちいち心を揺さぶってくるわけである。
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南米の圧倒的自然に比べたら、その感動は小さい。でもその「小ささ」は決して劣るという意味ではない。質が違う。
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ル・アーブルからパリまでは7日かけて走った。距離はグーグルマップで200㎞だ。しかしこれでもペースが遅いと思うことはなかったのである。

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セーヌ川沿いの休憩所で曇っていたけど昼寝。曇り意外に暖かく風がなければ寝れる。
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ネタではなく、お昼付近になるとフランスパンを刺して走ってました。そして良い場所を見つけてお昼を食べる。
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物価が高いと言われるが、それほどには思わなかった。オランダ、イギリスから来たというのもあるが。オランダは毎回スーパーで頭を抱えたし、イギリスは1ポンドが180円超なので、もはや諦めが入る。
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フランスの物価は野宿と自炊をすれば全く問題ないレベル。まあ野宿と自炊で問題あるレベルの国はないかもしれないけど。
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パリに入る前夜の野宿場所。落ち葉がベッドのよう。
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いちいち心に響いてくるこの国の風景。
僕はフランスに惚れたのだ。


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Category: [第二次・欧州アフリカ持ち物]自転車

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ハンドルバッグ、ではなく荷物をハンドルに縛り付けるチューブ。


今回、僕は自転車にハンドルバッグを付けていません。

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多くの人にとって自転車は軽い方がいいと思いますが、軽量パーツを使うのは長期旅行では不安が残る。でも、軽くするのは何も軽いパーツを使うことに限らないわけです。そもそも不要なものを付けなければよい。ハンドルバッグも要らないのなら付けない。サイドバッグだってそう。外してしまえばバッグ分とキャリア分が軽くなる。

北米を中心に流行り始めた「バイクパッキング」というパッキングスタイルがあるが、バイクパッキングは荷物をコンパクトにまとめ、キャリアなどを付けず大容量サドルバッグやフレームバッグにまとめることで構造的な軽量化も同時に果たし、ある程度の荷物を持ちながらもよりアグレッシブに自転車を楽しむためのものだと僕は理解しているけど、今回はそれを取り入れようと思ってフレームバッグを取り付けた。そしてハンドルバッグも同じようにバイクパッキングスタイルにしようと思ったわけです。 


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防水バッグにテント、寝袋、雨具を入れてチューブでハンドルに縛り付けるだけ。計ってないけど、間違いなくフロントバッグよりも軽いでしょう。しかも基本的に壊れる場所がないし、もしチューブが切れたとしても自転車屋で古チューブでももらってくれば復活する。しかもフロントバッグより圧倒的に大容量。 アメリカ大陸の時はまさに「フル」パッキングだったけど、今から思うとなんであんなに荷物があったのかと思う。今回荷物が減ったからといって特段不便は感じていないので、いったいあのバッグには何が入っていたのだろうかと不思議。夢でも入っていたんだろうか。

もちろんハンドルバーに荷物を取り付けるバイクパッキング用の製品もあるけど高いし、そんな大そうなもんは必要ないのでチューブで縛り付けるだけで十分であり、もっと言えば専用品は「それ以外で使えない」と思われるのでダメ(実物見てないので本当にそれ以外で使えないかは分からない)。この防水バッグは飛行機などで輪行する際、機内持ち込み用のバッグとしても使えるし、そしてチューブも輪行の際にはバラした自転車を固定するものとして活躍するわけで、異なる状況になっても「荷物」にならずに「使える」のでなんとも無駄がなく理に適っているわけです。どうですこの素晴らしいパッキングスタイル。

で、そう。書いてて思い出したけど、この飛行機で輪行する時にバッグが少ないというのは非常に良いのです。普段は荷物を入れる「入れ物」として活躍しているバッグも、輪行の際には「荷物」として見ることになってしまう。そうなってくると5個も6個もバッグがあるというのは、これが結構邪魔になってくる。特に自転車用バッグのような専用品ほどそれ以外の状況で邪魔臭くなる。

ただしこのパッキングだとフロントバッグと全く同じ役割を果たすわけではないので、例えば一眼レフを収納するとか、そういった用途では使えない。使ったとしても取り出すのが面倒くさすぎる。あとはハンドルによって制約が出るでしょう。ドロップの場合は僕が付けているような長いテントは無理だと思う。下ハン潰せばつくだろうがそれじゃドロップの意味ないし。フラットも上手くやらないとブレーキレバーなどの邪魔になるかもしれない。



そして最後に言及しておかねばならぬのがコレ。
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非常に便利。コレがないとこのチューブはひたすらハンドルにテントを縛り付けるだけのものとなりかねない。以前は針金などでガッチリ止めていたけど、それでは長さを変えたいときに不都合で、この地味な製品が実はこのパッキングの肝となっている。

一つのものが何役も役割を果たすと、荷物は少なくなる。一つ一役で全て個別のもので対応しようとすると、ぶくぶくと荷物は増えていく。結局、ただの袋とか、ただの縄とか、ただのゴムとか、そういったものほど色々な場面で使えて汎用的なのです。利便性の高い専用品が溢れる今だからこそ、「ただの○○」にもう一度目を向けて見る。それが「無駄」を減らすコツじゃないかと思います。


プロフィール

染谷 裕太

Author:染谷 裕太
2012年6月カナダからスタートした自転車世界旅行をきっかけに始めたブログです。当初は単純な旅日記でしたが、現在は旅だけではなく日常も含めた様々な場面で自転車を楽しみ、その面白さを発見し、発信していきたいと思い書いています。

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