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Category: [その他]ギアレビュー

Tags: ロングホールトラッカー  サーリー  

Community: テーマ-自転車  ジャンル-趣味・実用

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自転車は速さより、乗りやすさや乗った時の気持ちよさが大切


2017年3月9日(撮影)時点でのロングホールトラッカー。
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僕は、自転車にとって「乗りにくい」というのは最悪の一つだと思います。自転車は乗り易くなくてはいけない。ロングホールトラッカーは本来ドロップハンドル設計ですが、やはりこの車体の良さを十分に活かすにはその本来の設計意図を汲んだ上で、パーツをチョイスしていく必要があるなと思った。設計と大きく異なるカスタムをすると何処か無理をしなくてはいけなくなる。自転車の場合、クルマと違って全てのパーツがむき出しですから、その無理は全て見た目に出る。


ミカシマ PRIME シルバンツーリング
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プライムと通常のシルバンツーリングとの違いはベアリング部とボディの研磨。プライムは磨かれていて美しい。
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だから、ロングホールトラッカーを最も自然な形で組めるのはドロップハンドルで違いないわけですが、だからといって僕はドロップハンドルを使う気には全くなれない。理由は単純に使いづらいからです。長い距離を走り続ける場合、ドロップハンドルの有効性はあると思いますが、街中のようなストップ&ゴーの多い状況では、一番使いたくないハンドルです。ロードバイクのキャリパーブレーキはスピードコントロールの為のもので効きが強くない、と言われることがありますが、これは嘘です。下ハンドルを持てば、指二本で十二分の制動力を引き出せる。ただ、ブラケットを持った時にブレーキレバーが構造上引きにくいのです。これはドロップハンドルの構造上の欠点といってもよいと思う。スピードの微調整の為に使うなら影響はあまりないのですが、しかし、問題ははそれなりの制動力を発揮したい時。明らかに余分に力が必要だという所に、非常にストレスを感じる。つまり、そこには無駄な力みが生じる。力みはライドをつまらなくさせる要素だと思います。

手が大きく握力のある男性ならまだしも、傾向的に男より手も小さく握力も弱い女性はこういう点をどう思っているんだろうか。扱いにくさを感じている人は相当数いるんじゃないかと思う。ドロップハンドルで、もし軽い力で強く効かせるには、下ハンドルを持って深い前傾姿勢をとらなくてはいけない。楽に強い制動力を発揮できるグリップポジションがあるにもかかわらず、そこが最も身体的に辛いポジションである。ここが僕は気に入らない。街乗りにおいては、楽な姿勢かつ軽い力で十分なブレーキの効きを得られることが肝要だと思います。


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そして、乗った時の気持ち良さ。これは体感的なもので数値化は不可能ですが、速く走れる自転車が気持ちいいとは限らない。ロングホールトラッカーは速く走れませんが、間違いなく走っていて気持ちの良い自転車です。特にペダルを止めて惰性で進んでいる時なんかは最高。DEOREハブはフリーのラチェット音も殆どないので、ペダルを回すのを止めれば、微かに聞こえるチチチチ...というラチェット音と、ロードノイズだけになり物凄く静か。ハブも使い込んで当たりがでて良く回るようになっており、走行抵抗も少ないため、走りは軽い。この「軽い」というのは、間違っても速度が出るという意味ではない。速度には出てこない部分の走りの軽さです。これはクロモリフレームであることも要因の一つであると思う。

少し話が戻るけど、ブレーキだけでなくシフト操作についても今のドロップハンドルのSTIレバーは女性など手の小さい人は不利だなと思う。特にフロント変速は、あのストロークを押し込むのは結構大変なことだと思う。あと、そういえばSTIといえば、先日自転車屋で久しぶりにSTIレバーを握ったんですが、ブレーキ引いてびっりしましたね。あまりの引きの重さに。ワイヤーの引きが重いというのではなくて、リターンスプリングの強さが半端じゃない(グレードは多分ソラだったかな?上位グレードは構造が異なるので違います)。最近は引きがスーパー軽い状態のVブレーキと油圧ディスクしか使っていなかったので、余計に重たく感じた。どんなに整備してもあのスプリングの強さでは・・・と思う。はっきり言ってすすんで使う気にはなれません。その点で言えば、スラムのダブルタップは素晴らしかったな。重量的にもブレーキの引き的にも軽いし、握り易いし。


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まあシフトにしてもブレーキにしても、そういう部分にストレスがあると自転車の楽しさが削がれるわけです。油圧ブレーキは軽くて当然ですが、ちゃんと整備したVブレーキの引きの軽さは無駄に動かしたくなるほど気持ちが良い。各部の回転が良いとか、グリップの握り心地が良いとか、ペダルの踏み具合が良いとか、サドルの座り心地が良いとか、そういう「気持ち良さ」を沢山もっている自転車は、乗るのが心地よく、自然と出撃回数も増えるのです。その人にとっての良い自転車というのはそういう自転車のことを言うのだと思います。

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Category: [その他]ギアレビュー

Tags: サーリー  クランパス  

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デカいだけで面白い


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クランパスで走っていると、すれ違いざまに結構「でかっ!」というリアクションが(主に小学生から)きます。自分でもふと客観的に見えた瞬間なんかには、確かに思う。「でかい」と。こういう単純にデカいとかいうのは、それこそ単純な理屈抜きの面白さ(驚き)のため、インパクトがあって子どもにも受ける。デカいというのは単にそれだけで面白いのだ。

クランパスに乗った時の面白さも同じで、とにかく安定する恐ろしいほど強靭な足腰。車輪径が小さかったりタイヤが細いと避けなければいけない所を、そのまま突き進めるので、ただ乗っているだけで面白い。理屈抜きでとにかく楽しめという車体だと思う。


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もちろん未舗装で走るのが一番面白いですが、舗装でも走り方次第。ロードやクロスと同じ走り方をするなら、街乗りに適してないということになるでしょうが、あの強烈なトラクションと走破性を活かさない手はない。走る場所が道路である必要はないのだ。クランパスに乗れば、ここイケる!と思ったら、そこが道になる。今までそこを自転車で走るなんて思いもよらなかった場所が、道になるのだ。テクニックの無さをカバーして余りある29+の突破力があったればこその走り方だ。


ちなみにもし、クランパスはじめ、タイヤの太い車体を買って楽しもうという人がいるならば、是非ともチューブレス化してほしいと思います。なんせ3インチタイヤにもなると、チューブ一本で400gもあるため、これをチューブレス化する意義はとてつもなく大きい。僕のクランパスはシーラントを入れてチューブレスにしていますが、そのお陰で、堅牢なリムにビッグアップル(26×2.35)をチューブドで使っているロングホールトラッカーや、同じく2.35の太さのタイヤ(もちろんチューブド)をはいているトロールよりも踏み出しが軽い。チューブレス化のお陰で一番車輪のデカいクランパスが一番走りが軽いという逆転現象が起きている(もちろん、ちょっと本気で軽さを求めれば26の方が軽くできるわけですが)。

もし29erとかセミファットでなかったとしても、チューブレス化の恩恵は非常に大きく、やる価値がありお勧め。タイヤ、リムがチューブレスやチューブレスレディ非対応でも相性次第では可能ですし、タイヤかリムのどちらかが対応していれば、成功率は上がると思います。僕のクランパスもタイヤは非対応(リムはチューブレスレディ)ですが、チューブレス化できてますので。

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クランパスの最初の感想


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一番最初の印象は、見た目、乗り心地含めて「意外と普通」だと思った。
あの冗談のような見た目のファットバイクを先に知っているので、3インチのタイヤは全くもって普通に見える。確かに太いと言えば太いが、感覚的には「普通」の範囲内。ファットバイクで麻痺して、一般的な感覚ともしかしたらズレてるかもしれないが、何回見ても異質な太さに見えるファットバイクとは明らかに異なると感じる。サーリーが3インチタイヤをファットバイクと呼ばないで、通常のサイズ表記の後ろにプラスを付けて29+、26+と名付けたのは納得がいく。


ペダルはなんとストレートラインAMPペダルのチタンアクスル。新品じゃとても買えないので中古。
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10sでロー側に40Tのギア板を追加(その分17Tを抜いている)。ただ、旅ではこれじゃなくてシングルスピードで行くかもしれない。
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乗り心地に関しては、太いタイヤを評して「浮遊感」とよく聞くけど、確かにそうした感覚が全くないとは言えないが、なんだか巷では「浮遊感」という言葉が独り歩きしてるように思える。少なくとも、僕がもっていた「浮遊感」という言葉のイメージと、実際に乗った時の感覚には、かなりズレがあった。

むしろ際立つのはコーナーの時のレールに乗っているような強烈な安定感、全く転ぶ気がしない安心感、路面のイレギュラーをものともせずに突き進む走破性。印象としては浮遊感というよりも、強烈なトラクションの方が先にくる。そのあと、他のロングホールトラッカーやトロールと併用しながら乗り比べた時にようやく、ああ確かにそういう感覚(浮遊感)はあるかな、と思ったけど。まあファットバイクではなく、セミファットなので、ファットバイクの場合はまた別だと思うけど。


リムはsunringleのmulefut。幅は同じでラビットホールよりも軽いです。つなぎ目は溶接ではなくピンだけど。
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でも、そもそも、ファットバイクは通常の自転車では走行ができない雪上や砂の上などのユルイ場所でも走るためのもので、その文脈において太いタイヤにflotation=浮力があると表現していると思う。サーリーのHPには、パグスレー(世界で最初の量産型ファットバイク)の開発にあたって、これまでにないフローテーション(浮力)とトラクションが必要だったと書いているけど、文脈からして、雪上でも埋まらないようなタイヤの浮力という意味でしょう。それを日本語で「浮遊感」と訳しているわけだけど、文意を正確に伝える訳なんだろうか。と思ったりする。


BBBのスキュワー。1秒でも早くタイヤ交換しなければならない状況は僕には無いのでクイックリリースである必要はない。むしろ重いし見た目も悪いのでクイックじゃない方がよい。
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もう何度も26インチ(トロール)と乗り比べているけど、どちらが優れているというのはない、と思った。優れた点=面白さの種類が違うので、優劣はつけられない。「XCレースで」とか、用途を限定しての話なら優劣は決まってくるだろうけど、単純に楽しみで乗る場合ならば、どちらも楽しい。29は26の上位互換ではなく、異なるテリトリーに棲んでいるものだ。


26の車体を支配下において操る楽しさは29にはないし、29の安心して車体に身を委ねられる安定感や走破性は26にはない。この差は、コンポ―ネントやフレーム素材の差による違いなどとは異って根本的な違いで、26と29は別種の乗り物。両者は楽しみ方が違う。27.5は乗ったことがないので分からないけど、普通に考えればその中間くらいなんでしょう。27.5は最近大流行りみたいだけど、今の僕が旅に使うには一番中途半端でつまらない選択なので、絶対に選ばない。ロングホールトラッカーとかに入れるには良いかもしれないと思うけど。



3インチタイヤ
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カバーだけZEEで、中身はSLXです。SLXのカバーが極度にダサいので換えた。やはり油圧は素晴らしいですね。オフロードで行くなら油圧ですわ。ちょっとワイヤーに戻りたくない。
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ステムはポジションが決まるまで最終決定できない部分。メーターはタイヤの耐久性を計るのに付けてますが、見ないのでひっくり返してる(見えると鬱陶しい)。見る人が見れば分かると思いますが、全体的に相当雑に組んでいます(特にワイヤー類の長さとか取り回しとか)。
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僕の場合全ての車体でそうなんだけど、日常的に何かしらいじり続けているのでバッチリ決めて組んでも結局また崩すことになる。完璧に合わせてしまうと崩す時に「あーあ(残念)」と思ってしまうから、いい加減のままが良いわけです。神は細部に宿る。とか言いますが、まず全体の構想やバランス感覚がないと、いくら細かい所に凝って細部を完璧に組んでも、全体としてはチグハグになる。細部にまで行き届いた組み手の意志というのは、全体のイメージが描けているからこそ意味を成すものだと、今までの経験(失敗)から思うのです。


最後クランパスから話がそれたけど、クランパスもトロールもロングホールトラッカーも、ようやく車体ごとの性格を掴めるようになってきたので、これから仕上げていくのが楽しい、そして楽しみ。

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Category: [その他]ギアレビュー

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Community: テーマ-自転車旅行  ジャンル-旅行

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ロングホールトラッカーとトロールのツーリングバイクとしての違いについて


ロングホールトラッカーもトロールも一応装備品の欄で書いてはいます(ロングホールトラッカートロール )が、全く性格の異なる車体での旅行をしたので、両者使ったうえでの感想をまとめておこうかと思います。「ロングホールトラッカー」、「トロール」という固有名詞の比較として書いてますが、「ツーリング車」と「MTB」という一般名詞としての比較にも通じる話があると思います。


ロングホールトラッカー
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トロール
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自転車で走るといっても様々な走り方が想定されますが、今回は当然「海外ツーリング」という切り口からの比較です。そして更に、その海外ツーリングの中でも大陸を股にかけるような長期間のキャンプツーリングのお話です。
で、まず僕がしていたような、また他の世界一周サイクリストがしているような旅の仕方を伝統的な冒険ツーリングだと定義して、その意味のツーリングにおいてはロングホールトラッカーの方が適性が高い、と僕は思います。もっと言えば、ロングホールトラッカーではなくディスクトラッカーが良いですが。


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トロールとロングホールトラッカーを比べた場合、明らかに運動性能が高いというか、よりスポーティなのはトロールであり、スリックタイヤをはいたトロールは舗装路で想像以上に速く走る。少し言い方を変えると、(極めて感覚的な判断になるのだけど)走っていて楽しい速度がトロールはロングホールトラッカーよりも速い。そして加減速が楽しい(つまり加速の際のかかりが良い)と感じるのは、恐らくBBドロップが小さいことと、チェーンステイの短さに起因するのでしょう。無駄に荒れた場所を走ったり、段差に飛び込んだり、攻めたくなる、遊びたくなるのがトロールで、どっかりとサドルに座って淡々と走るような大人しい乗り方もできるけど、本来の姿ではないと感じる。その辺に、やはりMTBは純然たる「遊び」から生まれてきたんだな、というのを感じたりする。ということは、僕がヨーロッパ、アフリカを走っていた時のトロールの仕様はやはりちょっと半端だったなと思うのですが。でもまあ、あれはあれでアリだとは思う。なんてったってサーリーですから。しかもトロールだし、何でもアリでしょ。


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一方、ロングホールトラッカーはグッと重心が下がり、トロールのようなスポーティな感じはかなり薄れる。逆に淡々と一定のペースで巡航した時、車輪の転がるままに任せた時に最も気持ちが良いと感じられる。フレームもトロールほど固くはないので、乗り心地もよく、ずっと大人しい。悪く言えばもっさりしているというか、キビキビした感じは全然ないので、そういう意味での面白さはないが、スポーツライクなノリで走るというよりは荷物を運搬するという実用的な用途の車体なので、そこは短所ではなく長所でしょう。オンロードのロードレーサーとその対極にあるオフロードのマウンテンバイクは、やはり同じ「スポーツ」という地平の感覚で乗るものですが、ツーリングバイクはそれらとは異なるベクトルにある自転車だと思う。

個人的な好みで言えば、普段の足としてはトロールの楽しさを選ぶことのが多いけど(逆にのんびり行く時はロングホールトラッカーを選ぶ)、使用条件が前後荷物を括り付けてのフルパッキングのツーリングとなると、一定ペースで走った時の心地よさや、積載時のバッグ位置の良さ(チェーンステイの短いトロールはリアサイドバッグがかなり後方に寄る)や、重心が低くて積載時の安定感をもつロングホールトラッカーに非常に魅力を感じるわけです。大陸縦断レベルのツーリングといっても、基本的に舗装道路を走るので、実際の所マウンテンバイクである必要性は薄く、フレームのカタさとしなやかさのバランスや、キャリア、バッグの取り付け位置など、通常のツーリングバイクの方がよく出来ているわけです。


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さらに、じゃあ未舗装の時はMTBのトロールが優位なのかと言えば、確かにトロールの安定性は高い。まあ、ダートならトロールの方が良いでしょう。しかし、フレームがいかにマウンテンバイクであっても、足回りが舗装路仕様であったなら、それはもうマウンテンバイクとしての性能は半分も出ない(更にフルパックなら尚更)わけです。スリック系のタイヤでパンパンに空気を入れて走るのであれば、逆にブロックタイヤで空気圧を落としたロングホールトラッカーの方が余程走り易いことでしょう。

つまり、いかにフレームがオール・テライン(全地形対応)であっても、足回りのセッティングでオフロード性能が大きくスポイルされてしまうため、オフロードとはいってもマウンテンバイクである優位性は少なくなってしまう。であるならば、ほとんどの時間を過ごす舗装路を中心に考えた方が良い、というのが僕の考え。それに大抵、海外ツーリングに使われる車体は太いタイヤをはけるようになっている。ロングホールトラッカーの場合は、リムをライノライト、タイヤをビッグアップル(26×2.35)にして、さらに泥除けを付けられるほど余裕がある。海外走行だと、通常、1.75~2インチ程度の太さのタイヤを入れると思いますが、それだけ太いタイヤであればダートが来ても対応できるし、さらにディスクトラッカーであれば、トロールに対してのブレーキ面での不利もなくなる。

簡単に言えば、両方ともフルパッキングで同じパーツ構成ならば、ロングホールトラッカーで走れないようなダートは、トロールでも走れないということです。トロールが、マウンテンバイクとしてのライディングが可能な仕様であれば話は別ですが。


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ということは、こうして考えていくと逆に、確実にトロールの方が良いと言えるスタイルのツーリングもハッキリしてくるわけだ。それはつまり荷物が少なく、ブロックタイヤで空気圧もある程度低くしてダート中心に走るのであれば、あるいはシングルトラックなどもコースに折り込んでいくのであれば、これはもうロングホールトラッカーの出る幕ではなく、絶対にトロールということになる(仮にそこまで荷物が減らせなくても、ダート中心ならトロールでしょう)。そういう意味で、トロールはバイクパッキングとの相性が良いと思います。どちらの車体にせよ軽い方が楽なわけですが、ある程度積載した時に真価を発揮するのがロングホールトラッカーであるならば、身軽な方が本領発揮するのがトロールではないかと思う。



そして、ここまででロングホールトラッカー、トロールともに安定感が高いと書いてきましたが、その質の違いについて少し書いておきたいと思います。まず、ロングホールトラッカーの安定性はBB位置の低さやチェーンステイの長さからくるもの、という風に感じる。それは巡航時の気楽さや重量級パッキングの時の安定感に繋がっているのでしょう。対して、トロールの安定性の高さはリアではなく、明らかにフロントセンターの長さからきていて、ハンドリングが安定し車体がふらつかず真っ直ぐに進む力が強い。それはやはり舗装路ではなくて、もっと荒れている難度の高い道=オフロードでより活きてくるような類のものだと思う。両者とも安定性が高い車体だと言っても、その内容はハッキリと違っているわけです。





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ということで、まとめると
オンロード仕様で旅をするならロングホールトラッカー
オフロード仕様で旅をするならトロール

という考える必要なかったくらい当たり前の結論が導き出されてしまった。なんてこった。


最後に、僕が乗っているトロールは旧型で、新モデル(2017)は、汎用性の高さは継承しつつも全面的に刷新されており、よりツーリング方向に振った設計になっています。旧型がキャリアの付くMTBなら、新型はストレートにダートツーリング車

あと、長期旅行ならブレーキはディスクのが利点が大きいと思います。リムブレーキは軽くて、部品が手に入り易い(どこでも売ってるし、ディスクのようにキャリパーごとにパッドが異なるということがない)ですが、ブレーキとしての性能はディスクの方が上です。コントロール性の高さ、耐候性、リムへの攻撃性・・・ヘビーに使うほど、ディスクの利点がリムブレーキの利点を大きく上回ってくると思います。街乗りでライトに使うなら、シンプルさや手軽さ、軽さなど、リムブレーキの良さも捨てがたいと思いますが。


プロフィール

染谷 裕太

Author:染谷 裕太
2012年6月カナダからスタートした自転車世界旅行をきっかけに始めたブログです。当初は単純な旅日記でしたが、現在は旅だけではなく日常も含めた様々な場面で自転車を楽しみ、その面白さを発見し、発信していきたいと思い書いています。

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