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[アフリカ]ケニア の記事一覧

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「嫌い」とは言わないが「好き」でもない


前回書いたように迂回してナイロビを避けていくことにしたわけですが、キリマンボゴまでは当然舗装だった。そして、幹線道路を外れると、予想通りの思いっきり未舗装路。

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不思議なもので、舗装路走っていた時の風景はそれほど記憶に残ってないんだけど、未舗装区間の雰囲気は凄くよく覚えている。未舗装になると瞬く間に長閑なケニアの農村風景が広がり、人も穏やかで、ここにきてようやくケニアの本当の姿を見れたように思った。北はあれだが、やはりケニア人は大人しいらしく、エチオピアから来た身からすると若干よそよそしく思えるほど。でも、この区間は僕が初めて、そして唯一ケニアを楽しいと感じて走っていた道だった。


所により結構なアップダウンだけど、こういうのも楽しい。
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幹線道路が未舗装なのは嫌いだけど、ローカル道の未舗装は良い。というか、ローカルは未舗装であって欲しいとすら思う。舗装と未舗装では風景との一体感がまるで違う。


天気はあいにくの曇りだったけど、私の心は晴れ模様。
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いままで舗装、未舗装色々走ったけど、やはり自転車旅において「道」の重要度は絶対的だと思った。どこを走るのか、その道の面白さ如何以上に自転車旅の面白さを決定づける要素なんてあるでしょうか。旅としてみれば人が良い国なら十分楽しいけど、自転車旅として見るならば、いかに楽しい道を走れるかがポイントであると思う。幹線道路を走ると、どうしても距離をこなすような走りになるから、だったら、たとえあまり進まなくても未舗装のローカルな道の方が面白い。 まあ、とはいっても全部未舗装は絶対に嫌だけど。適度に混ぜてく感じでこの先は走りたいと思います。幸い、良い地図もあるし。


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翌日には幹線道路に復帰。
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ただ、まあここがケニアと僕との合わなさという所なんだろうけど、この国は未舗装路の良い印象のままは終わらせてくれなかった。

AthiRiverという人も車も多いゴチャゴチャした街を抜ける時のこと。僕は小さな川にかかった橋を渡っていた。その橋は沢山人が渡っていて、車もよく通る。橋の切れ目は舗装が悪いのでスピードを緩めて橋を渡り、真ん中くらいまで来たところで、山刀(マチェーテ)を持った一人のケニア人が僕を発見。ふざけてだが、そいつは手に持ったマチェーテを野球のバッターのような構えで振りかぶった。そして、ちょうど僕がそのケニア人の脇を通過するタイミングでスイング。相手に当てる気はなくて、ただ「ふざけて」やってきただけだったので当たることはなかった。が、この瞬間だけは本気でケニアが嫌いになった。ふざけているのは表情や雰囲気で分かりつつも、あててくる可能性は捨てきれないので、その緊張と、怒りで血液が逆流し沸騰するようだった。

たとえふざけてでも刃物(しかも刃渡り50~60㎝くらいはあるもの)を相手に向かってふることができるその神経が全く理解できない。というより、「ふざけて」だからこそ全く理解できなかった。だったら、生活が苦しくて追い詰められた人間が襲ってくる方がまだ理解できる。本当にああいうのを脳が足りないと書いてノウタリン(脳足りん)呼ぶんだ!本当にケニア嫌い!大嫌い!と一人激怒。といっても誰にもぶつけられないので、心の中でワナワナしてただけなんですが。


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あとはこの時ではないけど、マルサビットのバスで会ったムスリムと、イシオロの前くらいのホテルで会ったクリスチャンが偉そうにもこちらの宗教観を「正そう」としてきたり。これまで宗教を聞かれたことは何度となくあっても、自己の信じる宗教の正当性を押し付けてきたのはあの二人だけだった。会話の端々で宗教的な空気を出してくる人も入れれば他にも何人かいたし。エジプトとかスーダンとか、宗教色の強い場所を走ってきたけど、普通の会話で「神がうんたら」とか挟んでくるような人などいなかったのに、ケニアでは数人ではあっても確かにいて、しかも滞在日数が短かっただけに余計目立った。これも「何だこの国」って思う理由の一つ。


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だからケニアは「好きじゃない」。いや、正確に言うと「好きとは言いたくない」といった感じかもしれない。


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よい出会いがなかったわけじゃない。マルサビットを出た日、暑さでへばりながらも辿りついたライサミスの村で出会った子ども達はとびきり可愛かった。道を尋ねれば丁寧に教えてくれたおっちゃん達、逆ヒッチで乗っていくかと気遣ってくれたトラックの運ちゃん、最後国境のナマンガへ向かう途中の小さな集落で色々話しかけてくれた男の子(何言ってるかは全然分からんかったが)、素敵な人間にも沢山会った。しかし、好きとは言いたくない。

これはケニア人がどうであったかというよりも、自分自身がこの国を楽しめなかったことに拗ねてる部分も少なからずあるんじゃないかと、最近思えてきた。南米のペルーと同じだ。意外とこういう国の方が悔しくてまた行きたくなったりするものなんだよな。もちろん本当に行くかは別だけど。

と言いつつも、また訪れたい国の筆頭はフランスだったりするんですが。

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ナイロビをよける


ある日のお昼。道路脇の食堂で肉を炭火で焼いていたので注文したら出てきたのがこれ。
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まな板の上にのった肉。そして端っこに塩。
注文した時に、特にウガリにするか米にするかを聞かれなかったので、もしやと思ったら、思った通り肉だけだった。というか、思った以上に肉だけだった。主食も頼めばあったのかもしれないけど、肉だけで400円くらいしたので諦めた。高いのに大して美味い肉でもなかったし。炭火で焼いた香ばしさが唯一のアピールポイント。




日本からの輸入車。普通に防犯登録とか貼ってあります。ただ、ケニアではママチャリにのっている人はそれほど見かけない。みんな実用車に乗っているので、いまだにロッドブレーキ、BEタイヤが主流。
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そしてThikaというナイロビの手前にある街に着いてホテルでネットをしていた時のこと・・・


パソコンの液晶が割れるという事件。ピンチ。この旅最大のピンチ。
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しかも、こともあろうに破壊したのは自分だった。
ほんの軽い気持ちで画面の右下をつまんでクイッと動かしたらパキ!という聞きたくもないような最後の呻きと共に絶命。自転車の振動で割れてしまったのならまだしも、自分で割るとは思わなかった。ただ幸いにもナイロビにほど近い大きな街プラス、IT化が東アフリカの中では比較的進んでいるケニア。街の電気屋さんに持っていったら、すぐに液晶を手配してくれて翌日には直してくれた。仕事のできる感じのお兄さんだったので良かった。



そしてここからですが、パソコンを壊したThikaの街から3時間も走ればナイロビに着くぐらいの距離なんですが、僕は前からナイロビに行きたくないと思っていた。特に100㎞くらい手前からは全力で行きたくないと思っていた。そんなに避けたい理由は空気が汚いからという事と、都市部を走るの面倒くさいからという2つなんですが、マウントケニアの近くで会った日本人サイクリストの人にそう言ったら「そうですかぁ」みたいな感じであまり理解はされなかった。

というか、いま書いてて思い出したけど、日本人サイクリストに会った事を書くの忘れてた。その方は僕と逆の北上ルートでケープタウンからエジプトまで行ってそこから船でヨーロッパへということだった。アフリカを北上で走ってくるのは結構珍しい。ビザ取得の面で南下の方がスムーズらしいので、陸路で移動する人は自転車に限らず南下する人が多い。とりあえず、重大な情報として「スーダンはずっと強い向かい風ですよ」と伝えておいた。今どきの時代にもかかわらず、インターネットを全くやらないで旅行をする方だったけど、いまどこにいるんだろうか。


で、ナイロビですが、地図を見るとキリマンボゴという街から南下すればナイロビを避けられることを発見。
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少し余分に走るのと、恐らく未舗装だけど、交通量の多い都市圏を走るよりよっぽどマシ。何もしてないけど、気がつけばケニアも終盤。


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タンザニアへの道を思案


ケニアも真ん中まで来たところで、僕は考えていた。

「この先どうしよう」と。

そう書くと「今後の人生どうしよう」的な意味に聞こえるけど、この場合はこのさき走るルートをどうしようという意味です。とりあえず、行きたいと思える道は大きく2つあった。一つはナイルの源流ヴィクトリア湖まで出て、そこからタンザニアへ抜けていく道。もう一つはキリマンジャロを目指して、そのまま南下する道。


青線のビクトリアルートと、赤線のキリマンジャロ(というか普通に南下ルート)ルート。
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欲張ればどちらも見れる。ヴィクトリア湖を見てから、セレンゲティ、ンゴロンゴロを抜けてキリマンジャロへ行けば、道は割とすんなり繋がっていく。ただ、セレンゲティのど真ん中を自転車で走り抜けるというのは、中々どうしてヒリヒリするようなルートである。危険な動物は肉食のライオンやハイエナなどだけではなく、草食動物だって、決闘したら人間より強いような奴らばかりじゃないか。舗装道路で一日もかからずに抜けられる距離のミクミとはちょっと話が違うし、それに、僕は実はそこまで動物を見たいと思ってない。アフリカ来たんだから何かしらは見れたらいいなと思うけど、それ目的にルートを選定する気はない。加えて、ケニアを進むにつれ僕は「ケニアをさっさと終わらせたい」と思うようになっていた。

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なんかね、ケニアって暗く感じるんですよね。治安もそれほど良い国ではないし、経済的には東アフリカの中で一歩進んでいる。ということは、格差の大きさも一歩進んでいるはずである。走行中、街中での絡まれ方も、気分が良いものではないことが増えた。どうも僕には合わないし、雰囲気も好きじゃないので、そういう場所に長居はしたくない。ってことで、さっさと南下して最短でケニアから抜けることに。ちなみに、北部と南部では雰囲気が違う。北の方が雰囲気が良くない。


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しかし、あとになって振り返れば、この選択は色々な意味で正解だったと言える。




ドローカルな食堂で。このあと「俺のも払ってくれ」と言われる。散々「チンチャンチョン」と言った後にそれである。決して悪い人ではなかったので、バカにして言ったんではなく単にノリで言っているだけなのかとも思ったけど、あまりに繰り返すのでノリだとしても不愉快ですわ。
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ケニアの最高峰で、アフリカで2番目に高いマウント・ケニア。裾野の広さが凄い。
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北部とは違って、ケニア山周辺は驚くほど緑が豊かだった。
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凄まじい傾斜。
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想像以上に豊かな土地だったな。ケニアでこういうのを見れたのは良かった。
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白いのが東アフリカでの主食の一つウガリ。ケニアのは少し固いことが多かった。タンザニアのが美味い。マラウィが美味いという噂を聞くけど、どうなんだろうか。
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スカスカのケニア


知ってはいたけど、いざブログを書くとなるとケニアの写真があまりにも少ない。正直に言って僕はケニアが嫌いというか、好きじゃないなんだけど、それが写真枚数に明確に表れている。

とりあえず標高1200mほどあるマルサビットを出ると緩やかに下りながら、標高を600mほどまで下げる。その後しばらくの間は砂漠区間となる。
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その砂漠がかなり暑かった。


下りは最高だった。
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マルサビットの想像以上の涼しさに油断してあまり沢山の水を積んでいなかったのも失敗だった。日差しの強さは焦げるようだし、吹きつける風はケニア東部のより暑い地方から運ばれてくる温風で全く涼しくない(それでも無いよりはマシだが)。そんな中、遊牧民には「ギブミーウォーター」と水をねだられる。この区間では「マネー」ではなく、ねだられるのは必ず「水」だった。

ギリギリの水しか持ってなかったのは単に自分のミスではある。あのクソ暑い中、自転車で走っている人間に水をねだるなとも思うが、あちらにとってはそんな事は関係ない。自転車でもバスでも金持ちの旅行者には変わらない。しかし、それでも不愉快ではあった。エチオピアでは金でも水でも靴でも、別に何言われても平気だったのに、どうしてケニア人にはこうも苛立つのか。エチオピアをクリアすれば後はチョロいと思っていたら、どうやら人間そう簡単でもないらしい。

その日は暑さにヘロヘロになりながらも夕方にはマルサビットより100㎞先のライサミスという町に到着。ケニアはかなり小さいまちでも宿があるので助かる。しかも安くてもさほど汚くないし。


翌日は曇りだったのと標高も徐々に上げる道だったので、一気に140㎞ほど先のアーチャーズポストまで走ることに。
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この虹の出た周辺でハイエナの死体が道路のど真ん中に転がっていた。アフリカ怖いんですけど。
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アーチャーズ・ポストの30㎞ほど先がイシオロという街で、ここらあたりが北部ケニアと南部を分ける堺くらいだと思う(たぶん)。モヤレの聞き込みでは「イシオロまではバスでいけ」と言う人もいたんだけど、少し話を聞いているとイシオロまではダートロードだからという理由っぽかったので無視しておいた。しかも、今は舗装化がかなり進んでいて全然ダートじゃなかったし。


一応ここまででマルサビットからイシオロまでの3日間を書いたんですが、これでも手持ちの写真を殆ど駆使しています。いかに撮っていないかが分かる。

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マルサビットまでバス移動


ケニア北部は全般的に治安は良くなく、特に国境付近には強盗が出るらしい。一応モヤレでケニア人に少し聞いたけど、「ノープロブレム」と言う人もいれば、「デンジャーだ」と言う人もいて、言う事はあまり信用ならない。

日中に終わらせれば行ける気もするけど、それでもし本当に強盗に出くわしたら洒落にならない。君子危うきに近寄らずで今回はバスを使う事にします。虎穴に入らずんば虎子を得ずという言葉もあるけど、この場合は虎穴に入っても肝心の虎子がおらんだろうというね。得られるのは「危ない場所を走った」という見栄くらいか。要らなすぎる。というわけで、とりあえず250㎞くらい南に国立公園に隣接する「マルサビット」という少し大きめの町(といっても小さいけど)があるので、そこまではバスで行くことに。


バスの中から。
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バスで走ってみて分かったけど、全部未舗装かと思っていたらモヤレ~マルサビット間は殆どが舗装されていた。モヤレの町中とモヤレを出てしばらくの区間、そしてマルサビットの町中から再び未舗装になるけど、9割近くは舗装なんじゃないかな。バスから見た感じではのどかで走れそうにも思えた。ただ、部分的に銃を持った兵士が乗ってきたんだけど、あれが護衛のためなのか、それともちょっと移動するために使ったのかは不明。20分くらいで降りていったので護衛にしては短い気がするけど。

バスの中ではイスラム教徒に議論ふっかけられてそれに応えたりしていたのだけど、この辺はちょっとまとめて別で書こうと思うので割愛。で、昼くらいのバスに乗って、夕方、薄暗くなり始めたころにマルサビットへ到着。一応ここでもこの先が危険かどうか聞いてみようと思うけど、とりあえずは走るつもりでいる。


ケニアでも豆がよく食べられているらしい。エジプト、スーダン、エチオピアとずーっとだけど、絶対に豆がすぐそばにある。それを言ったら日本だって豆だらけですが。味噌、醤油、豆腐、枝豆、ピーナッツなどなど。世界は豆で満ちている。
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プロフィール

染谷 裕太

Author:染谷 裕太
2012年6月カナダからスタートした自転車世界旅行をきっかけに始めたブログです。当初は単純な旅日記でしたが、現在は旅だけではなく日常も含めた様々な場面で自転車を楽しみ、その面白さを発見し、発信していきたいと思い書いています。

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