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[アフリカ]エチオピア の記事一覧

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エチオピア最後の5日間 舗装路の後編


アワサを出て、アグレ・マルヤムまでの前半200数十キロの未舗装区間はエンセーテバナナが生い茂る熱帯的な風景だったが、アグレ・マルヤム以降の舗装区間は、全く風景が変わる。標高的には下げていくが、風景は熱帯から離れ、雨季の緑豊かなサバンナへと変わる。

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そのサバンナからの最後の200㎞は感動的な風景だった。


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コンクリートで何も見えなくなってしまった街でもなく、人間の手で変えられてしまった農地や森でもなく、最小限の人家と道路、電線以外は、そのままであろう広大な大地は、太古の地球もこうだったのかと思わせる風景だった。僕は、最後の200㎞をずっと感動を覚えながら走っていた。


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風景以外の、何千回も受けてきた子供からの声援も、幼子を背負いながらご飯を作る母親の姿も、牛耕で畑を耕す農夫の姿も、カラフルな衣装を身にまとった民族も、目の前で繰り広げられるエチオピアの日常のすべてが感動的だった。


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エチオピア人には、石をぶつけられ、背中も叩かれ、バッグも蹴られ、サンダルや自転車の小物も幾つか盗られた。これほど色々やられた国は未だかつてない。が、それでもなおこの国に対して悪い印象など一つも残らなかった。


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あの酸っぱいインジェラも、大人や子どもの「ユー!ユー!ユー!」というかけ声もこの国だけだから、この先はもう無いのかと思うと、やっぱり面白い国だったんだとあらためて思う。間違いなく、僕はエチオピアが好きだった。


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確かに腹の立つこともあった。
やられた事とその回数を考えれば、他の国でもあることだし、とは言い難い数ではある。しかし、それを遥かに超える数の楽しさや感動をくれた国でもあった。嫌だと思ったことの何十倍も僕は楽しいと感じて旅をしていた。感動的な風景を最後にエチオピアを去ることができて良かった。もう来ることはないだろうけど、この国を旅することが出来て良かった。というわけで、どうもありがとうございました。


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エチオピア最後の5日間 未舗装路の前編


エチオピアも幹線道路を走る限りはアスファルトだけど、アワサの街を出ると、しばらくの間未舗装路の区間が続く。距離にしたら200㎞ちょいくらいかな。自転車としては2日の行程。

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アワサから国境のモヤレまでは500㎞。ちょうど100㎞前後の感覚でいい感じの規模の町があったので、毎日100㎞で5日間。これがエチオピア最後の走行となる。
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まず初日に目指したのはディラという町。
アワサからディラまでは、未舗装もあるが舗装区間もそこそこ混ざっていたのでそれほどキツくはなかった。加えて思ったよりもディラが近かった。

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少し分かり難いけど、遠くに湖がある。
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スピードメーターを持っていないので、残りどれくらいかは現地人に直接尋ねます。もちろん全然トンチンカンな答えが返ってくることもあるけど、全体的にはそれなりには当てにできるレベルで残り距離が分かる。
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それに何となく今アベレージで何キロかというのは分かるから、それに時間を掛ければ、それなりの精度で距離は割り出せる。まあ、聞くにしろ自分で割り出すにしろ、どっちにしろ「それなり」ということですが。


ディラに到着して宿をとり、ふらりと町に繰り出した途端に天候急変。嵐になった。
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そして、問題はこのディラの次の日ですよ。
次の大きめの町アグレ・マルヤムも100㎞くらいだと思っていたんですが、マイルストーンによると、ディラが想像よりも近かった。恐らく90㎞もないくらい。するってえと、アワサ~モヤレ間の距離はもちろん500㎞で変わらないのだから、ディラまでの行程が100㎞に達していないぶん、どこかでその帳尻合わせが必要になる。それがこの日だった。


加えて、前日と違って所々混ざっていた舗装路が消えた。
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さらに加えて、アップダウン。
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いつか会ったバックパッカーの人が、エチオピアは南部の方が酷い(人間が)と言っていたけど、僕の印象は逆だった。「慣れ」もかなり大きいと思うけど、南部の方が声は沢山かけられるけど素朴で好ましい。マネーと言われる回数は明らかに北より少ないと感じたし、シャツ!ペン!シューズ!なんて単語は一度も聞かなかった。アディス以降、エチオピア人にイラついたことは多分1回くらいしかなかった。ただし、これは道路を走っていて出会う人に関しては、の話なので観光地に訪れる場合は知らないけど。


というわけなので、僕はエチオピア人じゃなくて、アップダウン。ひたすらアップダウンに腹が立っていた。
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舗装なのは町中だから。「舗装」と言っても、ご覧のようにボロボロでたかが知れている。
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エチオピアでよく見られる円形の住居。
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途中の町で休憩。
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休憩中に地図を見ていたら、凄く暑くて、標高高いのになんでこんな暑いんだと思ったら子供に取り囲まれていて、その熱気で暑くなっていた。みっしりと囲まれていたのでムンムンしてた。

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アップダウンを繰り返しながら、段々と上り基調になっていくんだけど、全然上りが終わらないんですけど。
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ちょっと下ったらまた上る。基本的に下調べはしないので、どのくらい上るかなどは常に不明。もう下ってもいいんじゃないかと思うもののまだ上るらしい。
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そして、ずっと100㎞くらいだと思っていたが、後日調べてみたら、この区間は120㎞くらいある。
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舗装ならまあ、ちょっとくらいアップダウンがあっても何とかなる。ただ、未舗装。上りはそれほど変わらないけど、下りでまったく距離が稼げない。しかも、走ってみれば2500mくらいまで標高を上げるじゃありませんか。累計で上った標高は1200m以上と思われるので、距離と累計標高を考えれば、コロンビアで走ったヤルマル~メデジン間に近い。それをほぼ未舗装で走ろうというのだから、これは事前に知っておかないと日没前に着くのは難しい道である。走行中も手を抜いたつもりはなかったけど、特別早くしようという気もなかったので、普通に走っていた。出発も8時半くらいで早くなかったし。


当然、明るい内には辿りつかず、真っ暗になってからも1時間半くらい走ってようやく町に到着。腹減りすぎて2回夕食を食べた。もちろん2回ともインジェラ。


翌朝撮影。
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前編は以上。残りは後編へ続く。いよいよエチオピアのラストラン。

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アワサ


北部のバハダールと、南部のアワサ。

どちらも湖が近い街だけど、個人的には雰囲気はアワサの方が良い。落ち着きがある。
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エチオピアでは本当によくコーヒーを飲んだ。でも、アワサはアボカドジュースの質が悪かったな。
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代わりに大通りにあるジュース兼ピザ屋さんのスペシャルジュースが美味かった。毎朝飲みに行くのが日課でした。ちょっと甘かったけどまた飲みたい。


食事はいつものインジェラ。安定のバイヤナット。
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この人達、本当によく泳ぐよな。生活排水の流れているような湖で泳ぐなんて絶対に嫌だ。
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アフリカハゲコウというデカい鳥。
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中々のブサイクである。心は綺麗なのかもしれないが。
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お休みのポーズ。関節が人間と逆に曲がるんですよね。なんかおかしく感じる。逆に正座しててもおかしいけど。でも、どっちに曲がってもおかしいんだったら、もはや関節の曲がる向き関係ないじゃんというね。
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雨季の雲。流石に迫力がある。
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ここ最近、そんなに気合の入ってない日記になってますが、ここからです。そうです。ビザの残りがもう少ないのです。どうやら、ようやくエチオピアを本気で走る時が来たようだ。アワサから国境のモヤレまでの最後の500㎞。エチオピアラストランは何が待っているのか、って所でまた次回。


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アワサへ


アディスアベバから次の大きな街であるアワサまで書こうと思ったら、ビックリするほど写真が少ない。

確かに思い返せば、首都を走るのは嫌いだし面白くないから基本写真なんか撮らないし、抜けてからも初日の目的地までは車と砂埃が多くてウンザリしていたから撮っていなかった。ただ基本下りだったので楽ではあったけど。
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アディスの南からは、いよいよ大地溝帯(グレートリフトバレー)に入る。
アディスからアワサまで湖が沢山点在している。それらは大地溝帯の地殻運動によって生まれたもの。
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あの綺麗に断崖になっているのが、大地溝帯の形成を物語るものなんでしょう。専門的に勉強してないので外してるかもしれませんが。
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そして、流石にビザもあるしアディスほど長くは居れないけど、アワサも少し滞在することになる。


4月のエチオピアはレインシーズン。急に嵐みたいになったりするけど、涼しくて嫌いじゃない。


アワサの街
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アディスアババー


アディスアベバって、カタカナで「アディスアバ」と表記されるんだけど、綴りは「アディスアバ」と書くんですよね。エチオピア人の発音を聞いている限りだと、どちらともとれるような音で発音する。

このアディスアベバに到着したのが3月の初めころ。
そしてアディスアベバを出たのが4月の初めころ。
何という事でしょう、約一ヵ月くらいアディスアババに居たのです。

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一応日々の研鑽は欠かしていませんでしたので、出発時に幸い筋力が衰えているということはなかった。ただし、持久力は結構落ちていたけど。まあ、ちょっと居すぎだなとは思ったけど、滞在して一回切れたのは良かった。そして、このアディスの記事を書いたことで2ヶ月半遅れだったブログも一気に1ヶ月ほど差を縮められる。


とりあえず、滞在中唯一した観光である博物館の写真を。入場は確か10ブルくらいだったかな。円にして50円くらいなので超安いです。

インジェラ作っているところの写真
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椅子。椅子は欲しいと思ったのだけど、やはり長期旅行中だと嵩張るので断念。
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ただ一応今回はちょいちょいお土産を確保しながら走っている。例えば、今持っているのは「サハラの砂」、「サハラの石」、「フランスで買ったナイフ」、「ケニアで買ったコップ」の4点。ナイフとコップはもちろん普段使いで使用してる。南アフリカまで行ったら、この4点とこれから確保していくお土産をフライト前の軽量化という意味も含め、全部日本に送る予定。そしてナイフやコップは再び現地で買い揃えて、それをまたお土産にする。

こうやって今回は、普段使うものでも日本から持ってきたこだわりの一品でずっと使うのではなく、現地で気に入ったものを買って実用兼お土産にしながら旅をすることにしている。だから、現地でお気に入りの品を見つけるのが、密かな楽しみでもあったりする。



話が逸れましたが、これはマリアとイエス。エチオピアの宗教画。右手のピースは何か意味があると思うんだけど、何の意味なんだろうか。
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最後の晩餐。
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地下に行くと明らかに気合の入った展示になる。
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それもそのはず。ここには超有名人がいる。

人類のご先祖ルーシー。さらにご先祖のアルディも展示されていたんだけど、この写真、どっちだっけ。たぶんルーシーで合っていたと思う。
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人間も原始的な生命体から進化してきたのだから凄いよな。そして「自分」という意識をもった存在がいるというこの事実。これを理解するのは人間の知性の限界を完全に超えていると感じる。理解不能だけど、感動的。というか、理解を遥かに超えるからこそ感動的なのか。
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これは直接の祖先になる現生人類の頭蓋。脳容量的には旧人も同じかそれ以上くらいのようだけど、頭蓋骨見ると明らかに新人の方が前頭葉の部分がデカいんですよね。
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ウィキペディア調べだと

「前頭葉の持つ実行機能 (executive function) と呼ばれる能力は、現在の行動によって生じる未来における結果の認知や、より良い行動の選択、許容され難い社会的応答の無効化と抑圧、物事の類似点や相違点の判断に関する能力と関係している。」


らしいので、まさに人間の人間的能力の部分じゃないですか。であればホモサピエンスの前頭葉が発達しているというのも、なるほどそういうことなのかと納得する。



博物館見学はこんなもん。
ちなみに外にはデカいカメがいます。
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泊まってたホテルからの夕焼け。
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以上アディスアベバでした。



プロフィール

染谷 裕太

Author:染谷 裕太
2012年6月カナダからスタートした自転車世界旅行をきっかけに始めたブログです。当初は単純な旅日記でしたが、現在は旅だけではなく日常も含めた様々な場面で自転車を楽しみ、その面白さを発見し、発信していきたいと思い書いています。

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