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[アフリカ]スーダン の記事一覧

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Category: [アフリカ]スーダン

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あんなに遠い国だったのに


ケダレフから国境町のガラバットまでは約170㎞。一日は無理なので2日で行きます。たぶんアップダウンは大したことないと思うんだけど、日中の気温が大分暑くなってきているのが気になる所。僕の場合、暑いとパフォーマンス半分くらいまで落ちますからね。誇張じゃなく結構マジで。


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ゆるいアップダウンを繰り返しながらの走行。標高はあまり変わらなかったかな。
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何キロ走ったか知らないけど適当な場所でスーダン最後の野宿。これまでと比べて、いきなり暑さが増したような感覚だったので一日終わった時ヘロヘロだった。
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翌日、残りをサックリと走って国境に到着。
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スーダンポンドがまだ少しあるのでここで買い物と昼ごはん。


これ、スーダン人の食べた後。凄くないですか。この食べ散らかしぶり。
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これは日本人(わたくしです)の食べた後。綺麗に食べたのに負けた気がするのは何故なのか。
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ここでスーダンの写真は終わり。

というわけでスーダンが終わった。
日本でこの旅行を計画している時にいくつかスーダンの写真を見ていたけど、その時はえらい遠い国だなと感じた。地理的、文化的な遠さと断片的な情報しかなかったので、ぼやけた印象しか持てなかった。僕にとってスーダンという国は砂漠の蜃気楼のような国だった。

そんな国に実際来てみてどうだったか。この短い滞在でスーダンを分かったとはとても言えないが、でも、ひとつ言えるのはスーダン人は僕の心を軽くしてくれた。こちらの人達は心が人間の姿で歩いているんじゃないかと思えるほど、そのままだった。言葉は殆ど通じなかったけど、彼らと触れ合って、スーダン人の優しさに触れる度に、ぽろりぽろりと一つずつ自分の心に引っついた要らんものがとれていくようだった。まだアフリカ序盤だけど、この大陸から学ぶことは、とても大きく価値のあるものになるだろうと思った。

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奇跡の再会


10時頃にはケダレフに到着したけれど、このままだとスーダンポンドがかなり余るのでホテル泊まります。それに、ハルツームから数えてもう1週間くらいずっと走り続けているので疲れた。特に向かい風の220㎞。これがボディーブローのように効いた。ボディーブローもらったことないけど。

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本当ならここらで連泊といきたいところだけど、あいにくポンドが1泊分の余裕しかない。かといって凄く安い宿に泊まるのも、そういう所は絶対汚いから嫌だ。そんな所泊まるくらいならテントの方が休まるし。というわけで休養はエチオピアのゴンダールまで行かないと出来ないんだけど、この感じで山岳が始まるエチオピアと悪評が轟くエチオピア人を相手にしないといけないのかと思うと若干気が重いな。できれば万全で臨みたかったけど。


日中は昼飯食ってホテルでダラダラしていただけなんだけど、夕方、近くにも飯屋はあったけど折角だから中心街まで行ってみようと思って中心付近まで自転車でご飯を食べに行った。ご飯を食べ、少し買い物をして、さあホテルに戻るかと自転車で走っていると、どこからか呼ぶ声が。


声の方向に目をやると一台のミニバン、そしてその中にいたのは、エジプト・スーダン国境越えのバスで出会い、スーダン最初の町ワジハルファで再会、さらにドンゴラでも再開したムハンマド達だった。ドンゴラの後、ハルツームでは流石にデカい街だから再会はならず、日程的にもう彼らと会うことはないだろうと思っていた。こちらは自転車で向こうはバス移動だから、とてもじゃないが移動に必要な時間が違い過ぎる。そう思っていたのに、ここケダレフでまさかの再会。見た時、思わず「何でいるんだ!!」と叫んだし。

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というかこれ、マジで凄まじいほどのタイミングだ。
ケダレフに居る日が被るだけならまだしも、それに加えて、たまたま僕があの時間に街までくりださなかったら、あるいはそこで飯を食べなかったら、飯の後に商店で少し買い物をしなかったとしたら、絶対に会っていない。何かが少し違っただけで会っていなかった。ほんの僅かでも、もし10秒でもズレていたら、僕はそのまま自転車でサーっとホテルまで戻っていたでしょう。本当にビックリの再会。そして、これが正真正銘の最後だ。この後は彼らはヨルダンに戻るし、僕はエチオピアに行く。


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これで思い残すこともないな。
もうすぐさよならだ。スーダンも。


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寄り道の帰り道


さあ、めでたく追い返されたわけですが、これから通るのは一度走った道。しかも追い風でどのくらい走れば何があって、どこで野宿ができるのかも全部把握してるのでスーパーイージーモード。

まずは行きにお店の前でテント張らせてもらった子達の所へ行く。
結局「じゃあカッサラ行ってくる」と言って出ていったその数時間後にノコノコ戻ってきたわけだけど、「今日も泊まっていって」と言われてそうすることにした。まだ時間もあるし進みたい気持ちはあったけど「仕事終わったら夜、色々話そうよ」と言われたら断れない。親切にしてもらうだけしてもらって、さっさと進んでしまうのはね。


集合写真。こういうのを撮っていると必ず・・・
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前に入ってくる
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前に入られたら、さらに前へ
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それを押しのけ更に前へ
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前へ
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ピント合わんわ!
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目つき、顔つき、動きの、この表出力。凄いよな。



本当にみんな目が生きている。「生き生き」のお手本のよう。でも彼らが特別なのではなく、これが当たり前なのだから恐れ入る。日本人でこういう目、顔をできる人、果たしてどれほどいるのか。
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ちなみに、彼らはスーダン土着の人達ではない。おじいちゃんか曾おじいちゃんくらいの代にサウジアラビアからスーダンに移ってきたと言っていた。つまりアラブ人。ケダレフから北上し始めて、明らかにアラブ系の人が増えたと思ったら、そういう事だったのか。


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帰り道の2日目に食べたお昼ご飯。スープと、パンに牛肉の煮込み汁をぶっかけたもの、そして右側の小皿にのっているのは多分内臓系の肉。
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自分が撮った人物写真を振り返ると、基本相手がカメラを意識してる写真ばかりなんだけど、こういう意識してない瞬間をもうちょっと撮りたい。気を付けないと単なる隠し撮り写真になりかねないけど。
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素敵なおじ様
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予定通り狙っていた場所で野宿。
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そして折り返して3日目の午前中、良い風に恵まれて思ったよりずっと早くケダレフに到着。
これであとはひたすらエチオピアを目指すのみ。


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たとえ目的地に入れなかったとしても


お店の前にテントを張らせてもらった翌朝
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また引き返す時に通るのでその時にも寄るよと言ってお別れ。
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まだ胃の調子も完調とはいかないので、ちょっと走ったところで早々と休憩。
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コーヒー豆を炒っていた。
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「一緒に食べる?」という誘惑に負けた瞬間。誘われるとついね。
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そして、そこからしばらく走ってカッサラの町の入り口に到着したところで検問があった。スーダンはちょいちょい検問があるんだけど、特にこのカッサラまでの区間は多かった。ただ、いつもはスルーか、パスポートチェックして「行っていいよ」になる。しかしここは違った。パスポートチェックのあと、「君はカッサラに入れない」という衝撃の宣告。イヤイヤイヤイヤ、全く意味が分かりませんがな。警官は「とりあえずあっちに座って待っていろ」と言って何やら電話でやりとりをしている。

カッサラというのはスーダンに来たバックパッカーの人はよく来る場所であり、別に観光客が来てはいけない場所では全くない。むしろ観光地的なものが殆どないスーダンなのでそこそこ来るはずだ。しかし、結論から言うと僕は入れなかった。しかも、少し待たされた後、外からは見えない塀で囲まれた建物の方に連れていかれ、全部荷物を開けてチェック。何故かは全く分からないが相手の態度も段々と強気で横柄になっていき不穏な空気になっていく。何をしたいのか知らないが、バッグをほじくり返しては、いちいち「これは何だ!」と聞いてくる。コンパスとかクレジットカードにまで「これは何だ」ってね。見りゃ分かんだろがこのドアホウのノウタリン。とまでは言わなかったけど、「見りゃわかんだろ」までは言った。

そして「ナイル川がどうたらこうたらで、カッサラはここにあるから・・・」という、なんで入れないのか意味も分からないし納得もいかない説明をしてくるが、その時点で僕はもう既にカッサラに入る気などサラサラなかった。入れない理由なんて「お前の気分だろ」と思っていたし、どっちにしろ入れないなら理由などどうでもよい。そんなもの聞くだけ不愉快。もうさっさと立ち去りたかったので、説明をぶった切って「ケダレフに戻る」と何べんも言ってるのに相手も「いいか!?入るなよ!」と念を押してきてしつこい。どんだけ入れたくないんだ。終いには「もし入ったのを見つけたら逮捕するからな」とも言われた。

向かい風の中220㎞かけてきたことに関しては別にどうでもよい。そこに入れなかったのもまあどうでもよい。ただ、なぜバスで来た観光客が普通に入れるのに自転車だけ入れないんだ。ここが理解できない。自転車優遇しろとは全然思わないが、同じ「観光客」なはずなのに何この扱いの差。こんなもん納得いかんわ。何より一番ムカついたのは、無意味で執拗な荷物検査に、入ったら逮捕するという脅しまでかけてくる、この権力もってる側の人間のふんぞり返った横柄な態度。これが最高にムカついた。
まあ、こういった「特別扱い」をされるという事は、「普通の旅行」ではないと見られたということで、それは逆にちょっとした評価であったと解釈できなくもない。ということで僕の中ではそういう事にしてある。御贔屓にどうもありがとうございました。


ついでにカメラも鞄に仕舞えと指示され、カッサラの写真(山の風景も含め)も撮るなと言われたんだけど既に写真は撮っていたから別にいいし。「撮るな」と言われてからは撮ってないのでちゃんという事は聞いた(屁理屈)。
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というわけで、220㎞かけて寄り道に来たけど一歩も入れずに引き返すことになった。
ただ、目的地に入れなかったからといって僕は決してこの往復を骨折り損のくたびれ儲けとは思わなかった。入れなかったのは確かに残念ではある。しかし、自転車旅行として見た時、このカッサラまでの寄り道には内容的に欠けるような点は殆ど何もなかった。欠けたのはただ一つ、入れなかった部分だけだが、逆に、たったその一点が欠けたことによって、実はカッサラを観光することなど自分にとっては殆どどうでもいいようなことだったというのが見事に鮮明になった。これは負け惜しみではなく、事実。

それをハッキリと示すかのような出来事が、引き返し始めてすぐにあった。
追い返されてほんの20分ほどの時、自転車で走っていると「モヤー!モヤー!(モヤはアラビア語で水の意味)」と叫びながら追いかけてくる子がいた。立ち止まってみると、どうやら手に持った水のペットボトルを僕にくれるらしかった。この乾燥した地域において、水が大切じゃないなんて事はあり得ないけど、それを売るわけでもなく、ただ応援の意味でくれた。その子がどういう心境でそうしたのかは知らないし別に深い理由なんてないだろうと思う。単純に外国人に対する興味や好奇心、自転車で旅してる珍しさとかなのかと思うけど、凄い笑顔で駆け寄ってきたので、その子か嬉しい楽しいと感じている事はよく分かった。そして同じように僕も嬉しかった。

走ってきたのは右から二番目の子。
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これなんだと思った。客向けにあつらえた場所ではなくて、こうしたその国の素の場所、ふつうの空間で、ふつうの人達と触れ合えるテンポで進む。自分の意志と、自分の力で、前へ進む。それが自転車の旅なんだと教えてもらったように思った。何気ない場所での出来事は、一般に特別だと思われるような場所よりも僕には何かずっと特別なものだと思われた。この寄り道をして良かった、というのは偽らざる本音。

まあ、端から入れないの分かってたら絶対来なかったけどね。

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寄り道で往復440㎞


2016年1月30~31日

ハルツームから4日目、ケダレフという街に到着。
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この街は分岐点になっていて、南下すれば国境の街ガラバットに着く。距離的には170㎞程度。逆に北上するとカッサラという観光地に着く。距離は220㎞程。カッサラ自体、特に興味はないので全く行く予定はなかったのだけど、もう少しスーダンを楽しみたいのでカッサラまで寄り道することにした。



というかカッサラに向かう時は深く考えずにスーっと行ったけど、冷静に数字だけみると440㎞って気軽に寄り道する距離ではないよな。東京から京都くらいあるし。
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どうせ無いと思って区間の情報というのは調べなかったんだけど、これまでのスーダン走行からして補給は全く問題ないだろうと思っていた。走ってみれば案の定補給地点は多く、長い所でも2時間か2時間半くらい走れば何かしら出てくる。

初日の野宿場所。ケダレフを出たのが昼過ぎだったので多分70㎞程度進んだと思われる。
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2016年1月31日

お昼。ジャガイモのトマトソース煮込み。家庭的な味でおいしい。
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そして食後のコーヒー。スーダンのコーヒーはコーヒーというより、コーヒー風味の汁粉のような味。
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だいぶ南下してきたので暑くなってきた。
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この後、カッサラまで残り50~60㎞ほどまで迫ったであろう所から全く民家が途切れなくなってきた。ずっと切れ目なく民家と町、村が続いていくので、人に見つからずに張れるような場所がない。どうしようと思いながら補給で町に立ち寄ると・・・


速攻で囲まれた。
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この時点でもう日没時刻。ここから探すのはもう無理だから頼んでテント張らせてもらうしかないと思っていたところ、英語が話せる一人の青年が「うちのストアで寝るといいよ」と言ってくれたのでお言葉に甘えることにした。
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どうにもならない時というのは、必ず誰かが手を差し伸べてくれる。それは何処を旅してもあることだけど、アフリカという大陸では、それがどれほど助かることか。まだまだアフリカ序盤だけど、この大陸は一人ではとても走りきれない場所だと思った。

プロフィール

染谷 裕太

Author:染谷 裕太
2012年6月カナダからスタートした自転車世界旅行をきっかけに始めたブログです。当初は単純な旅日記でしたが、現在は旅だけではなく日常も含めた様々な場面で自転車を楽しみ、その面白さを発見し、発信していきたいと思い書いています。

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