愉しい自転車&生活

[欧州]フランス の記事一覧

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さよなら、フランス


バニュルスからスペインまでは20㎞だか30㎞くらい。
街を出たらあっという間だ。

朝出発前にわざわざ山上って撮ったバニュルスの町。
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前日に「明日雨だよ」と言われたんだけど、見事にその予報は外れて晴れた。
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この最後の街を出てからの上りが長いなと思ったけど、そういえば国境を越えるんだった。大体峠のピークで国が変わるので、スペインまでは上りか。
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そして、


あーあ、ついにフランスが終わってしまった。
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これまでヨーロッパを走ってきて、ドイツは良いところだと思った。でも1ヶ月もいると出たくなってくる。空気が合わない。重い。オランダは良かった。が、整い過ぎていて微かに窮屈さを感じながら旅をしていた。イギリスは1週間でもう結構。フランスだけだ。1ヶ月も滞在したのに全然足りないと思ったのは。滞在期間の90日全部使って、自分だけのフランス一周を、ツールドフランスをしたいくらいだ。

この国は、僕に過去走った色々な国を思い出させた。それはアメリカの時もあったし、メキシコやチリ、ペルーの時もあった。お隣ドイツを思わせることもあったし、日本の時もあった。過去の記憶を想起させるからなのか、フランスに入ってから、ずっと心地よさと安心感を感じながら旅をしていた。次はもう少し暖かい時期に来てみたい。また来たい。フランスは、本気でそう思える国だった。

また今度だな。今度はフランスだけを走りにこよう。
さよなら、フランス。


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バニュルス・シュル・メール


ヨーロッパでよく食べていたチョコレート入りのクロワッサン。めちゃ美味い。いつもLIDLで買っていた。ただ、フランスとドイツは安いんだけどオランダは高かったし。無いこともあった。
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地中海を望みながらの海沿いの道を走り、最後の目的地バニュルス・シュル・メールへと向かう。これは途中の町。
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バニュルスはマイヨールの生地で、かつてマイヨールが仕事をしていた建物が今は美術館として保存されている。

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もちろん目的はマイヨール美術館です。


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バニュルス。すぐ背後にピレネー山脈がある。
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アップで。
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マイヨール美術館ですが、バニュルスの町から4㎞くらい離れているので、ひっそりとした場所にある。
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まじでこっちにあるんか、と思いながら進んでいました。
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マイヨール美術館。
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そしてなんと、このマイヨール美術館で働いている方に「泊まってく?」と言われ、美術館に泊まることになった。
展示品のある建物の隣が普通の家になっていてそこに泊まらせていただいた。
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内部。
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泊めてくれた方。思いっきりピント外していますが、「I don't like photo」と言いながらも撮らせてくれた。
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まさか、美術館に泊まるなんて想像もしないし、どれほど想像力というより妄想力が逞しくてもできないでしょう。
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なんという体験をしたんだと思う。
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最後に少しマイヨールの彫刻について聞いたことだけど、マイヨールの彫刻は体、今風に言うなら体幹部分がとても重要で、そこがエネルギーの源だと考えられており、体幹部分が必ず幾何学的形、直方体や三角錐などの立体の中に入るようにつくられているらしい。そして、彼の彫刻は「ラテンの文化ではない」とも言っていた。古代エジプト、アーケイック期のギリシャ、そして、これはちょっと意外だったけど、アジアの要素を取り入れているそうだ。エジプトとギリシャは分かるが、アジアというのはよく分かららん。どういうことなんだろうか。芸術を見るのって最終的には直観の力だと思うけど、やはり経験も重要で、自分にはそれがまだまだ圧倒的に足りてないと思った。まあ、端からすぐに見れるようになるとは思ってないので気長に考えているんですが。


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ナルボンヌの南にて


ナルボンヌから海まで続く運河沿いの道でのお昼の風景。昼間だけど寒いので焚火で暖をとっていました。
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マークにもらった缶詰だけど、プルタブが一切役目を果たさずにとれやがった。プルタブというのは人間と違って初めから存在の意味が規定されている。奴は缶詰を開けるために存在しているのだ。その為だけに生まれたのだ。それがなんだ。何もしないでとれやがって。お前は一体何のためについていたんだ。
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まあ結局スプーンで簡単に開いたので問題はなかったんですけど。


散々迷った挙句に買ったマキネッタ。フライトの荷物を減らすために、スペインから日本に送ったので今は持っていませんが。
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ナルボンヌの南は不思議な風景だった。
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ウユニの鏡張りのようになっていた。やはり僕は雨季の水が張ったウユニよりも乾いた白い塩の大地の方が好きだな。風景が水面に映るというのは割とよくある光景であるし。
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向かいからやってきたイギリス人。ユーラシア横断してジャパンまで行くらしい。
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車体はキャノンデール。ブルックスサドルに前後オルトリーブのサイドバッグとフロントバッグでラックの上にテントなどを積載。ハンドルはバタフライで泥除けも装備。極めてオーソドックスで正統派ツーリング車という感じ。いかにもコモン・センスの国イギリス。車輪はよく確認してなかったけど、車体とのバランスから見て700Cでしょう。26インチだったらシートチューブとリアタイヤの隙間がこんなに狭いはずはない。
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僕は世界一周には26インチのがベターと何度も書いてきましたが、あの長身なら26インチは小さすぎるので700Cで良いと思う。長距離旅行者ご用達のマラソンプラスツアーを履いていたし、ヨーロッパを抜ける前に予備を確保しておけば全然問題ないだろうし。


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この日も素晴らしい夕焼け
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この日の野宿場所からの眺め。
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アップし忘れていたけど、この数日前にこんな面白い雲見てました。
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たまには長距離


前回からの続き。
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無事マークと再会を果たし、運河沿いの遊歩道に案内してもらった僕は、その道を使い再び地中海を目指すのでした。
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ヨーロッパ走行では全然長い距離を走ってきませんでしたが、この日は追い風でほぼ平坦ということ、そしてもうこの時点でエジプト行きのフライトまで2週間を切っていたということもあり、今回初めての長距離走行。
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カルカッソンヌまで行けると言われたけど、途中で道を外したのかカルカッソンヌの手前で幹線に出た。まあ途中から未舗装になったので走り易くなって良かったけど。
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ハイテンションで話しかけてきたおっちゃん。
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たぶん距離的には130㎞くらい。正確には知らんけど。
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スピードメーターなしで今回は旅してますが、実際やってみると全く要らんということがわかる。後に続く人にとっては距離の情報もあった方が良いのだと思うけど、今時、グーグルマップで大体の距離は出ますしね。ただ、やっぱり地図は欲しいな。エジプトは地図なしで旅してるんですが、無しでも走れるけど、欲しい。地図があった方が俯瞰的に自分が旅をしている場所を把握できるので楽しいんです。


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マークとの再会


南米ボリビアに、ウユニ南西からチリのアタカマへと通じる「宝石の道」と呼ばれるルートがある。このブログを見てくれていた方は当然知っていると思います。僕が、この旅でもっとも感動した場所です。その宝石の道で一緒に走ってはいないけど、全く同じ日程で、同じキャンプ場所で毎晩泊まってたのがマークとブルーノという二人のフランス人サイクリスト。

参考
緑に輝くラグーナベルデ
燃えるクリスマスイブ


まあブルーノは別にいいけど、マークとは再会したいとは思っていた。もう旅を終えてフランスのトゥールーズに戻っているとのことだったので寄り道の形にはなるけれど、再会するためトゥールーズへと向かった。行きは向かい風で全然進まんくて大変だったけどね。 サラッと流した冒頭の発言だけど、一応誤解がないように説明しておきますがブルーノのこと嫌いなわけじゃないです。なんかブルーノはそういう感じではない。なんというかあの人、野人みたいな感じなので、会うなら自転車旅行やっている時に会いたい。ちなみにブルーノに対するマークの評は「クレイジーマン」でした。もちろん罵倒じゃなくて親しみを込めたクレイジーだと思いますが。


マーク。旅行中より顔が柔らかくなっている。
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これは・・・なんだっけ。たしかレンズマメと玉ねぎは使っていた。エジプシャンスープだと言っていたが、今の所エジプトでこのスープはお目にかかったことはない。
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パークの振れとり台があったので使わせてもらいました。
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旅自転車。懐かしい。
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フランス人の家って大抵エスプレッソマシンあるんですよね。エスプレッソマシンは持ち歩けないけど、僕もフランスの途中からマキネッタ持ち歩いてそれでコーヒーを淹れていた。
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土産にワインでも買っていこうかと思ったけど、ワインのワの字も知らない人間がフランス人にワインを買ってくというのもなと思ってやめたんだけど、やめて正解だったわ。こんなに沢山持ってるし。
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代わりに日本で買った関孫六のペティナイフあげた。あと、宝石の道で撮った写真もあげた。結構喜んでいただけたようなので何よりだ。ペティナイフあげた時に「僕のために持ってきてくれたの?」と聞かれたんだけど、つい勢いで「はい、そうです」と言ってしまった。すまん。マーク。あれは嘘だ。特にマークのためじゃなかったんだ。でもどっちにしろ最初から誰かにあげるつもりではあったけど。装備品のところでそう書いたし。


真ん中の路地の写真はマーク撮影。写真うめぇの。あの人。
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右は奥様(たぶん)のマルシェル。
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2泊させてもらいました。
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頂いたお土産。真ん中に3つ並んでいる黄色いリンゴが思いのほか美味かったので、これ以降黄色いリンゴを買うようになった。
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出発の朝はマークが通勤ついでに地中海まで続く運河沿いの遊歩道まで案内してくれた。
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ついでといっても普段は車で行ってるようなので、寒い中自転車乗らしてしまったわけですが。テールライトの電池が液漏れしてたので大分自転車乗っていなかったとみえる。そりゃ寒いからね。乗りたくないわな。


この再会は素直にうれしかった。
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彼に限らないがよき人との出会いは力が湧いてくる。トゥールーズまで足を運んでよかった。
旅をしていれば、腹の立つことが必ずあるものだけど、それは天候や道などかもしれない。でもなんといっても一番腹が立って嫌な気分になるのは人間相手の時だ。自然相手は単純にそして一方的に腹立ったりするだけなんだけど、人間に嫌な事された時は違う。もっと心の問題になってくる。でも、そんな嫌な気持ちを救ってくれるのは必ず人間だ。これは体験的に必ずそうだった。まあ別にフランスで特に嫌な事はなかったが、この再会で力をもらっていよいよフランス終盤戦。

プロフィール

染谷 裕太

Author:染谷 裕太
2012年6月カナダからスタートした自転車世界旅行をきっかけに始めたブログです。当初は単純な旅日記でしたが、現在は旅だけではなく日常も含めた様々な場面で自転車を楽しみ、その面白さを発見し、発信していきたいと思い書いています。

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