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愉しい自転車&生活

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Category: [国内]2017信州・関東自転車旅行

Tags: 上田  国内  

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信州・関東自転車旅行 上田にて


写真で上田滞在中のことを。

これは柳町という場所のお店。ここであんみつ食べた。この辺りは江戸から新潟までを繋ぐ北国街道の宿場町であったらしい。現在は昔の街道の感じを残した観光地となっております。
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江戸時代の人の距離感覚というのは、現代人とは全然違ったのだろうなと思う。江戸の人間にとって新潟なんてのは相当遠い場所だったんじゃないだろうか。普通移動は徒歩でしょう。せいぜい馬とか?
だから、そこに行くまでより多くの日数を必要とするし、また現代ほど社会全体が均質化していないはずで、現代において県を跨ぐのとは全く違ったと思う。

そういう意味で、世界は狭くなったと思う。
インターネットの普及もそうですが、それだけではなく物質的にもこれほど世界中で同じものが売られているような今、もう昔のような旅というのは出来ないでしょう。だからこそ世界旅行なんて一般人には資金的にも能力的にも到底出来なかったことが、簡単に誰でもできるようになったわけですが。

そういう世界にあって、そういう世界に染まりきっていない場所を体験したいという気持ちが、自分にシングルスピードやオフロードを選択させているのかもしれないなと思ったり。

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これは上田城の中にある招魂社。
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この招魂社の一部分が改装されて赤松小三郎記念館となっています。

赤松小三郎の建白書。
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ここで一番面白かったのは赤松小三郎の建白書を見れたことでも、墓石を見れたことでもなかった。なにより貴重な体験になったのは、この記念館の開閉をしている赤松小三郎顕彰会のおじいさん(82歳)の体験談を聞けたことだった。

82歳ということは、戦前は小学生時代を過ごしたことになる。それはつまり戦前の洗脳教育=天皇は神であり、天皇の為に死ぬことは素晴らしいことだと、実際教わった体験者ということだ。本などでそういう知識はあっても、僕は是が非でも直接体験者の口から聞いてみたかった。

「やはり実際に天皇は神だとして教わったんですか?」

そう訊ねると、おじいさんは深くうなずくと同時に、ハッキリとした口調で「教わった」と言い切った。その時の声や言葉の出し方は、決して荒げたわけではなく静かではあったが、微塵の揺るぎもない、その人間の底から出てきたような声だった。それは、その体験が、その人の人生やその人自身の中に刻み込んだものが、どれほど重たいものであったのかを感じさせるようなものだった。単純な肯定でも否定でもない、言葉などでは到底言い得ない感情を含んだような声だった。

そして、もう一つ昭和天皇=裕仁という人間についてどう感じたのかも訪ねた。
神だとされ、国家の最高権力者であり、最高の権威(なんたって神ですから)であった昭和天皇が、敗戦後、先の戦争は間違っていたと教えられ、平和が大事だと教えられ、「平和国家」として歩もうとしていた日本の象徴として生き続けた。最も重く、厳しく責任を問われるべき人間が、180度転換した日本において、なんの責任をとることもなく生き延びただけでなく、国の象徴となる。この昭和天皇(とそれを許容したこの国)について、どう思ったのかを訊ねた。

しかしおじいさんは、その質問に対しては答えることが出来なかった。
「う~ん・・・」と首をかしげ、考え込み、ようやく「あまり考えなかったなぁ」と言っただけだった。

それと、戦前は自分も軍国少年だったとも言っていた。天皇のために戦って死ぬんだと。本気でそう思っていたと。

その方はいまでは上田で赤松小三郎顕彰会に所属し、民主政を良いものだと評価しているが、戦前の天皇制について批判することは決してなかった。昭和天皇の戦争責任についても言葉をもたなかった。

ただ、昭和天皇の戦争責任や、いまの天皇(明仁さん)に人権がない=人間として扱われていないことについて、いまだにそれが深刻な問題として考えられることはなく、社会的には思考停止状態にあることを考えれば、その人が特別なわけではないのだと思うし、むしろそれは日本を端的に表したような反応だったのだと思う。

話を聞いて、この話の背後にある問題のとてつもない大きさと深さを感じた。


子供向けに作られた赤松小三郎の生涯の紙芝居風パネル。
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これは墓石。別に見た所でどうということもないんですが。
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市民の森キャンプ場というタダのキャンプ場があるので、キャンプもしました。
これは行く途中の景色。
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キャンプ場から2㎞くらいの場所に湯楽里館という温泉がある。大人500円で安いしお勧め。観光的な場所でなく地元の人が来る場所なのかなと思います。
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湯楽里館の外からの眺め。
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隣接するオラホレストランではビール作ってました。オラホビールです。湯楽里館内でも飲めます。
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今回はフロアレスシェルターを使用しています。詳しくは別で感想書こうと思います。ものはシックスムーンデザインのゲイトウッドケープ。
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飯とスープ
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キャンプ場からの夜景
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といった感じです。長くなってきたので、ここらで終わり。
以上、上田滞在でした。



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Tags: 国内  上田  

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信州・関東自転車旅行 3日目 林道なんて所詮ジャリ道だった


2017年6月15日

まさにグッドモーニング。
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テント(というかシェルター)が奥の緑のやつで、乾かしています。まず先にシェルターを撤収して、乾かしながらご飯の準備をし、食べ終わる頃には乾いてすぐ出れるという作戦。草っぱらでシート敷いてピクニック気分。



寝袋も一応乾かす。イスカのエア280Xなんですが、今の時期だと正直暑い。もぐってると寝れない。
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ご飯も終わり、コーヒー2杯飲んで出発。


この辺の名物キャベツ畑。
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標高としては既に900か1000くらいあったので、この鳥居峠はあっさりと上りきる。
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鳥居峠から少し下って、菅平方面への分岐。そのまま下れば最短で上田に着きますが、なぜ昨日あそこまで頑張って距離を詰めたかと言えば、菅平から菅の沢林道で上田の方に抜けていくためだったので、菅平の方へ向かいます。当然上り。
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上りはじめは少しキツいものの、まあ二度上に比べたら簡単に終わる。
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コンビニで少し休憩したら林道へ向かう。途中、容赦のない勾配の部分もあって、押しました。あれは無理。MTBの激軽ギアがなければ。
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そして林道。
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どんなものかと思えば路面はただの砂利道じゃん!確かにオンロードではないけど、全然面白くないわ、こんなもん。その辺の駐車場走ってるみたいだ。

でも、上りきって反対側に出て、下る途中に木々の間から見える景色を見た時は山を越えてきた感があって良かった。山の反対に出ると世界が変わりますからね。それは何度経験しても「おお!」と思う。

しばらく下ると、沢沿いに出て、そこからもまだまだ下り。
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そして人里でた。で、ここからまだ下ります。というかもう上田までほぼずっと下りです。
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ペダルは回しても追いつかないので、もうただただ進むに任せるのみ。スーパーイージーモード。


途中西友で腹ごしらえをしつつ、上田市突入。
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というかんじで到着しましたが、ここからしばらく上田に滞在。
一応、なぜ今回上田に来たのかを説明すると、きっかけになったのは、関良基著「赤松小三郎ともう一つの明治維新」(副題がテロに葬られた立憲主義の夢)という本だった。東京新聞で紹介されていて、これは絶対に面白そうと思って速攻でアマゾンで注文したのですが、これが思った以上に面白かった。上田出身の赤松小三郎の生涯と、これまで存在を消されてきたと言ってもいい彼に光を当てることで見えてくる「明治維新」というもののもう一つの姿。

単純にこれまでは、「明治維新」によって日本は近代化し文明化したとされ、維新志士達は偉人として評価されてきていますが、実際に彼らがやってきたことや、彼らがもたらしたイデオロギー(天皇現人神)を正視したとき、明治維新=近代化という評価はあまりにも安易で一面的な見方だということが分かります。

幕末から明治というのは、それまでの平和な江戸時代から一転、列強の脅威にさらされ、また内部でもその混乱に乗じて様々な人間がそれぞれの思惑で動き、結託し、とまさに激動の時代であったわけで、こんなに面白い時代はないなと本を呼んでいて思った。ましてや現代という時代を把握するために必須の近代史。一番身近に感じられる歴史でしょう。

というわけで、その本が切っ掛けとなって上田にということでした。一応、上田には小さいですが赤松小三郎の記念館などもあります。正直、別に上田には行く必要はないと思いますが、「赤松小三郎ともう一つの明治維新」という本は非常に面白いのでお勧め。


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リアルタイム


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ついさっき撮ったもの。
分かりにくいかもしれませんが、遠くに冠雪した山々がある。方角的にアルプスかな。たぶん。

キャンプ場までの上りが1.4キロで160m上げるという、えげつない坂です。麓で買い物して、これからまた上ります。


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上田に滞在中


ただいま上田市に滞在中。
行きは、高崎までほぼサイクリングロード。そこから二度上峠を越えて北軽井沢へ抜け、菅平から菅の沢林道で上田まで下る、というルートでした。

シングルスピードの峠越えは、なんというか、ノーガードで攻めあるのみというか、攻撃こそ最大の防御というか、肉を切らせて骨を断つというか。想像よりはずっとなんとかなると思った。もちろんきついけど。


写真は上田市柳町。スマホで撮影です。



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梅雨の季節の信州・関東自転車旅行


今日(6月13日)から、自転車で軽く旅をしてきます。

予定としては、とりあえず木曜日までに長野の上田市へ。そして親と合流したのち、しばらく上田に滞在、解散。その後また自転車で自宅まで戻る、という行程。

行きは時間的制限もあるので、大体真っ直ぐ向かうと思います。出発地(我孫子市)から高崎くらいまでは利根川沿いで行こうかなと思います。その先は分からない。その時のノリと、進み具合で決める。帰りは殆ど予定らしい予定はありません。


車体はクランパス。流行りのバイクパッキングスタイルです。一応キャンプ道具なども全部積載してます。
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実際パッキングしてみると、このスタイル、軽量化、省スペース化で妥協できない。いや、正確に言えばできるけど、妥協した時に発生する影響がデカい。フルキャリアなら多少妥協した所で、走りの軽快さや、積載スペースの余白などへの影響は少ない、あるいはほぼ無いですが、バイクパッキングの場合は少しの重量、少しの嵩張りが、物凄く影響する。まあ逆に妥協せずにやれば、得られるものも大きいということだと思いますが。

色々と初めてで、どんな旅行になるのか僕にもサッパリ分かりませんので、これまでの経験から得たハウツーでこなれた旅をするのではなくて、新しい気持ちで走りたいなと思います。これまでの経験は堆肥として活きてくる。はず。

ブログの方ですが、行く先ではアップするとしても軽くか、もしくは何も更新せずに帰ってから書くか。まあ書きたい時に書きます。一応、帰ったら日記と持ち物などの振り返りはやる予定。

出発の日から梅雨らしい天気でやる気も奪われるってもんですが、まあ、のんべんだらりと楽しんでこようと思います。

プロフィール

染谷 裕太

Author:染谷 裕太
2012年6月カナダからスタートした自転車世界旅行をきっかけに始めたブログです。当初は単純な旅日記でしたが、現在は旅だけではなく日常も含めた様々な場面で自転車を楽しみ、その面白さを発見し、発信していきたいと思い書いています。

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