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Category: [その他]自転車旅あれこれ

Tags: ブルックス  b67  考察  

Community: テーマ-自転車旅行  ジャンル-旅行

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お尻に思いやりを サドルにバネを


壁紙の写真で気付いていた人もいるかもしれませんが、いまトロールにはバネ付きサドルが入っています(最初に使っていたB17はトレックのロードに入れました)。今回はこの最高に素晴らしいバネ入りサドルを是非とも紹介したいと思います。


それがこのブルックスのB67というサドル。
このサドルはB17とは違い、ブルックスサドルでいう所のCITY & HEAVY DUTYにカテゴライズされる(B17はTREKKING & TOURING)。このカテゴリーのサドルは、よりアップライトな姿勢で乗る自転車で使うサドルなので、どれも横幅がかなり広くとられていて、なおかつ全てにバネが入っている。

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と、ここでいきなり脱線しますが、ブルックスのホームページを見ていると、穴あきサドルが幾つか存在している。競技でも使えるROAD&MTBのラインナップ、B17の属するTREKKING & TOURINGの中にも穴あきサドルはある。しかし、CITY & HEAVY DUTYに穴あきは一つも存在しない。

そもそも、なぜ穴をあけねばならないのか。それは前傾をとるポジションの場合、臀部じゃなくて主に股間で乗っているからだ。前傾が深くなるほどその傾向は著しくなる。そのため穴をあけてその部分の圧力を無くしてやらねばならない。だから、とりわけロードバイクのような前傾の深いポジションで乗る車体の場合、SMPのようなエルゴノミックで穴のあいたサドルが非常に評判が良かったりする。もちろん穴あきが万人に合う訳じゃないが。

それに対して、直立に近いような非常に楽なポジションでサドルに座れば、いわゆる「お尻」の所で座るため、股間がサドルに触れることがなく、穴などそもそも必要ないのだ。ただその代わりに、大きなお尻を受け止める広い座面が必要となる。


DSC00440.jpg


で、B67だけど、付け替えた当初は想像よりも堅く、また丁度お尻と脚の接合部がサドルのヘリに当たって何とも微妙な違和感があったので「もしかして失敗したか」とドキッとしたけど、しかしそこは革。その程度の違和感は乗るうちにすぐに無くなっていった。スピードメーターを付けてないので何キロ走ったか分からないのだけど、たぶん2000㎞程度と思われるので、馴染んだというにはほど遠い状態ではある。それにも関わらず、このサドルが自分にとっての終着点である事は、ほとんど確信に近い。

何故ならば、27000㎞使ったB17ですら遥か下に思えるほどの乗り心地を感じるからだ。

ここ最近トロールしか乗っていないのは、ロングホールトラッカーよりトロールのが気に入ってるというわけでは決してなく、お尻がB67から離れないからだ。あとは、サドル、ハンドル、ペダルの位置関係、特にサドルの前後位置を相当後ろにしているのだけど、これが快適この上ない。


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とはいえ、いかに乗り心地が良いといってもB67というのは無条件に薦められるようなサドルでもない。ブルックスはサドルを3つのカテゴリーに分けているけど、それは「何となくこんな感じ」で分類しているのでは全くなく、乗り方や乗車姿勢によって明確に作り分けている。簡単に言うと、ドロップハンドルやフラットハンドルでCITY & HEAVY DUTYのサドルに乗るな、ということ。

B67は直立と言わないまでも、それに近いくらい上体が起きたポジションでないと意味がないし、むしろ形状的に前傾姿勢の強いポジションで乗ると逆に痛いと思う。現在、自転車で旅行している人の自転車は基本的にドロップかフラットがほぼ全てなので、そうした自転車で更なる乗り心地を求めるならばフライヤーとかコンクエストあたりが選択肢に入ると思う。もし、プロムナードバーを使って楽なポジションにするならB67は超おすすめ。



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それとバネの利点について。
バネというと荒れた路面で威力を発揮するもので、舗装されていれば必要ないと思うかもしれない。確かに、バネは不整地で威力を発揮する。でも、それはバネの威力の半分しか言い当てていない。もう一つ、バネはペダリングの際に大きな恩恵をもたらしてくれる。ペダルを回せば当然坐骨も動く。乗り手が素人か玄人かに関わらず、太ももを上下するのだからこれは避けられない。試しに坐骨に手を当てて脚を上下してみるといい。グリグリ動くから。バネ付きサドルはその坐骨、というか、下肢の動きに合わせてサドルが動いてくれるので、ペダリングの度に押し付けられてしまう部位への負担が軽減される。僅かなことなのだけど、ツーリングでは一日に何万回とペダルを回すのだから決して馬鹿には出来ない。一応誤解のないようにつけ加えておくと、動くといってもママチャリのように腰の抜けた柔いバネではないので、ぐにゃぐにゃ動くようなことはありません。

しかし動いていることには変わりないので、ペダリング時のロスとかはどうなの?と疑問を持つ人がいるかもしれない。個人的には「そんな細かい事を気にする人が使うものじゃない」と思うのだけど、一応体験的に言えば、全く分かりません。ロスしてるかどうかも、してないかどうかも分かりません。大体、そんな厳密、精密な感覚で乗るような自転車じゃないので興味もない。仮に科学的データをとってロスしてると判明したとしても、それがどうしたという話だ。もしそのロスによって100㎞走って10分の大差が付いたとしても(そんなことはありえないけど)、尻が痛くない事の方が圧倒的に重要だ。ハッキリとしたデメリットを挙げるなら、それは重量かな。サドルとして良いのは良いけど、900g弱という重量はやはりちょっと重い。


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一般に、スポーツタイプの自転車に乗る人からしたら「圏外」の存在であるバネ付きサドル。ここまで弱点を「重量」くらいしか挙げずに、ほぼ褒めちぎったのは、バネ付きサドルを圏外から浮上させるのを企んでのことなので、書いてある事をあまり鵜呑みにし過ぎないで下さい。買ったけど合わねぇ!とか言われても困りますので(笑) サドル選びは一筋縄にはいかないもんですから。


プロフィール

染谷 裕太

Author:染谷 裕太
2012年6月カナダからスタートした自転車世界旅行をきっかけに始めたブログです。当初は単純な旅日記でしたが、現在は旅だけではなく日常も含めた様々な場面で自転車を楽しみ、その面白さを発見し、発信していきたいと思い書いています。

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