愉しい自転車&生活

27

Category: [その他]雑記

Tags: 考察    

Community: テーマ-自転車  ジャンル-趣味・実用

Response: Comment 0  Trackback 0

バイクパッキングは最新か?


少し前から「バイクパッキング」が雑誌でも盛んに取り上げられ、関連の新製品も続々出て流行っている。僕もヨーロッパ・アフリカではフレームバッグを取り付けたり、ハンドルに直接荷物を縛り付けたりして部分的に取り入れました。が、最近思うのだけど、果たしてバイクパッキングというのは最新か? バイクパッキングが出てくる前の雑誌なんかを見ても、全く同じではないが近い形のスタイルはあるし、もっと大昔のサイクリング画を見ても自転車に直接荷物を付けるという意味では、バイクパッキングと変わらないような積載方法はある。

DSC00944-001.jpg



自転車を見る限りキャリアがないので、パニアもないはず。
DSC00946-001.jpg


この手前の車両などは、フレームバッグもついているし、サドル後ろへのバッグの取り付け方などを見ても、荷物の積み方としてはバイクパッキングそのものでしょう。絵は19世紀から20世紀にかけて(フランク・パターソン)。
DSC00947-001.jpg


つまり、バイクパッキングを確立した人の最大の功績はそれまであった萌芽的バイクパッキングスタイルに名前を与えて明確に分離したことじゃないかなと思う。もちろん、バッグの素材や軽さ、機能性だけでなく、走り方や考え方なども今(現代)の視点から考えられているため、その意味では新しいスタイルだと思いますが。

なんでこんなことをわざわざ書いたかというと、あらたなビジネスチャンス言わんばかりに新しいスタイルとしてもてはやしている感が気に入らないからです(笑) そもそもバイクパッキングは、間違いなくウルトラライトハイキングの流れから出てきていると思いますが、土屋智哉著「ウルトラライトハイキング」によれば、ウルトラライトハイキングの哲学は、荷物を減らして速く移動することでは全くない。速さは結果に過ぎない。身軽になることでより自然との繋がりを感じながら活動し、自然破壊を最小限に抑え、また無いものは自分で作ったり、加工して創意工夫するという部分にある、と僕は理解している。

物も情報も利便性も過剰で享受するだけの現代から、シンプルさや自分自身で工夫すること、そして自然への回帰という欲求があるのだと思う。僕も本場のバイクパッキング事情を知らないですが、普通に考えれば、そういう思想的部分でも影響を受けていると考えるのが自然でしょう。が、日本ではそういった部分が語られることは殆どなく、ただそのスタイル(形式)とモノのみが輸入されているように思える。

僕も次はキャリアレスで行こうと思うので、バイクパッキングスタイルになると思いますが、それは別にバイクパッキングがしたいからではない。それをするのは、オフロードしかり、シングルスピードしかり、新しい事へ挑戦することで、既知(だと思い込んでいた)の世界や、狭くなった(狭く感じるようになっていた)世界を、もう一度自分の等身大の感覚で捉え直したいからだ。自分の身一つと、それを補う最小限の持ちもので、自由に旅をする。イメージ的には上の画像のフランク・パターソンの世界観。


こういう感じ。
DSC00977-001.jpg


ちょっと高かったですが、自転車雑誌買うよりもずっと有益。持っておいて損はないと思います。
DSC00976-001.jpg


14

Category: [その他]ギアレビュー

Tags: ロングホールトラッカー  サーリー  

Community: テーマ-自転車  ジャンル-趣味・実用

Response: Comment 3  Trackback 0

自転車は速さより、乗りやすさや乗った時の気持ちよさが大切


2017年3月9日(撮影)時点でのロングホールトラッカー。
DSC00907-001.jpg


僕は、自転車にとって「乗りにくい」というのは最悪の一つだと思います。自転車は乗り易くなくてはいけない。ロングホールトラッカーは本来ドロップハンドル設計ですが、やはりこの車体の良さを十分に活かすにはその本来の設計意図を汲んだ上で、パーツをチョイスしていく必要があるなと思った。設計と大きく異なるカスタムをすると何処か無理をしなくてはいけなくなる。自転車の場合、クルマと違って全てのパーツがむき出しですから、その無理は全て見た目に出る。


ミカシマ PRIME シルバンツーリング
DSC00911-001.jpg

プライムと通常のシルバンツーリングとの違いはベアリング部とボディの研磨。プライムは磨かれていて美しい。
DSC00915-001.jpg


だから、ロングホールトラッカーを最も自然な形で組めるのはドロップハンドルで違いないわけですが、だからといって僕はドロップハンドルを使う気には全くなれない。理由は単純に使いづらいからです。長い距離を走り続ける場合、ドロップハンドルの有効性はあると思いますが、街中のようなストップ&ゴーの多い状況では、一番使いたくないハンドルです。ロードバイクのキャリパーブレーキはスピードコントロールの為のもので効きが強くない、と言われることがありますが、これは嘘です。下ハンドルを持てば、指二本で十二分の制動力を引き出せる。ただ、ブラケットを持った時にブレーキレバーが構造上引きにくいのです。これはドロップハンドルの構造上の欠点といってもよいと思う。スピードの微調整の為に使うなら影響はあまりないのですが、しかし、問題ははそれなりの制動力を発揮したい時。明らかに余分に力が必要だという所に、非常にストレスを感じる。つまり、そこには無駄な力みが生じる。力みはライドをつまらなくさせる要素だと思います。

手が大きく握力のある男性ならまだしも、傾向的に男より手も小さく握力も弱い女性はこういう点をどう思っているんだろうか。扱いにくさを感じている人は相当数いるんじゃないかと思う。ドロップハンドルで、もし軽い力で強く効かせるには、下ハンドルを持って深い前傾姿勢をとらなくてはいけない。楽に強い制動力を発揮できるグリップポジションがあるにもかかわらず、そこが最も身体的に辛いポジションである。ここが僕は気に入らない。街乗りにおいては、楽な姿勢かつ軽い力で十分なブレーキの効きを得られることが肝要だと思います。


DSC00925-001.jpg


そして、乗った時の気持ち良さ。これは体感的なもので数値化は不可能ですが、速く走れる自転車が気持ちいいとは限らない。ロングホールトラッカーは速く走れませんが、間違いなく走っていて気持ちの良い自転車です。特にペダルを止めて惰性で進んでいる時なんかは最高。DEOREハブはフリーのラチェット音も殆どないので、ペダルを回すのを止めれば、微かに聞こえるチチチチ...というラチェット音と、ロードノイズだけになり物凄く静か。ハブも使い込んで当たりがでて良く回るようになっており、走行抵抗も少ないため、走りは軽い。この「軽い」というのは、間違っても速度が出るという意味ではない。速度には出てこない部分の走りの軽さです。これはクロモリフレームであることも要因の一つであると思う。

少し話が戻るけど、ブレーキだけでなくシフト操作についても今のドロップハンドルのSTIレバーは女性など手の小さい人は不利だなと思う。特にフロント変速は、あのストロークを押し込むのは結構大変なことだと思う。あと、そういえばSTIといえば、先日自転車屋で久しぶりにSTIレバーを握ったんですが、ブレーキ引いてびっりしましたね。あまりの引きの重さに。ワイヤーの引きが重いというのではなくて、リターンスプリングの強さが半端じゃない(グレードは多分ソラだったかな?上位グレードは構造が異なるので違います)。最近は引きがスーパー軽い状態のVブレーキと油圧ディスクしか使っていなかったので、余計に重たく感じた。どんなに整備してもあのスプリングの強さでは・・・と思う。はっきり言ってすすんで使う気にはなれません。その点で言えば、スラムのダブルタップは素晴らしかったな。重量的にもブレーキの引き的にも軽いし、握り易いし。


DSC00928-001.jpg



まあシフトにしてもブレーキにしても、そういう部分にストレスがあると自転車の楽しさが削がれるわけです。油圧ブレーキは軽くて当然ですが、ちゃんと整備したVブレーキの引きの軽さは無駄に動かしたくなるほど気持ちが良い。各部の回転が良いとか、グリップの握り心地が良いとか、ペダルの踏み具合が良いとか、サドルの座り心地が良いとか、そういう「気持ち良さ」を沢山もっている自転車は、乗るのが心地よく、自然と出撃回数も増えるのです。その人にとっての良い自転車というのはそういう自転車のことを言うのだと思います。

02

Category: [その他]ギアレビュー

Tags: サーリー  クランパス  

Community: テーマ-自転車  ジャンル-趣味・実用

Response: Comment 2  Trackback 0

デカいだけで面白い


DSC00869-001.jpg


クランパスで走っていると、すれ違いざまに結構「でかっ!」というリアクションが(主に小学生から)きます。自分でもふと客観的に見えた瞬間なんかには、確かに思う。「でかい」と。こういう単純にデカいとかいうのは、それこそ単純な理屈抜きの面白さ(驚き)のため、インパクトがあって子どもにも受ける。デカいというのは単にそれだけで面白いのだ。

クランパスに乗った時の面白さも同じで、とにかく安定する恐ろしいほど強靭な足腰。車輪径が小さかったりタイヤが細いと避けなければいけない所を、そのまま突き進めるので、ただ乗っているだけで面白い。理屈抜きでとにかく楽しめという車体だと思う。


DSC00883-004.jpg


もちろん未舗装で走るのが一番面白いですが、舗装でも走り方次第。ロードやクロスと同じ走り方をするなら、街乗りに適してないということになるでしょうが、あの強烈なトラクションと走破性を活かさない手はない。走る場所が道路である必要はないのだ。クランパスに乗れば、ここイケる!と思ったら、そこが道になる。今までそこを自転車で走るなんて思いもよらなかった場所が、道になるのだ。テクニックの無さをカバーして余りある29+の突破力があったればこその走り方だ。


ちなみにもし、クランパスはじめ、タイヤの太い車体を買って楽しもうという人がいるならば、是非ともチューブレス化してほしいと思います。なんせ3インチタイヤにもなると、チューブ一本で400gもあるため、これをチューブレス化する意義はとてつもなく大きい。僕のクランパスはシーラントを入れてチューブレスにしていますが、そのお陰で、堅牢なリムにビッグアップル(26×2.35)をチューブドで使っているロングホールトラッカーや、同じく2.35の太さのタイヤ(もちろんチューブド)をはいているトロールよりも踏み出しが軽い。チューブレス化のお陰で一番車輪のデカいクランパスが一番走りが軽いという逆転現象が起きている(もちろん、ちょっと本気で軽さを求めれば26の方が軽くできるわけですが)。

もし29erとかセミファットでなかったとしても、チューブレス化の恩恵は非常に大きく、やる価値がありお勧め。タイヤ、リムがチューブレスやチューブレスレディ非対応でも相性次第では可能ですし、タイヤかリムのどちらかが対応していれば、成功率は上がると思います。僕のクランパスもタイヤは非対応(リムはチューブレスレディ)ですが、チューブレス化できてますので。

プロフィール

染谷 裕太

Author:染谷 裕太
2012年6月カナダからスタートした自転車世界旅行をきっかけに始めたブログです。当初は単純な旅日記でしたが、現在は旅だけではなく日常も含めた様々な場面で自転車を楽しみ、その面白さを発見し、発信していきたいと思い書いています。

カテゴリ
検索フォーム
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ


1
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
28
29
30
31
03, 2017 < >
Archive   RSS